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【宝物】日本の年賀状に隠された財産

2016-03-01 人民網日本語版 人民网日文版



 日本人の年越しといえば元旦だが、元旦前後に長年の間、日本全国で行われる習慣がある。日本で生活する外国人は初めのうち、日本人の年越しの習慣を理解できないと感じるが、何年かすると郷に入っては郷に従えとばかり、気付けば日本人と同じように元旦前後は同じように忙しくするようになる。そんな習慣の一つに年賀状がある。中文導報が伝えた。(文:欧陽蔚怡)


 日本の新年に年賀状を送り合う習慣が始まったのは100年ほど前だという。現在ではIT時代となり、多くの人々のコミュニケーション方法が変化しており、インターネットによる年賀状の登場や、電子メッセージによる年賀状などの形式が郵便による伝統的な年賀状に打撃を与えており、年賀状の枚数は毎年減少していく傾向が続いている。それでもなお、年末には親友や仕事関係の相手先に郵便で年賀状を送る国民が多数だ。統計によれば2015年度の一人あたりの平均年賀状枚数は40枚前後でその枚数は依然として世界トップとなっている。


 パソコンや関連機器の普及で年賀状の作成が簡単になったこともあり、数百枚の年賀状の印刷にも大した時間がかからなくなっている。また一斉に作成した機械的な年賀状の冷たさを和らげるため、多くの人は年賀状の一枚一枚に手書きで相手に一言二言、言葉を添えている。新年が来るまでに書き終えた年賀状を郵便ポストに入れるのが、日本人にとって一年の締めくくりとして最も重要な事柄の一つとなっている。


 それぞれの生活圏や交際関係、職業の性質などによって、送る年賀状の枚数も異なってくる。多くの人は小学校の時からお互いに年賀状を送ることを始め、10数枚であろうと何百枚であろうと、休日を利用してなんとか年末までにこの作業を終わらせなければならない。


 一年に一回の年賀状はまるでそれぞれ一本の糸のように細くて長く続くあっさりとした付き合いや、太くて親密な信頼に基づいた友情といった社会関係の網をつむいでいる。その太さも色も異なる各種の糸が毎年毎年その人の社会的な交友の独特な図案をつむぎだし、その人の人生における独特のリズムと旋律をつむぎだす。


 去年ある友人が社会的なテーマのドキュメンタリー映画を初めて製作した。資金調達から撮影編集、映画の宣伝までそれぞれのプロセスで友人たちの助けを借りなければならなかった。映画の撮影を始めると、彼女は年賀状の束から一枚一枚めくっては、彼女が援助を期待できると判断した人々に対し、映画の製作計画書と製作費の援助を乞う手紙を送った。映画の封切り前にも、彼女は年賀状の住所録の中から映画館に行くことができると考えられる住所の人をピックアップし、これらの友人にチケットを買って映画を見に行ってくれるようにお知らせした。これらの友人はまた周囲の親戚や友達を連れて映画を見に行ったので、初回上映期間中に1000名あまりの来場者数となり、その映画館における無名監督の処女作で最高来場者記録を打ち立てることとなった。出資した人々は彼女の知り合いであるばかりでなく、知り合いの知り合い。別の2人の友人も、私からこの情報を知ると、直接製作賛助費を映画資金調達用の口座に振り込んだ。


 この監督は「十数年間、習慣に従って毎年毎年様々な付き合いの人々に年賀状を送り続けてきたが、今回の映画の製作にはこの習慣のおかげで大きな利益を受けることになった」と漏らした。私もこの映画の製作メンバーとして、彼女の人脈が資産であること、夢が現実に適った過程をつぶさに見ることが出来た。「人脈は隠れた財産」というが、年賀状を送ることで財産を貯めるのも一つの方法かもしれない。


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