森ビルのシンクタンク、森記念財団都市戦略研究所は14日、世界の都市の総合力ランキングを示す「世界の都市総合力ランキング」(Global Power City Index, GPCI)を発表した。1位ロンドン、2位ニューヨークの順位は11年変化がなく、東京は7年連続で3位だった。
▶パリが東京に肉薄
「世界の都市総合力ランキング」(Global Power City Index, GPCI)は都市の政策立案や企業活動に生かしてもらう目的で08年にスタート、年に1度、統計結果の発表が行われている。「経済」「研究・開発」「文化・交流」「居住」「環境」「交通・アクセス」の6分野、70の指標で世界48の都市がランキング化され、今回は上位の顔ぶれに変更がなかったものの、スコアで大きな変動があったとされている。
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出所:https://www.mori-m-foundation.or.jp/
東京は、総合スコアが前回より4番目に大きく下がった都市だ。全6分野中4分野で順位を落とした。レポートによると、「文化・交流」分野での落ち込みが大きく、『観光資源』と『外国人受入実績』のスコアが下降、順位は5位だった。また、航空便の運航が速やかに回復しなかったことで、『航空キャパシティ』のスコアも大きく下がった。結果として、総合順位で4位パリとの差は僅差となっている。
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出所:https://www.mori-m-foundation.or.jp/
▶香港の順位が大きく下落
分野別に見ると、研究・開発分野で中国の都市が成長しており、北京は12位、上海は13位と存在感を強めている。「交通・アクセス」では上海が昨年に引き続き1位を維持した。
一方、「居住」「環境」分野で中国の都市の順位は低迷している。収入に対する不動産価格の比率や空気品質がウィークポイントとなっている。「経済」面で依然として強みを見せている北京は5位と健闘した。ただし、東京と同様に前回より1ランク順位を落としている。
なお、香港は「経済」の分野で前回の5位から28位と大きく後退した。総合ランキングでも20位圏外となっている。
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