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【記憶】「慰安婦」をテーマにしたドキュメンタリー『二十二』 真実を前に勝つのは良知と正義

2017-08-22 人民網日本語版 人民网日文版

 

中国人「慰安婦」生存者の生活の現状に焦点を合わせたドキュメンタリー『二十二』が公開6日で興行収入1億元を超えた。同作品は低コストで、テーマも特殊、人気芸能人が出演しているわけでもなく、ヒットするとは予想されていなかったものの、これまでの定説を覆して大きな話題を呼んでいる。


2012年12月、80後(1980年代生まれ)の郭柯監督は、「慰安婦」をテーマにしたドキュメンタリーを製作した。当時、中国全土で生存している元慰安婦は32人しかいなかったため、同ドキュメンタリーのタイトルに「三十二」が選ばれた。14年、郭監督は、新しいドキュメンタリーの製作に取り掛かり、タイトルの数字は「二十二」となった。

22人の生存者はわずか8人に


郭監督の目に映る生存している元「慰安婦」たちは、愛すべき年長者であり、常人には想像しがたい苦難を受けた後もなお「この世界は本当にいい」と微笑むことのできる落ち着いた老人だ。毛銀梅(旧名・朴車順)さんは1922年生まれ。1945年初め、日本人に騙されて韓国の農村から中国湖北省漢口市にあった日本軍慰安所に送り込まれた。その後、混乱に乗じて脱走し、湖北省孝感市に到着。毛主席の苗字ににちなんで毛銀梅と改名し、それ以来70年間中国に留まった。カメラを向けられた毛さんは子供の頃の歌を歌うが、故郷に帰ることはなかった。毛さんが引き取って育てた一人娘が、養母の身上を知ったのは何年も後のことだ。


毛さん宅の裏庭にはクチナシの花が多く植えられている。映画撮影時、毛さんは毎日たくさんの花を摘んで制作チームに贈った。2017年1月18日、毛さんは94歳で亡くなった。2017年7月時点で、映画に出た22人の生存者はわずか9人となっていたが、8月12日にもう一人の生存者である黄有良さんが亡くなったことで、わずか8人となった。


制作費を除く収益は全て寄付


現在、情報コミュニティサイト・豆瓣における同映画の評価は8.9ポイント。あるネットユーザーは、「映画館に入る前、彼女たちの境遇について、胸が痛むものだと心の準備をしていた。だがそれよりも長く心に残るものは、人間の善良さだった」と評価した。


郭監督にとって、この映画には興行収入より大きな意義があり、1%の上映割り当てさえ得られれば満足だ。郭監督は、「私は一銭も稼ぐつもりはない。コストを差し引いてもいくらか利益があった場合、あるだけ寄付して、彼女たちのために使いたい」と語った。


「日本も歴史と向き合いこのような作品を積極的に製作するべき」


日本のドキュメンタリー製作者である土井敏邦監督も、「日本も歴史と向き合い、このような作品を積極的に製作するべき」と、「二十二」を応援するコメントを寄せている。土井監督は「二十二」を鑑賞し、「力があり、クオリティの高いこのような作品は、日本のドキュメンタリー界でもこれまでに見たことがない。僕が見た中で最高の映画の一つ。戦争の加害者である日本は歴史と向き合い、責任を負い、このような作品を積極的に製作するべき。日本の監督たちが、これまでにこのようなテーマの映画を製作してこなかったことは恥ずべきこと」との見方を示した。


真実を前に勝つのは良知と正義


こうしたお年寄りの映像が観衆の心を離れない中、ことのほか目障りな報道が日本から伝わった。毎日新聞によると、神戸市の灘中学校は「慰安婦」の歴史を記した教科書『ともに学ぶ人間の歴史』を使用したために、日本右翼勢力の脅迫を受けた。報道によると、校長には半年で200通以上の抗議はがきが寄せられた。内容は非常に一致しており、学校を「左派」とし、「某国の思想的洗礼」を受けていると指摘するものだ。同教材を使用したことで抗議を受けた中学校は少なくとも11校ある。


まるで『二十二』の映画評論で頻繁に引用された「彼女らは謝罪を待っているが、日本政府は彼女らが死ぬのを待っている」との言葉の通りだ。周知のように、日本軍による「慰安婦」強制連行は第2次大戦時の最も醜く、規模の大きい戦時性暴力犯罪だ。だが戦争終結から70年余り、日本右翼勢力はこの犯罪行為を直視、反省しないばかりか、様々な形の硬軟の暴力で国内外に圧力をかけ、歴史の真実の抹消を企てている。日本右翼が歴史の正義を顧みず、人間性と良知の譲れぬ一線に挑戦し続けていることには失望させられる。


今や、歴史の真実を守り、国際正義を擁護する勢力が伸張している。世界各地で「慰安婦」関連の史料が次々に公開され、「慰安婦」問題を反映する映画が続々と公開され、「慰安婦」記念像が各国で建立されている。中国、韓国、フィリピン、オランダなど各国・地域の民間団体が、「慰安婦」関連史料のユネスコ世界記憶遺産への登録を申請している。国連など国際組織は、第2次大戦時の残虐行為の直視を日本に再三要求し、「慰安婦」問題で姿勢を改めるよう日本政府に促している……。良知は最後には邪悪に打ち勝ち、正義は広がると信じる理由がわれわれにはある。


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