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【思考】日本のリサイクルショップが「売る」人生の理

2016-03-02 人民網日本語版 人民网日文版



日本の京都で芸妓がしばしば出没する祇園の川沿いに1軒の古式ゆかしい和風の店舗を構えた「PASS THE BATON」というお店がある。この店では、どのようにして古い物と優雅にそして意義のある別れを告げられるかという斬新な「断捨離」方法を発見することができるだろう。このリサイクルショップは古い物を処分するのに、惜しいと感じさせないばかりか、とても意義のあることだと感じることができる。

 

個人の人となりを伝えていくことを重視


これまでのリサイクルショップは単に商品を買い取り、販売していたが、この店では持ち主の人となりを伝えていくことを重視しており、そのため販売方式も非常にユニークである。清潔な店内に数多く並べられた商品の値札が非常に変わっている。値札には持ち主の写真とプロフィール、この商品にまつわるストーリーが書かれており、そして価格が示されている。4万円ちょっとのブランドの指輪の値札には「10数年前に買いました。これを好きな人が買ってくれますように」と書かれていた。また2千円ちょっとの帽子の値札には「セレクトショップで買いました。一時期つばの広い帽子を好きで集めていました。つばが広いので、日よけ効果は抜群で、海外旅行の時などとても役に立ちます」と書かれていた。店内の全商品は価格も全て異なる1点限りの商品だ。

 

リサイクル品はそれぞれ持ち主の異なる人生を背負っている。この店では例え商品を買わなかったとしても、この値札を見るだけでとても楽しめる。この店で最も人々をひきつけるのは商品の売買ではなく、各人のセンスを肯定し、各人が自我を表現するチャンスを与えられている点だ。


展示、寄付、贈与等の公益事業


このリサイクルショップは、使わなくなったが、捨てるには忍びない商品に新しい持ち主を見つける。このような方法自体、非常に環境保護の役に立っているが、ここではさらにリサイクル商品の販売と買い取りを公益活動にすることができる。この店の規定で、店頭に並べ、またインターネット上に掲載し、3ヶ月経っても買い手が見つからない場合、持ち主は商品を回収するか、寄付することもできる。また最初から販売額の全額または一部をそのまま寄付する人も多い。オーナーは持ち主の意向を確認してから、正規の寄付手続きを行い、顧客が選択した公益団体に寄付されるよう保証する。またこの店では毎年一部の売上げを寄付している。そうすることで、この販売活動はすでに公益事業と文化事業という特徴を合わせ持つようになった。

 

家の片隅に放ってある物品を有効に再利用してもらうと、「断捨離」も気持ちのいいものになる。廃品の再利用は環境への負担を軽減し、自身の居住環境も美しい景観を保つことが出来て、いいこと尽くしではないだろうか。大量生産、大量販売と浪費のモデルはこのような方法で完全に覆されている。


廃れゆく伝統工芸をサポート


また広い店内の中で最も目立っているのが壁に掛けられた日本の伝統的な「ちょうちん」。これは有名照明デザイナーと現地の伝統ちょうちん工房の日吉屋が作成したコラボ作品だ。伝統的なちょうちんを作成し、10代続くこの工房は、現代の生活方式の変化から、注文が減少する一方だったため、伝統的なちょうちんをテーマにした現代的な照明の開発に試み、和紙と竹ひごでつくられたちょうちんの工芸から伝承の技を発揚している。「PASS THE BATON」は店内のインテリアを通じて、これらの伝統的なちょうちん工房の伝承の目的を実現しようとしている。これらのちょうちんは環境保護の理念に適っており、「PASS THE BATON」との理念とも一致している。また特別な展示コーナーが設けられており、京都を代表する伝統工芸の工房の専門コーナーとなっている。「PASS THE BATON」はまた竹工芸品メーカーと提携し、制作過程でシミがあり、生産に利用することが出来ない竹を利用して、箸などの「キズあり」の商品を開発、店内で販売している。

 

この他にも有名デザイナーのデザインによる古い毛糸で編まれたセーターも販売している。様子を一変させたセーターは現代的な要素を備え、値段は倍に。また一点物という価値とリサイクルの理念が輝く商品となっている。

 

ここでは、買い物客は商品を購入するだけでなく、存続の危機に瀕した伝統工芸を保護し、アーティストをサポートする満足感も得ることが出来る。

 

また店内には喫茶スペースも設けられており、ここでも伝統的な食器や国内外のガラスの器など、全てリサイクル品が使用されている。もし気に入った場合は、その場で購入することも可能だ。

 

現在「PASS THEBATON」の環境保護と公益の理念は益々広まりつつあり、東京などにすでに多くの支店をもち、都市に住む人々、特に専業主婦たちと手をとりあい、新たな生活文化を構築して、環境保護と公益の理念を各家庭まで広めようとしている。

 


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