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【イラストで知ろう!イマドキ中国】古いけど新しい中医薬

玄番登史江 袁蒙 人民网日文版 2020-08-23
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イラストで知ろう!イマドキ中国


 中国では今回の新型コロナウイルスの治療に、西洋医学と中医学のそれぞれの特徴を活かした治療法が用いられている。重症化した患者には西洋医学の対症療法や救命処置がすぐさま効果を発揮するものの、軽症者にはそれぞれの年齢や基礎疾患、症状などに応じて、身体を整え、症状を緩和する中医学が功を奏している。今回は、そんな中医学の薬について紹介してみよう。


中国では薬は大きく分けて3種類


 日本で薬を買う時や病院で薬を処方してもらう時、「これは西洋薬だ」と意識して買ったり、処方してもらう人はあまり多くないと思う。もちろん日本の薬局にも漢方薬を使った「漢方生薬製剤」は売っている。しかし、中国ほど西洋薬と中医薬、中成薬(漢方生薬製剤)がそれぞれはっきりと分かれてはいない。中医薬とは植物や動物、鉱物から作られた薬で、中医の診断に基づいて処方されるいわば「カスタムメイドの薬」。一方の中成薬は治療を目的に、規定された処方と製剤技術によって、薬品として商品化した一種の漢方生薬製剤を指す。ちなみに漢方薬とは江戸時代のころに日本に伝わり、その後、日本の風土の実情に合わせて変更が加えられ、独自の発展を遂げた薬を指し、中医薬とはやや異なる。



錠剤やカプセルを飲みなれた日本人にはちょっとビックリな中医薬と中成薬


 中医薬は一般的に煎じて飲むタイプが多い。現在、ほとんどの病院で「代煎」という煎じ薬を作る機械で煎じる作業を代行し、しかも1回分ごとにパッケージしてくれるサービスを提供している。これだとパッケージごと湯煎すればすぐ飲むことができるのでとても便利だ。


 中成薬もカプセル状にした薬などが増えているが、飲むときにほんのり、しかししっかり中医薬の匂いがする。「口服液」という種類の1回服用分が1本の小瓶に入った液状の薬は専用の細いストローで吸い上げるのだが、これは匂いがわからない状態でいきなり口いっぱいに中医薬の味が広がるので、毎回飲むときにドキドキする。一番ポピュラーなのは顆粒になっていてお湯で溶かすタイプ。しかしこれもお湯を入れた瞬間に煎じ薬特有の匂いがあたりに漂うので、オフィスなどで誰かが飲んでいるとすぐわかる。そして初めて見たとき一番驚いたのが「蝋丸」。直径2~3センチほどの表面を薄く蝋で覆った白いプラスチックの丸いケースに入っているのだが、初めて見たときはそれがケースとわからず、とても飲み込めない!と目が点になった。ようやく試行錯誤してケースを半分に割ると、中から出てきたのは直径約2センチほどの黒々とした丸い薬。やっぱりこのままではとても飲み込めないサイズだ。最終的にちぎったり、噛んだりしながら飲み込めばいいということを教えられたが、「薬を飲む」という中国語がなぜ「吃薬(薬を食べる)」というのか、とても納得した瞬間だった。



 今回の新型コロナウイルス感染による肺炎の治療に使われている中医薬「清肺排毒湯」のベースとなっているのは漢代の名医・張仲景が著した「傷寒雑病論」に記載されている咳や痰、熱などを抑える処方。漢代と言えば今からなんと約1800年前!現在、中国では中医薬を科学的に証明する研究が進んでおり、中医薬はまさに古いけど新しい中国の薬と言えるだろう。


【手绘漫画看中国】历久弥新的中医药


中国在治疗新冠肺炎患者时,结合使用了西医和中医两种疗法:对于重症患者,西医的对症下药、急救措施能够立即奏效;对于轻症患者,根据其年龄、基础疾病及自身症状的不同,利用中医疗法调养身体,缓解症状则更加适合。

 

在中国,药大致分为三种


在日本买药或去医院开药时,很少有人在购买时有意识地购买“西药”,或是开“西药”的处方。日本的药店也出售使用汉方药制成的“汉方生药制剂”,但并不像中国一样,把西药、中药、中成药区分得这么清楚。在中国,中药取材于植物、动物、矿物等材料,是基于中医诊断的“专门定制”。而中成药是指为了预防及治疗疾病的需要,按规定的处方和制剂工艺加工制成的中药制剂。中药在江户时代传入日本,之后受当地情况影响,有了新的变化与发展,便形成了“汉方药”。日本的“汉方药”与中国的中药略有不同。

 

吃惯了药片和胶囊的日本人,看到中药和中成药会有点吃惊


中药里,需要煎煮服用的居多。现在,中国很多医院都备有煎药机器,可提供“代煎”服务,并将煎煮好的中药按次分装打包,患者连带包装袋一同加热后即可服用,非常方便。

 

也有越来越多的中成药被做成了胶囊,不过服用的时候还是会感受到些许中药味道。还有一种中成药叫做“口服液”,是将药液装入小瓶内,一瓶为一次的分量,服用时插入吸管即可。我每次喝口服液都有点紧张,虽然闻不到药味,但突然吸入一大口药液,中药的味道会立刻在口腔内蔓延开来。最常见的中成药是颗粒状的“冲剂”,加入热水即可溶化,但也会产生浓郁的味道,办公室里如果有人喝冲剂,会立刻吸引来他人的目光。

 

最令人吃惊的中成药是“蜡丸”。蜡丸是一个直径2-3厘米的白色塑料球,为了防氧化,表面覆盖着薄薄的蜡。这个 “球”里边放了黑色的中药“大蜜丸”。第一次吃蜡丸的时候,我完全没看出来这只是个“外壳”,还奇怪这个药丸这么大,怎么能咽下去。看来看去终于弄明白白色的只是个盒子而已,把盒子一破为二,取出了盒子里直径约2cm大小的黑药丸。不过,这个大小,还是没法直接吞下呀。后来我才知道,可以将大药丸揪成小块,或是咀嚼后再下咽。我恍然大悟:难怪中文里要说“吃”药了!

 

用于治疗此次新冠肺炎的中医药剂“清肺排毒汤”,是由中国汉代名医张仲景所著《伤寒杂病论》中的多个治疗由寒邪引起的外感热病的经典方剂优化组合而成,而汉代距今已经有约1800年了。现在,中国正在进行有关中医的科学验证研究,传统而古老的中医药,在经历了时代变迁后,依旧历久弥新。


イラストで知ろう!イマドキ中国


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