片寄涼太接地气的上海游,藏着近来日本对中国的这样一个疑惑
因电视剧及电影《哥哥太爱我了怎么办》而在中国人气爆发的片寄凉太,其所属的日本男子组合GENERATIONS from EXILE TRIBE三月在北京、深圳、上海三地举行了演唱会。
片寄凉太在上海参与了《我住在这里的理由》节目的录制,用手机支付来了杯一点点、感受了一下共享单车、路遇外卖小哥集会,进行了一次超接地气的上海游。由于节目版权问题,这里直接指路B站。上篇:av21066004,下篇:av21365987。
之所以说接地气,是因为这三件事对于我们来说稀疏平常。但其实,如今中国人的日常对于日本人,乃至全世界的人来说都并不普通。
中国人干什么都用智能手机?
「もはや中国は世界屈指のIT大国」「日本は中国に置いていかれてる」そんな言葉が近年ささやかれるようになってきた。
“中国已成为世界首屈一指的IT大国”“日本被中国甩在了后面”这样的言论近年来不绝于耳。
数年前までは日本の後追いのような印象だった中国の経済は、近年急成長。ボクたちの知らぬ間にすっかり様子が変わっているようだ。
几年前,中国的经济还给人留有在日本后面追赶的印象,近年来却急速成长起来。在我们不知不觉间,发生着翻天覆地的变化。
为了使日本人能了解到中国人真实的生活现状,日本R25资讯网站请居住在中国的博客写手海边晓子介绍了在中国“智能时代的一天”。
07:30
地下鉄の改札はスマホで通る
用手机刷卡过地铁检票口
08:30
無人コンビニで朝食を買う
在无营业员的便利店买早饭
12:00
財布を持たずにランチに出かける
不带钱包外出吃午餐
16:00
アポの移動にシェアサイクルを活用
使用共享单车赴工作约谈
19:00
飲み会の費用はアプリでワリカン
酒会费用用手机App进行AA制支付
23:00
終電を逃したらアプリでタクシーを呼ぶ
错过地铁末班车,用App打车
以前乘坐地铁时大多数人会使用交通卡,但从2017年底开始,仅用智能手机即可通过检票口的应用“METRO大都会”被广泛使用。而近来,体验更为流畅的Apple Pay交通卡业已登场。和日本的手机Suica有异曲同工之妙。
而日本人常用的,功能和微信相近的LINE也推出了“钱包”功能,但未引发革命性的使用扩张。于是我们有了这样一个疑问:
日本人为何执着于现金?
最近になって日本銀行が発表した統計によると、2017年の日本の電子マネーによる決済金額が5兆1994億円だったそうだ。問題なのは、世界では、電子マネーによる決済が爆発的に増えているにもかかわらず、日本の伸び率は前年と比較してわずか1.1%しかなかったことだ。
根据日本银行最新公布的统计数据显示,2017年日本的电子支付金额达到5兆1994亿日元。问题是在全球电子支付呈井喷式增长的趋势下,日本的增长率较上年只增长了1.1%。
一方、日本の現金の流通量が、ここに来て世界に突出して増えていることをご存じだろうか。日本銀行が1年前の2月に発表したデータによると、紙幣や小銭を合計した現金流通高に対するGDP(国内総生産)比率では19.4%に達する。日本のGDPは550兆円ぐらいだから、110兆円ぐらいの現金が流通していることになる。実際に、2017年末時点で流通しているお札の額は106兆7000億円(日本銀行調べ)になる。
另一方面,大家应该知道日本现金流通量的增长在世界范围内都是非常突出的。据日本银行在1年前的2月份公布的数据显示,纸币和硬币合计的现金流通量达到了GDP(国内生产总值)的19.4 %。日本的GDP大约为550兆日元左右,也就是说有110兆日元左右的流通现金。实际上,2017年末流通的纸币金额是106兆7000亿日元(数据由日本银行调查提供)。
これを他の先進国と比較してみると、ユーロ圏では10.6%、米国は7.9%、英国に至っては3.7%しかない。日本は突出して、現金が流通している国と言っていいわけだ。言い換えれば、クレジットカードや小切手、プリペイドカード、電子マネーといった「キャッシュレス決済」が浸透していないことを意味している。
