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【トレンド】中国語映画、日本の推理小説に焦点さだめる

2016-05-24 人民網日本語版 人民网日文版



日本の推理小説は漫画と同様、日本の大衆文化として欠かすことのできない要素の一つである。日本の推理作家はその数の上でも多く、映画化やドラマ化されることが毎年最大のトレンドのようになっている。ここ数年を見てみても「ソロモンの偽証後編」と「私の男」はいずれも雑誌「キネマ旬報」の年間ベストテン入りしており、先立って上映された東野圭吾の「天空の蜂」や伊坂幸太郎の「グラスホッパー」にも名監督や名優が集結している。また今後も吉田修一の「怒り」を原作とする同タイトルの映画に渡辺謙と森山未来の出演が決まっており、横山秀夫の「64(ロクヨン)」も日本で上映が始まっている。

 

ひるがえって中国の映画界を見てみると、ここ2年ほどは「日本の推理小説」の著作権を買い取り、リメイクして中国映画を作るのがトレンドとなっている。まず先頭を切ったのは当然ながら人気作家の東野圭吾。彼の小説3作品はすでに製作段階に入っている。また大盛国際が買い取った島田荘司の「夏、19歳の肖像」は同タイトルで映画化され、他作品に先駆け78日に公開予定だ。この作品は著作権買い取りのトレンドの中で一番最初に一般公開される作品となる。今回同作品の映画プロデューサーである安暁芬を取材し、現在の日本語推理文学をリメイクして中国映画を撮るという現象を分析してもらった。

 

「夏、19歳の肖像」を選ぶ前、「容疑者Xの献身」の買い取りを検討したことも

 

「夏、19歳の肖像」は島田荘司の同名小説を映画化した作品で、張栄吉が監督とディレクターを務め、出演は黄子韜(ホアンズータオ)、楊采鈺(ヤンツァイユー)、杜天皓(ドゥー ティエンハオ)、李夢(リーモン)。作品はすでに78日の夏休み公開が決まっており、張監督は「これは単純な青春映画でなく、サスペンスの設定と対立を生み出すことで、19歳という若い男女の愛情と友情、社会のルールに向き合う様子やその選択などを多く描き出している」と語った。

 

また安プロデューサーによれば、初めにこの作品を彼女に渡したのは大盛国際の研究開発部門だったという。安プロデューサーは「徹夜して一気に読み終わった。私は他の多くの人のように、作品にどのくらいのファンがいて、どのくらい売れたかはあまり気にしない。人を惹きつけるすばらしいストーリーを持っていて、本を開いたら、最後まで読んでしまいたいという気持ちにさせるのが魅力ある作品だと思っている。『夏、19歳の肖像』はまさに私たちすべての人が気軽に一気に読み終わることができて、しかも読み終わった後にとても心の琴線に触れるものがある。私たちが映画を作る時も同様で、観客を飽きさせずに最後まで見せるのが良い映画であり、これこそが私が作品を作る際の出発点になる」と語った。

 

取材の中で安プロデューサーは東野圭吾の作品を実際に読んだことはなかったが、以前からずっと「容疑者Xの献身」の著作権を買い取りたいと考えていたと明かした。しかし「著作権を買い取りたいと考えていた当時、すでに著作権は米国人の手に渡り、日本には無かったので諦めるしかなかった」という。

 

著作権費

 

どのようにして小説の著作権を得るのかについて、安プロデューサーはまず先に国内の新星出版社に連絡し、そこから作者である島田荘司に連絡されると紹介してくれた。「彼は私たちにたくさんの映画作品の実績があるのを見て、快く著作権買取に応じてくれた。日本の数多くの監督にしろ、出版社にしろ、私たちにとても好意的だった。なぜなら私たちはアクションを起こしたのが一番速かったためだ。中国国内の会社は彼の作品を購入しても、その後音沙汰がないというのがほとんどだったという。一方で私たちはこのように短い間に映画作品を作り出し、その関係もあって次々と日本人の友人たちを接待することになった。思いがけず行った一連の出来事が日本の文化関係者たちに深い印象を与えたらしい」と語り、その著作権費用については「『夏、19歳の肖像』は最初に映画化を申し出た関係もあって、非常に安い価格で手に入れることができた」とした。

 

ローカル化

 

安プロデューサーは作品のローカル化については次のように語った。「会社として作品を制作する上で最もコアとなるものは何かと言えば、リメイクする場合、日本、韓国、または欧米に限らず、常に生じるローカル化の問題だ。私たちが惹かれるのは作品のストーリーであり、必要とするのはそのアーキテクチャとコアの部分。そしてローカル化する場合は、中国の伝統や文化に従ってリメイクする必要があるが、だからといってやたらと変えてしまうという訳にはいかない。この作品のラフカットを見るとこれは日本の小説とは感じさせず、中国で起きた一つの事件とストーリーという感覚に襲われる。ストーリーは島田氏が30年前に書いた作品だが、この心の動きは現在の中国でもまたは世界各地のここ彼処でも起きうるものだと思う。こういった心の動きは共通しているものだからだ」。

 

日本の推理小説ブーム

 

また日本の推理小説ブームについて安プロデューサーは「日本の推理小説を中国映画にリメイクするブームが起きることは間違いないと思う。事実、1970年代から80年代にかけて日本の映画作品のいくつかが中国に与えた影響は少なくない。映画『君よ憤怒の河を渉れ』やドラマ『赤い疑惑』などの有名作品は当時、空前の大ブームとなった。その後、両国の政治経済などの原因でこのような文化交流はぐっと少なくなり、溝も深まってしまった。しかし民間での交流は途切れることなく、日本の漫画やアニメ作品はインターネットなどを通じて常に中国に伝わっていた。中国の若い観客たちはこういった二次元のものを好んで見ているため、作品そのものを鑑賞し、そういったこだわりは無いと思う。そういう背景もあり、多くのインターネット会社や映画会社が日本文化に焦点を当て、このような作品を作ろうとするのだと思う」と分析した。


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