「浮世絵コレクション名品展」開催中！5月19日まで

浮世絵コレクション名品展

　江戸時代は封建体制により、庶民は搾取され、虐げられた暗黒の時代だったというのがおよその通説です。しかし、この通説は唯物史観によって塗り固められた、人々を洗脳するための捏造されたイメージにほかなりません。実は江戸時代が自由奔放で明るく、日本人の独創性が開花した時代だったというのは、浮世絵を見れば、一目瞭然です。

　「浮世」という言葉には、彼岸ならぬ現世、過去でも未来でもない現在、そして好色の気味の濃い俗世間という意味が込められています。したがって浮世絵が扱う主題は、当世流行の最先端の社会風俗だっり、お上（幕府）から白い目で見られた遊里や芝居などの風俗が中心。旅行や芝居など、庶民のエンターテインメントへの渇望を大胆な構図と極彩色により満たしました。だから浮世絵には現世を楽しみ、自由を謳歌する庶民の姿が描かれています。

　浮世絵師たちの独創性は、ジャポニズムとしてヨーロッパで大流行しました。特に西洋画の手法である遠近法を取り入れた葛飾北斎の「富嶽三十六景」や歌川（安藤）広重の「東海道五十三次」などの風景画は、ゴッホやモネなど、印象派の画家たちに多大なる影響を与えたのはご承知のとおりです。

　本展示会は個人コレクターが所蔵している1000枚余りの日本浮世絵作品の中から精選した50余りの代表的な作品を展示しています。主に喜多川歌麿、葛飾北斎、歌川広重、豊原国周などの主要な大家を網羅。これら浮世絵興隆期から明治期にかけての作品を通じ、その時代の社会特有の賑わい、気楽さ、庶民の歓喜を濃厚に感じ取ることができるでしょう。通俗だけど生き生きした当時の「浮世」を覗いてみてはいかがでしょうか。

展覧期間　～5月19日（日）10時～18時(月曜休館)

入場料　無料

展覧会場　和平区台児荘路26号泰安道壹号院A8「考拉艺术空间」

SUBWAY　地下鉄1号線【小白楼駅】D出口徒歩15分

TAXI　去哪个送我解放北路与太原道交口