与其他发达国家相比,欧元区是10.6%,美国是7.9%,而英国甚至只有3.7 %。日本可以说是非常突出的现金流通国家。换句话说,信用卡、支票、预付卡、电子支付等“无现金结算”并没有渗透日本。
実際、世界の潮流は「キャッシュレス化」だ。電子マネーやクレジットカード、仮想通貨などの普及によって、キャッシュレス化がすさまじい勢いで進んでいる。とりわけ、中国やインドなどの人口の多い地域で爆発的にキャッシュレス化が進んでいる。
实际上,目前世界的潮流是“无现金化”。随着电子支付、信用卡、虚拟货币等的普及,无现金化正在迅猛发展。特别是在中国和印度等人口众多的地区,无现金化的发展进程呈爆发性增长。
IT技術と金融が融合した「フィンテック」が進行する中で、世界はいまや現金なしでの生活が当たり前になりつつある国や地域が増えているのだ。
在由IT技术和金融相结合的“fintech”发展的过程中,世界上越来越多的国家和地区理所当然的生活在无现金的环境下。
フィンテックというのは、Finance(金融)とTechnology(技術)を組み合わせた新しい造語だが、いま世界はフィンテックに加えてAI(人工知能)技術、ロボテック技術などを組み合わせて、画期的な決済システムが導入されて現金なしでの生活が実現しようとしている。
所谓的fintech是由Finance(金融)和Technology(技术)组合而成的新词,现在世界各国将fintech与AI(人工智能)技术,机器人技术等相结合,试图引入具有划时代意义的结算系统,实现无现金的生活。
現実に、スウェーデンのキャッシュ比率はわずか2%しかない。現金による買い物なども日常的に存在しないレベルになりつつある。スウェーデンが、ほぼ完璧に近いキャッシュレス化を実現している背景には、銀行が連合を組んで構築したモバイル決済サービス「スウィッシュ」がある。銀行口座と携帯電話の番号だけで個人認証をする技術が使われている。
现实中,瑞典的现金比率只有2%。现金购物也慢慢消失于日常生活中。在瑞典实现近乎完美的无现金化背景中,有与银行合作展开的移动支付服务“swish”。使用了将银行账户和手机号码进行个人认证的技术。
キャッシュレス化が急速に進行する最大の理由は、「ビジネスの効率化」と言っていいだろう。現金の受け渡しといった煩雑な作業から解放される。
无现金化急速发展的最大原因应该是“商业的效率化”。它将人们从现金管理等繁杂的工作中解放出来。
たとえば、2015年の「BIS(国際決済銀行)」のデータによれば、日本の1人当たりの年間カード決済額は4000ドルにも満たない。トップの米国(1万7000ドル超)の3分の1程度に過ぎない。日本の産業界全体の非効率化が叫ばれている中で、政府も本気を出してキャッシュレス化を推進しないと、日本はこの分野でも後れを取るのかもしれない。
例如,根据2015年“BIS(国际清算银行)”的数据显示,日本每人每年的信用卡结算额还不到4000美元。不过是位于首位的美国(1万7000美元)的三分之一左右。在高呼日本产业界整体非效率化的情况下,政府如果也不认真推进无现金化的发展,日本日后可能在这个领域会落后。
日本はなぜ現金流通にこだわるのか。日本には偽札も少ないし、現金を持ち歩く際も海外ほどのリスクはない。長年にわたって、現金流通が便利で、楽だったわけだ。とはいえ、現在は昭和ではなく、平成であり、その平成も間もなく終わろうとしている。
为什么日本如此执着于现金流通呢?因为日本的假钞很少,携带现金也没有像在海外时那么多的风险。 多年来,现金流通既方便又容易。 然而,现在已经不是昭和年代了,而是平成年代,就连平成年代也即将结束。
近年、急速に電子マネーが普及しつつある中国やインドでは、スマホの大流行によって電子マネーなどが急速に発展したことはよく知られている。飲食店やスーパー、レンタルサイクルにある「QRコード」に、自分のスマホをかざすだけで、瞬時に本人の銀行口座からダイレクトにマネーが引き落とされる仕組みが定着しつつある。
