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【注目】故宮のボランティアにはどんな人がなれる? 伝統文化に強い関心が肝心

2018-01-18 人民網日本語版 人民网日文版

 中国版「ナイト ミュージアム」と称され、絶賛放送中の中国中央テレビ局(CCTV)の国宝を紹介する番組「国家宝蔵(NATIONAL TREASURE)」で、北京の人気観光スポット・文化遺産の故宮博物院が「国宝保護者」として招いているボランティアが紹介され、中国全土の視聴者の注目を集めている。番組放送終了後、視聴者の多くが故宮のボランティアに敬意を示すと同時に、興味を抱いている。では、どうすれば故宮のボランティアになれるのだろう?取材してみると、ボランティアには90後(1990年代生まれ)の若い学生もいれば、50後(50年代生まれ)のやや高齢の男女もおり、様々な世代の人が集まっていることが分かった。故宮のボランティアファミリーの一員になるためには、7つのハードルをクリアする必要があるという。 

だんだん高くなる7つのハードル

故宮博物院・宣伝教育部の関連の責任者によると、故宮は毎年、ボランティアの募集を行っている。2017年は50人募集し、今後も毎年30人以上募集する予定だ。ボランティアに選ばれるためには、審査をクリアしなければならない。しかし、最も重視されているのは、伝統文化にどれほど強い関心を抱いているか、定期的にボランティア活動に参加できるかなどだ。

17年、故宮のボランティアで「皆勤賞」を受賞した王強輝さんは、外資系企業の上級管理職であるため忙しい毎日を送っている。しかし、予定を調整して、毎週土曜日の午前は必ず故宮に来て、案内のボランティアを2時間行う。

 故宮のボランティアになるまでの過程について、王さんは、「まず、故宮の採用担当者の心を打つことができる履歴書を用意して、ネットで申し込む。仕事と同じで、履歴書を入念に準備しなければならない。次に、履歴書選考があり、3番目が筆記試験、4番目が面接、5番目が仮採用後の研修。6番目は、ボランティアの仕事を始める前の解説審査で、最後に、審査をクリアした後、定期的にボランティアとして決められた仕事をすること」と7つの段階があることを説明し、「この7つのハードルはだんだん高くなっていく。一番難しいのは、やはり様々な問題を克服して、ボランティアの仕事を定期的に続け、故宮のボランティアという神聖な仕事を成し遂げることができるかどうか」と語った。

ボランティア採用も「縁」が肝心

ボランティアの孫楚格さんと楊博雅さんは、90後の女性。17年8月に、故宮のボランティアファミリーの一員として働き始めた。ボランティアに選ばれたことについて、二人は「縁」と声を揃える。

出身地が同じで同級生の孫さんと楊さんは現在、北京の大学で大学院生として環境デザインを学んでおり、同じ寮に住んでいる。17年3月末、孫さんは連休を利用して遼寧省の実家に帰った。その途中の列車で、スマホでニュースを見ていた時、偶然故宮がボランティアを募集していることを知った。

 「大学1年の時に、初めて故宮を見学し、とても感動した。自分の専門もアートと関係があり、当時、故宮の建築物や展示されている文化財に目を奪われた。そして、故宮を頻繁に訪れることができたらどんなにいいかと思った。ボランティア募集を見て、とても興奮し、寮にいた楊さんに電話をかけ、一緒に履歴書を送って応募した」と孫さん。

 一方の楊さんも、元々故宮が大好きだった。子供の頃に遼寧省瀋陽市にある故宮にしょっちゅう行き、特に、宮殿の赤い壁や伝統的な琉璃瓦の屋根を見るのが大好きだった。そして、北京の故宮を見て、さらに感動したといい、孫さんから電話がかかって来た時、迷うことなく一緒に応募することにしたという。「私たちはすぐに履歴書を準備し、指定のメールアドレスに送った。応募締め切りまであと1時間しかなかった。私と孫さんはとてもラッキーだった」と孫さん。

ある高齢のボランティアに、「一生に1回しか故宮に来れない人もいる。そんな人をあなたが案内すると、その人の感じることに直接影響し、その人は家に帰ってからもいろんな人に聞いたことを話すだろう」と言われたことに感動させされ、その言葉を今でも覚えているという孫さんは、「それを聞いて自分の仕事はとても神聖で、意義のあることだと感じた」と語った。

ボランティアチーム立ち上げ13年 220人体制に
 故宮博物院の単霽翔・院長によると、故宮のボランティアチームは04年12月に立ち上げられ、17年で13年目を迎えた。「過去13年を振り返ると、登録されたボランティアの数は延べ約3000人。様々な業界、様々な年齢層の人がおり、仕事の内容は解説や案内、教育プロジェクト、PRなど。社会にサービスを提供した時間は累計13万時間で、延べ約60万人にサービスを提供した」。

単院長によると、17年、故宮のボランティアチームには220人が在籍した。博物館のボランティアとしては220人というのはそれほど大規模ではないものの、故宮博物院のボランティアは終始ハイクオリティのサービスを提供することを目指している。過去1年間、220人のほぼ全員が、年間72時間はボランティアとして活動するという約束を守り、館内の特別館、特別展の解説、イベント時の案内、コミュニティや学校でのPR、教育活動プロジェクトなどに累計1万4722時間30分を費やし、延べ8万8142人にサービスを提供した。それらの数字は近年で最多だ。また、故宮博物院は現在、ボランティアチームの育成を一層重視しており、ボランティアを対象にした見学、研修などを1年で20回以上企画した。

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