“雪”と“氷”がテーマの旅行地ブランド12都市が選出
第14次5か年計画の終盤に当たる2024~25年、中国ではウィンターシーズンの間にアイス・スノー観光に出かける人がのべ5億2,000万人に達すると予測されている。大きな経済効果が期待されており、旅行収入は7,200億元が見込まれる。
「南展西拡東進」(南に展開・西に拡大・東に進出」)のスローガンのもと、中国全土に遍く広がるアイス・スノー産業。1月5日、とくに高い存在感を示す12都市が「アイス・スノー観光都市トップ12」として選出された。
▶雪と氷をシンガポールに売る!
中国では、北京冬季五輪開催も火付け役となってウィンタースポーツ人口が拡大を続ける一方、アイス・スノー観光市場が新たなステージを迎えようとしている。その象徴的なイベントとなったのが1月8日にシンガポールで催された2023年「中国北部アイス・スノー観光海外プロモーションシーズン」だ。
主催したのは中国駐シンガポール旅行事務所。シンガポール中国文化センター、中外文化交流センターおよび中国の5つの省(黒龍江省、遼寧省、山西省、内蒙古自治区、新彊ウイグル自治区)の文化観光局とともに、中国本土の“雪”と“氷”の魅力を売り込んだ。
▶雪景色がテーマの特別列車
もっとも、中国のアイス・スノー産業はまだ発展途上であり、ブランド形成までには至らず、国際的な競争力に欠けるという指摘もある。それでも、「南展西拡東進」(南に展開・西に拡大・東に進出)と称される広域かつ加速度的な発展を続けるなか、バラエティーに富んだ旅行商品も次々に生まれている。
雪景色鑑賞をテーマとした観光列車の運行もその事例の一つだろう。1月7日にハルビンを出発した「Y687」列車は雪景色観光をテーマとした観光列車で、華東、華南エリアから旅客が乗り込んだ。“春運”(春節期間の帰省ラッシュ)期間に運行される初めてのテーマ列車となる。旅客は北国の絶景を満喫する一方、鹿の跡を追ってトレッキングに興じたり、雪そりを楽しんだりすることもできるという。あるいは、かがり火や花火、伝統的な民俗イベント等、没入型体験を切り口としメニューを揃えているようだ。
▶ アイス・スノー観光都市
▶2023年アイス・スノー観光都市トップ12
【黒竜江省】
哈尓濱市
伊春市
牡丹江市
【吉林省】
長白山保護開発区
長春市
吉林市
【遼寧省】
瀋陽市
【河北省】
張家口市
【新疆自治区】
ウルムチ(烏魯木斉)市
新疆アルタイ(阿勒泰)地区
【北京市】
北京延慶区
【内蒙古自治区】
フルンボイル(呼倫貝尓)市
画像:黑龙江日报 微博公式アカウント
哈尔滨发布 2023-01-05 20:58
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