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【ドラマ】ヒットメーカーが語る日本ドラマ 「逆に反感を買うため若者には合わせない」

2016-07-18 人民網日本語版 人民网日文版


毎年、必ず何本かの日本ドラマや韓国ドラマが国境を越えて中国でもヒットしている。近年、日本ドラマや韓国ドラマの動向や変化が、中国の業界が注目する話題となっている。今年の上海テレビ祭のフォーラムでは、「東京ラブストーリー」の脚本を担当した坂元裕二さんが、長年の創作活動を振り返り、作品に対する思いなどを語った。

 

「東京ラブストーリー」

 

1990年代初め、ドラマ「東京ラブストーリー」が中国全土で一世を風靡。日本ドラマ人気のきっかけとなった。今回、初の中国訪問となった坂元さんは「これまでずっと、僕が作品の絶対的な主導権を握って来た。10年以上、脚本を書く計画は全て自分で立て、製作会社が僕のプランを受け入れてくれなかったら、別の製作会社を探した」とし、テーマや内容のチョイスに関して、「僕の作品は、自分の好みと視聴者の好みが半分ずつ。僕は若者に合わせることはしない。なぜなら、そうすると逆に若者の反感を買うから」と語った。

 

中国でも「東京ラブストーリー」が大ヒットしたことに関して、坂元さんは、「『東京ラブストーリー』が中国でこれほど大きな影響力を有していることを、僕自身も最近知った」と意外だったことを語った。そして、「このドラマは漫画を原作としており、ドラマと比べると、原作のほうが恋愛における孤独感やあきらめモードが濃い。当時、この脚本を書いた時、僕はまだ22歳で、恋愛に対するあこがれや夢に満ちていた。そのため、恋愛に対する期待を作品に盛り込んだ。笑顔が愛らしく、超一途な赤名リカが『伝説』にさえなった。しかし、漫画の中では、赤名リカはそんなにパーフェクトではない。原作における設定を飛び越えて、演じた女優の鈴木保奈美の外見の特徴に基づいて、赤名リカの性格を設定しなおしたからだ」とした。

 

中国では多くの人が「東京ラブストーリー」を日本の恋愛ドラマの代表作と見なしているが、この約20年の間に、日本の恋愛ドラマはどのように変化したかとの質問には、坂元さんは、「純愛ドラマは日本のテレビではほとんど見られなくなった。一方で、結婚しない人や離婚など、社会における話題がドラマに盛り込まれるようになった」との見方を示した。坂元さんが脚本を手掛けた「最高の離婚」と「東京ラブストーリー」を比べると、日本の恋愛ドラマの内容がどのように変化しているかがよく分かる。

 

「最高の離婚」

 

中国で離婚や別居などをテーマにすると、トラブルだらけで、ケンカのシーンが絶えなくなる。しかし、「最高の離婚」では、感情的になっているシーンは全くなく、生活におけるちょっとしたことや登場人物の発言には、「悟り」が感じられ、それが最大の見どころとなった。坂元さん自身が定義しているように、一つのシーンにおいて、登場人物の会話を通して、見えない感情の流れを表現するというのが、彼の作風だ。現実をテーマにしたドラマにおいては、現実味のある生活のちょっとしたことや個性ある言葉などが、ユニークで生活感のある登場人物を形作っていく。それは、トラブルやケンカに満ちたストーリーを作るより大切なことだ。なぜなら、個性的な登場人物には、衝突がつきもので、自然と見所が増えるからだ。


 

坂元裕二さんの新作「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」。都市で一生懸命生きる若者の姿を描いており、2016年版「東京ラブストーリー」とも呼ばれている。

 

坂元さんはこれまでに、母性をテーマにしたドラマ「Mother」や結婚と愛について考える「最高の離婚」、男女差別をテーマにした「問題のあるレストラン」などのドラマを手掛けてきた。これらの作品では、「カンチ」と「リカ」のような一途な愛は描かれていない。そして、社会にある大きな課題の前に、愛は淡白になっている。このような作風の変化について、坂元さんは、「年を取ったから」と笑いながら語り、「ここ数年、僕の作品は、『重い』、『暗い』と言われてきたが、今後はもっと重くて暗いテーマにもチャレンジしたい。ドラマは、視聴者が、現実の問題や自分の置かれている立場について考えるよう促すべき」との見方を示した。


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