成都市の高中リスク区域238+233(1日)、感染経路20に
▶全国の新規国内感染318+1567
31省(自治区、直轄市)と新疆生産建設兵団の報告によると、9月1日の0時から24時までに確認された新型コロナウイルス肺炎の新規国内感染者は確定症例が318例で、無症状感染者が1,567例だった。
地域ごとの内訳は以下のとおり。
確定症例(検査確定例):
四川128例、広東55例、チベット46例、海南27例、黒龍江11例、重慶市8例、陝西8例、遼寧5例、青海5例、河北4例、山東4例、河南4例、新彊4例、内蒙古2例、浙江2例、北京1例、天津1例、吉林1例、上海1例、雲南1例
無症状感染者
チベット575例、黒龍江207例、青海125例、遼寧114例、四川77例、海南75例、山東53例、河南46例、甘粛42例、広東41例、吉林40例、新疆34例、天津32例、河北32例、江西24例、湖北20例、広西8例、内蒙古6例、陝西5例、浙江3例、貴州3例、江蘇2例、重慶2例、雲南1例。
▶成都、感染連鎖は20のルートにも
四川省成都市は9月1日夕、新型コロナの防疫業務に関する記者会見を開き、8月12日に外地から輸入された国内感染症例が確認されて以来、感染連鎖が発生し、経路の数が20に及ぶことを明らかにした。確定症例(検査確定例)はすでに累計900例を超えており、防疫対策を講じるうえで大きなハードルとなっていると説明した。
そのうち最も深刻だったのが8月25日に錦江で発生したクラスターで、酷暑のもとに置かれていたことから、涼みに集まった人たちはマスクを着用していなかった。これも感染拡大の引き金となり、9月2日19時の時点で、成都市の高リスク区域は238か所、中リスク区域は233か所を数えている。
▶事実上のロックダウン
感染者が関わった区域や施設は、市内22区の住宅エリア、研修施設、学校、駅、レストラン、食品市場、スーパーマーケット、遊園地など多岐に渡っている。今回流行した変異ウイルスは感染速度が速く、隠匿性も高い。リスク区域が広範囲に及ぶことが事態を複雑にさせているという。
こうした事態を受けて、成都市では9月1日18時から、住民に外出を控えるように要請し、関係者以外は社区(コミュニティー)内に入ることを禁じた。不要不急の用事で市外へ移動することは禁じられ、特殊なニーズがある場合は24時間以内のPCR検査の陰性証明が必要になる。
▶24時間以内の陰性証明
住まいの近くに繰り出し、生活物資の買い出しを行うことは許される。ただし、市民に対して買いだめは控えるように促している。住民が戸外に出られるのは1世帯につき1日1人に限定され、24時間以内に受けたPCR検査の陰性証明の所持が義務づけられる。
▶フライト運航大幅取り消し
9月1日、飛常準アプリの情報によると、成都双流空港と成都天府空港で多くのフライトが取り消しになった。同日12時20分の時点で、前者については342便が、後者については651便の運航がキャンセルとなった。条件を満たせば、無料で搭乗日の変更や払い戻しができる。