大家都知道近年来,由于智能手机的普及,电子支付在中国和印度急速发展。 只需用智能手机扫一扫餐厅、超市、共享单车上的“QR码”就可以马上从本人的银行账户中扣除资金。
現在、中国にはアリババの「Alipay(アリペイ)」、テンセントの「WeChat Pay(ウィチャットペイ)」が「QRコード」を使った決済システムを展開しており、急速にそのユーザー数を増やしている。中国のスマホ人口は7億人とも言われているが、都市部での普及率は100%に近いとさえ言われる。誰もが保有しているスマホだからこそ、キャッシュレス化があっという間に定着したともいえる。
现在在中国,阿里巴巴的“支付宝(Alipay)”和腾讯的“微信支付(WeChat Pay)”都使用“QR码”设立了支付系统,用户数量迅猛增加。 虽说中国使用智能手机的人口只有7亿,但据说城市的普及率已接近100%。 因为每个人都拥有智能手机,所以非现金化可以迅速成为现实。
周知のように、技術的には通販大手の「アマゾン」がはじめたレジのないコンビニ「アマゾンゴー(Amazon GO)」が、米国で実験店舗を展開しており、その技術力の高さが評価されている。日本に進出してくるのも時間の問題だろう。
众所周知,大型公司“亚马逊”开设的无收银便利店“亚马逊GO”已经在美国开设了实验店铺,其技术能力得到了很高的评价。 进入日本也只是时间问题。
現金流通が主流の経済と電子マネーやクレジットカードが主流の経済とでは、何が異なるのだろうか。
以现金流通为主流的经济和与电子支付、信用卡为主流的经济有什么不同呢?
まずは、銀行のATMは不要になり、コンビニのATMも不要になる。銀行も、店舗の中に巨大な金庫をつくる必要がなくなり、セキュリティーの度合いも格段に高くなる。米国の経済学者「ケネス・S・ロゴフ」は、著書『現金の呪い――紙幣をいつ廃止するか』の中で、現金は地下経済の決済手段として機能しており、地下経済増殖の元凶になっている。さらに、世界的に現金の流通が増えたことで貧困が増えており、格差社会の進行に拍車をかけている存在として、高額紙幣の廃止を訴えている。
首先,银行的ATM变得不再必要了,便利店的ATM也变得不再必要了。不管是银行还是店铺里都不需要再设立一个巨大的金库,安全程度会变高。 美国经济学家Kenneth S. Rogoff在他的著书“现金的诅咒 - 纸币什么时候退出”中表示,现金作为地下经济的结算方式,成为增加地下经济的元凶。 此外,随着全球范围内现金流通的增加,贫困现象也会增加,作为推动社会分化的存在,他呼吁废除高额纸币。
インドは、同氏の提案をそのまま実行して当初は混乱したものの結果的に地下経済を封じ込め、電子決済を飛躍的に増やすことに成功しつつある。
印度通过实行他的提案封锁了当初混乱的地下经济,成功增加了电子结算。
さらに、注目したいのは中央銀行が現金を印刷する必要がなくなることだ。1万円札1枚を印刷するのにかかるコストは22円程度かかるそうだが、その額も馬鹿にできないし、500円硬貨などコインの鋳造コストはもっと高い。
另外,值得注意的是中央银行也不再需要印刷现金。 印1张1万日元纸币的费用约为22日元,这个数额也不容小觑,500日元等硬币的铸造成本更高。
そもそも現金決済には無駄が多すぎる。現在、日本企業の製造現場はミリ単位の合理化を延々と続けているが、その一方で経理などのバックヤードは、相変わらず昭和時代の非効率なビジネススタイルを守っている。給与の支払いや取引先への支払い、海外送金をはじめとして、仕事のスタイルそのものを変えていこうとしない。
而且现金结算本来就很麻烦。目前,日本企业的生产现场强调以毫秒为单位的合理化,而经营管理等后勤工作却依旧像昭和时代一样保持着一种低效的商业模式。 大家并没有想改变这种工作方式,包括支付工资,支付客户货款,海外汇款等。
