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XBBで短縮？「陽康」後の“獲得免疫”はどのくらい続く？
1月13日に行われた国務院合同防疫メカニズムの記者会見では、2022年12月1日から2023年1月12日までに中国国内でオミクロン変異株の亜型XBBによる症例が1例確認されたことが明らかにされた。XBBとその分岐系統が引き続き流入されるリスクが指摘されている。
▶春節期間の動向を注視
北京佑安医院感染総合科主任医師の李侗曾氏は、XBBウイルスに感染した後の臨床症状にはとくに大きな違いはなく、大規模な流行を引き起こす可能性は比較的低いとしている。ただし、「陽康」（コロナ感染から回復）の状態にある人が短期的にXBBに対する免疫を備えているとはいえ、春節期間では重点グループの防護を強める必要があると警鐘を鳴らす。
▶ 3～6か月の“獲得免疫”が短縮か
XBBとその亜流である変異株の遺伝子座に関する研究にもとづくと、現在、免疫逃避能力が最も強いのがXBBだと考えられている。李氏（前出）によると、BA.5やBF.7感染時の獲得免疫による保護期間をXBBが短縮する可能性があるという。そのため新たな変異株がこれまでのワクチン接種や自然感染によって獲得した免疫バリアを逃避することがあり得ると警戒する。
感染時に獲得されたウイルスに対する抗体は少なくとも健康な人なら6か月以上、免疫機能が低下している人でも3か月以上維持されると見られてきた。李氏は、XBBが具体的にどの程度の保護期間を短縮するかは今後の研究課題であるとしている。