大連でBA5.2.1が流行
9月6日0時から24時までに遼寧省大連市で新たに確認された新型コロナウイルス肺炎の感染者は2例、無症状感染者は76例だった。現在、大連市で確認されているウイルスはBA 5.2.1変異種で、現在中国で流行している主要株の中では最も強力なものの一つとされる。感染速度が速く、潜伏期間が変動するなどの特徴があり、感染後1日も経たないうちに陽性になる人もいれば潜伏期間が6〜7日に及んだり、数回の陰性報告の後で突然陽性が判明するケースもあるという。
「Any Shanghai」微信公衆号の5日付記事は、大連市で外出制限や公共交通機関の運休などの措置が取られていることを伝えた。大連市以外にも河北省の石家荘等で厳しい防疫対策が講じられており、現在、中国で臨時的に管理コントロールが敷かれている都市は33、感染者数は6,500万人以上を数えているという。
▶2000万都市の成都では…
新型コロナの感染拡大が続く成都では9月5日0時から7日24時まで市全域でPCR検査が行われている。新津と邛崍を除く区、市、県は、引き続き封鎖管理が敷かれ、住民は自宅から出ることができない。
深センについては4日を以って臨時管理コントロール措置が解除され、地下鉄全線も運行を回復しているが、区域によって以前閉鎖が続いている。運行制限が行われている駅も一部ある。
「旅行雷达」微信公众号
北京の大学キャンパスで感染者
また、首都北京では5日夜、北京化工大学昌平キャンパスで新たに新型コロナの確定症例が1例と無症状感染者5例が確認された。夏季休暇を終えてキャンパスに戻る学生が増える時期だけに警戒が一段と強まっている。
北京日報の9月7日付微信公衆号によると、その後も、9月6日の0時から24時までに国内感染者の確定症例が14例確認されている。内訳は北京化工大学昌平キャンパスの居住者が13例、中央民族大学付属中学の居住者が1例だった。
なお、海南島やチベット自治区、新疆ウイグル自治区、広西チワン族自治区、新疆ウイグル自治区の情勢は改善が見られた。
上海の複数区域で「3天3検」
上海市衛生健康委員会の発表によると、9月6日の0時から24時までの間に上海市で新たに新型コロナウイルス肺炎の国内感染症例として無症状感染者が1例確認された。感染者は外地から上海を訪れていた医療従事者で、静安区に滞在していた。
感染予防と抑制を目的として、黄浦区では6日と8日の18時30分から20時30分の間に区民全員に対するPCR検査を実施することが発表された。うち南東街道では「3天3検(3日間に3度の検査)」を実施する。このほか、区域住民全員に対してPCR検査を実施する街道には、普陀区宜川路街道や静安区天目西路街道があり、それぞれ6、7、8日にスクリーニング検査が行われる。住宅エリアやオフィス区域、商業区域の店舗、ホテル、各種区域が対象となっており、検体サンプルの採取中に住民は社区の外に出ることができない。
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一方、近郊区では松江区が区民に対する告知書を発行している。広富林街道、方松街道を除くすべての区内エリアで9月7日、9日の2回にわたり全住民を対象としたPCR検査を行う。11日にはさらに恒例となった週1度のPCR検査も実施される。広富林街道、方松街道については、7日、8日の2回にわたり、対象区域の住民全員に対してPCR検査が実施される。
なお、楊浦区では8日と11日、宝山区では7日夜と11日午前にそれぞれ2回のPCR検査が実施される。