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【思考】大学生、ルームメイトとの友情はなぜ決裂しやすいのか?

2016-05-18 人民网日文版 人民网日文版

 大学の寮にまつわるもろもろは、学生生活で決して軽視できない問題だ。中国大学メディア連盟はこのほど、全国134大学に通う大学生446人を対象に、ルームメイトとの関係についての無作為アンケート調査を実施した。調査によると、「ルームメイトともめたことはない」と答えた学生は22.42%、「ルームメイトと仲たがいしたことがある」は77.58%にそれぞれ達した。仲たがいした経験があると答えた人のうち、「しょっちゅう対立している」人は3.14%、さらには「部屋を引っ越そうと考えたことがある」人は7.40%だった。


 ●個人的見解の違いから起こる対立 背後に「心理的な不適応」


 中国心理学会会員で国家二級心理カウンセラーの蔡燕蘇氏は、「これまでのカウンセリング経験から分かったことは、ルームメイトともめる原因はまさに多種多様であること。そのうち最も大きい原因は、当事者の学生の個人的見解の違いによるもので、例えば、学習時間と休息時間、価値観、生活、文化、出身地域、さらには友情に対する期待度にも差がある」と話した。


 中国大学メディア連盟の調査結果によると、ルームメイトとの対立を最も引き起こしやすい原因となるのは、「他の人の休息に悪影響を及ぼす(67.04%)」「悪しき生活習慣がある(54.71%)」「話しかたが冷たい(57.85%)」などの同室者の行為だった。「あまりにも利己的」「人柄に問題がある」ルームメイトも、同室者にとって共通の敵となりがちだった。


 だが、蔡燕蘇氏は、「道徳的判断だけで当事者の一方を批判することは、合理的とはいえない」と指摘、以下のような見解を示した。


 「大学でのカウンセリングを通じて、『利己的』『自己チュー』だと他人から批判される学生をたくさん見てきた。彼らは、自分自身の人間関係に問題があることに気付いていないわけではなかった。彼らはそもそも、人間関係における圧力に耐えきれなくなったため、私を訪ねてきた。これらの学生は、心理学的な意味において『不適応』という問題を抱えている。当事者はおそらく、他人の気持ちを理解する能力に欠けている、あるいは、もめごとを上手に処理する方法が分からないのだろう」


 

 ●いさかいが繰り返し起こる背後に必ず原因あり

 独特の問題には独特の対処法が必要


 調査結果によると、大学寮の部屋で発生するもめ事を解決する方法は、ほとんどが「消極的」なだった。「時間の経過とともに対立が次第に薄らぐのを待つ」と答えた学生は58.52%を占め、「第三者に仲裁を求める」はわずか7.17%だった。さらに、「問題を解決したいが、どうして良いのかわからない」は14.8%に上った。


 蔡燕蘇氏は、このような状況について、次の通りコメントした。


 「大学生は、他者の監督管理下で保護されていた子供時代から自分の言行に責任を負う大人としての個人に移行する過渡期にある。学習と生活を自分自身で管理し始め、教師の権威による影響力はだんだんと薄らいでいく。よって、教師の管理や仲裁はもはや有効ではなくなるかもしれない。教師が大学生特有の心理的問題を理解できない場合は、単にレッテルを張る、批判をするという誤った方法で問題を処理することしかできず、根本的な問題解決は難しい。時には、当事者の一方あるいは双方の感情を逆なでしてしまい、予想に反して事態がますます悪化する恐れがある」



 ●学生の個別ニーズに対応、心理的アプローチにより心理的対立を解決


 中国の一部大学では、数年前から、新しい「寮部屋割当方法」を導入している。中国人民大学、浙江大学、上海交通大学などでは、2年前から、新入生に対するアンケート調査を実施、各学生の生活時間に基づいて寮の部屋を割り当てる措置を講じている。だが、このような新しい試みでも、ルームメイト間のもめ事を完全になくすことはできない。大学生の陸さんは、「自分が入学した大学では、入学前のアンケート調査が実施された。アンケートには、生活時間・趣味・その他の要求という3項目に関する調査が含まれていた」と話した。


 蔡燕蘇氏は、以下の見方を示した。


 「もめ事が生じる原因はまさに多種多様だ。生活時間などを目安にするだけで部屋の割り当てを行っても、すべての問題が解決される訳がない。条件が十分に整っている大学ならば、各学生の生活時間、宗教、趣味、技能などを全面的に理解したうえで、部屋割りを試すことも一つの方法だ」


 「ルームメイトとのもめ事は、実際避けて通ることはできない。特に、ますます個性化重視の影響を受けた若者たちにとって、自分の権益を護ると同時に他人のニーズにも配慮しなければならないことは、彼らの人生でとりわけ大きな現実的矛盾となっている。このため、大学側は、単にもめ事を減らそうという見地から措置を講じるだけでは不十分だ。大学は、学生が自分のニーズを満たすと同時に他人を思いやったうえで個人的な要求を適切に表現することで、破壊的なやり方ではない方法で問題を処理する能力を獲得できるよう、サポートする責任がある。また、学生一人一人の心理面での健康にも目を配る必要がある」


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