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東英寿編:《宋人文集の編纂と伝承》出版


東英寿 編

出版社:中国書店

出版年:201802

ISBN/ISSN 9784903316604

価格8,640

 

中国の宋代(9601279年)、木版印刷術の発展により文人や編纂者たちの意識は大きく変わり、多種多様な文集が制作された。それらはいかにして後世に伝えられたのか。編纂と伝承の実相を、緻密な文献考証をもとに明らかにする。

厳しい言論統制下で蘇軾の詩はどのようにして伝えられたのか。晏幾道の詞に次韻した詞の特色とは。また、歐陽脩とその全集の編纂者?周必大が手掛けた文集の制作過程を考察。

さらに、海を渡り、室町時代の日本に伝わった漢籍の受容についてや、文学が伝わる上での絵画の役割、歌辞文芸である「詞譜」に見る萬樹が与えた影響など、宋人文集から広がる豊潤な研究フィールドでの論考をまとめた示唆に富む一書。

 

目次

 序文:編纂と伝承のフィールドワーク 東英寿

 

Ⅰ 総説

 詩集の自編と出版から見る、唐宋時代における詩人意識の変遷 内山精也

 メディア変革と詩集自編の普遍化:初唐から北宋末まで

 南宋中期の出版業隆盛がもたらした新たな展開:宋代士大夫の詩人認識とその変質

 南宋後期における詩人と編者、書肆:江湖小集刊行の意味すること

 

Ⅱ 編纂

 言論統制下の文学テクスト:蘇軾の創作活動に即して 浅見洋二

 『和晏叔原小山樂府』をめぐって 萩原正樹

 周必大の『歐陽文忠公集』編纂について 東英寿

 范仲淹の神道碑銘をめぐる周必大と朱熹の論争:歐陽脩新発見書簡に着目して 東英寿

 『聯珠詩格』は『新選集』の典拠か:『連集良材』所收、戴復古「子陵釣臺」詩を端緒に 中本大

 

Ⅲ 伝承

 歐陽脩『近体楽府』の成立とその伝承:もう一つの『近体楽府』 東英寿

 鶴に乘る「費長房」:本邦における漢畫系畫題受容の一側面 中本大

 「十雪詩」のゆくえ 中本大

 「詞譜」の誕生と發展 萩原正樹

 

編集後記/執筆者紹介

 

執筆者紹介(掲載順)

東 英寿(ひがし·ひでとし)

1960,福岡県生まれ。九州大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。九州大学大学院比較社会文化研究院教授。

【主著】『歐陽脩研究新見─新発現書簡九十六篇』(台湾,花木蘭出版社,2015),『歐陽脩新発見書簡九十六篇歐陽脩全集の研究』(研文出版,2013),『復古与創新歐陽脩散文与古文研究』(上海古籍出版社,2005)

内山精也(うちやま·せいや)

1961,新潟県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。早稲田大学教育?総合科学学術院教授。

【主著】『廟堂与江湖 宋代詩学的空間』(復旦大学出版社,2017),『蘇軾研究 宋代士大夫詩人の構造』(研文出版,2010),『伝媒与真相蘇軾及其周囲士大夫的文学』(上海古籍出版社,2005)

浅見洋二(あさみ·ようじ)

1960,埼玉県生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程後期中途退学。博士(文学)。大阪大学大学院文学研究科教授。

【主著】『文本的密碼─社会語境中的宋代文学』(復旦大学出版社,2017),『中国の詩学認識』(創文社,2008),『距離与想象中国詩学的唐宋転型』(上海古籍出版社,2005)

萩原正樹(はぎわら·まさき)

1961,滋賀県生まれ。立命館大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。立命館大学文学部教授。

【主著】『「詞譜」及び森川竹磎に関する研究』(中国芸文研究会,2017),『杜甫全詩訳注()(共著,講談社学術文庫,2016),『森川竹磎『詞律大成』本文と解題』(風間書房,2016)

中本 大(なかもと·だい)

1965,福岡県生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。立命館大学文学部教授。

【著書】『名庸集 影印と解題』(思文閣出版,2013)

【論文】「室町時代五山禅林は歌壇·連歌壇に何をもたらしたか漢語「濫觴」の受容における五山禅林文壇の影響(『禅からみた日本中世の文化と社会』天野文雄監修,ぺりかん社,2016),「アトリビュートとしての「芭蕉題詩」懐素図·寒山図から郭子儀図へ」(アジア遊学122,2009)



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【汪超 采编】

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