送金手数料なども、コストの高い全銀ネットに代わるものが次々に出てきているが普及に時間がかかっている。仮想通貨を使った国際間の送金システムなどは、まだ法律も整備されていない。三菱UFJフィナンシャル・グループが進める「MUFGコイン」や、みずほフィナンシャルグループが推進する「Jコイン」などが、今後稼働を始めれば日本経済にも大きなインパクトを与えるかもしれない。
代替汇款手续费、和高额的全国银行资金结算网络的新事物已经在不断出现,但还需要一定时间的传播。使用虚拟货币在国际间进行汇款的系统,目前在法律方面还并未完善。 三菱UFJ推出的“MUFG COIN”和瑞穗推出的“J coin”等可能会在不久的将来开始使用,而此举或许也会对日本经济产生重大影响。
ブロックチェーンによる個人情報管理などの推進が進めば、日本の非効率的な行政サービスも、飛躍的に改善されるはずだ。こうした個人情報の新管理システムの構築化は、現金流通の進捗具合と大きく関係している。
如果利用区块链促进个人信息管理等进一步推进,日本低效率的行政服务应该可以得到显著改善。 建立这样一个新的个人信息管理系统,与现金流通的进展息息相关。
問題は、これだけキャッシュレス決済が進行している海外と比較して、なぜ日本ではキャッシュレス化が遅れるのか。その理由は、銀行の経営基盤にかかわる事情があるからだ。周知のように、日本にはATMが街のあちこちにあって、気軽に現金を引き出すことが可能だ。昭和の時代には超便利になったと思ったものの、考えてみれば預金者は、1日の大半の時間は1回あたり108円~216円のATM手数料を払いながら、自分のおカネを引き出している。
问题是,与无现金化发展迅猛的海外相比为什么日本会这样延迟? 原因与银行经营基础的情况相关。 众所周知,日本的ATM遍布大街小巷,可以轻松提取现金。 虽然比昭和时代便利许多,但仔细想想会发现储户每天都需支付108~216日元的手续费才能取出自己的钱。
言い換えれば、日本の銀行の経営基盤には、このATM手数料が重くのしかかっている。日銀もそれを理解していて、韓国や中国のような急速なキャッシュレス社会のインフラ整備には手を付けられない。
换句话说,日本银行的经营基础中这种ATM的手续费用占了很大比例。 日本银行也明白这一点,所以不能像韩国和中国这样快速实现无现金社会的基础设施发展。
実際に、地方銀行の平均的な純利益の額は約147億円(2016年3月期)だが、その約13%はATM手数料で稼ぎ出している。ちなみに、ATM手数料だけで利益を稼いでいるセブン銀行では、純利益261億円のうちの99%をATM手数料で稼いでいる。
实际上,地方银行的平均净收入约为147亿日元(截至2016年3月),其中约13%来自ATM的手续费。 Seven Bank 的净利润261亿日元中仅凭借ATM赚取的就占净利润的99%。
安易にキャッシュレス化を進めてしまうと、銀行経営の悪化に直結する可能性が高い。マイナス金利や大規模緩和で経営基盤が揺らいでいるところに、キャッシュレス社会への移行を急ぐわけにはいかないわけだ。フィンテックの進展によって、2025年までに銀行の収益が最高で4%喪失するという予測も経産省のレポートで発表されている。
如果使无现金化得到过于轻松的推广,很可能会直接导致银行管理恶化。 利用负利率和大规模缓和防止经营基础的动摇,会减速无现金社会的发展。 根据fintech的进展,经产省预测到2025年银行的利润将最高丧失4%。
とはいえ、2020年の東京五輪にはキャッシュレスに慣れた外国人観光客がどっと押し寄せる。その時点で、日本がいまだに現金流通主体の社会であることが知られてしまうわけだ。いずれにしてもキャッシュ率2%といったスウェーデンのようになるには、まだ何十年とかかりそうだ。
尽管如此,习惯于无现金的外国游客将会在2020年东京奥运会纷至沓来。 到那时,日本仍然会是一个以现金流通为主体的社会。 无论怎样,日本还需要几十年时间才能像瑞典那样实现现金率2%。
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