中国の伝統的な祝日-端午節
今年の5月30日に中国伝統的な祭りー端午節を迎える。端午節は毎年の旧暦5月5日で、端陽節、午日節、五月節、五日節、艾節、端五、重午、午日、夏節などとも呼ばれ、従来は夏に無病息災を祝う祭日だった、後に楚の国の詩人・屈原が端午節に川に身投げして死んだことから、屈原を記念する祭日となった。
端午節の起源にはさまざまな説があるが、最も有名なものは中国古代の詩人、屈原の伝説だろう。端午節は歴史上の偉大な民族詩人の屈原を記念するというものだ。屈原は戦国時代の楚の国の人で、楚の威王五年の夏暦の正月七日生まれ、または楚の宣王二十七年生まれ、楚の襄王九年没とされる。
端午節に粽を食べるのは中国人民の伝統的な風習の一つだ。粽は「角黍」、「筒粽」とも言い、歴史が長く、様々な種類がある。
中国の北方では、棗を入れた甘い粽がメインだが、南方の粽の種類はより豊富で、小豆や肉、ハム、卵の黄身餡などを使い、醤油・塩味をベースとしている。北方の粽の多くは四角形や三角形で、基本的に大きい。南方の粽の形状は三角形、たいまつ型、円錐形、四角形など多様で、全体的に小さく繊細な作りとなっている。
■ドラゴンボートレース
ドラゴンボートレースは端午節の主要な習慣だ。楚の国の人が屈原の入水自殺を惜しみ、大勢で船を出して救助に向ったのが起源だと言う。先を争って追跡したが、洞庭湖まで行くと手がかりが全く消えてしまったという。後に5月5日にはドラゴンボートを漕いで屈原を記念するようになった。船体の竜が魚を追い払って、屈原の遺体を食べないようにするという。レースの習慣は呉、越、楚の時代に盛んになった。
■匂い袋
端午節に子供達が匂い袋を下げるのは、無病息災を祝うためという言い伝えがあるが、実際には装飾品だと言える。匂い袋の中には朱砂や雄黄、香薬が入れられ、外の袋は絹で作られ、よい香りが漂う。様々な色の糸で結ばれた様々な形のものがあり、一繋がりにすると可愛らしい。
■ヨモギや菖蒲をつるす
端午節にはヨモギは菖蒲の葉を飾ることが重要な行事の一つだ。各家庭では庭をきれいに掃除して、菖蒲やヨモギを門に飾ったり、部屋につるしたりする。また菖蒲やヨモギ、ザクロの花、ニンニク、イクソラの花を使って艾人、艾虎と呼ばれる人形や虎を作る。また女性は花冠や首飾りなどを作って身に着け、無病息災を祈る。
■「卵ころがし」
端午節早朝に大人は子どもたちを寝床から追い出し、茹でた鶏卵を子どものお腹の上で転がして笑わせ、子どもに食べさせる。
■子どもの腕に五色の糸を飾る
五色の布でトウガラシやトウモロコシなどを形作り、五色の糸で子どもの服のボタン穴に飾る。こうした細かい飾りを作るのは難しいが、長白山風景区や周辺地域の朝鮮族居住地で購入することができる。
■多彩な紙のひょうたんを飾る
大小様々な色とりどりの紙のひょうたんを糸でつるし、下に房などを付け、柳の枝に飾り、軒端で風に揺れるのを楽しむのは端午節の美しい風景だ。
■「破火眼」
南京の端午節は、それぞれの家で、清水を入れた箱の中に、微量の雄黄と古代の硬貨「鵝眼銭」2枚を入れ、一家全員がこの水で目を洗う、「破火眼」と呼ばれる風習が残っている。これによって、1年間眼病にならずにすむと言われている。
中華文化の影響を受け、日本と韓国でもそれぞれの端午節の活動が行われる。
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