まだまだある中国語の“誤用誤字”、“帰化”は日本語の影響?
中国国内のメディア報道で見つけた表記や用法の誤りを総ざらいーーそんな切り口で語学雑誌『咬文嚼字』がピックアップした2022年の「🔗10大“誤字誤用語”」。前回配信した当公衆号の記事では網羅できなかった内容をご案内しよう。
▶日本語からの逆輸入
俗に現代中国語の6割から7割の言葉は日本から逆輸入されたものだと言われることがある。むろん明治、大正時代の規模とは比べられるレベルではないものの、いまでも日本の流行語がいち早く中国に伝わり、浸透していくケースも少なくない。「达人(dá rén |達人)」「宅(zhái|オタク)」「草食男(cǎo shí nán|草食系男子)」等は典型的な例ではないだろうか。
ただ、本来なら現代中国語で表現が可能な言葉があるのに、あえて“輸入語”に飛びつくことで、現代中国語の運用に誤りが散見されている事態を苦々しく思う専門家は少なくないようだ。
▶「帰化」は中国語ではない
言語専門雑誌『咬文嚼字』がまず批判の矢を向けたのが「归化(guī huà|帰化)」という言葉だ。昨冬に開催された北京冬季五輪では、金メダルを獲得してヒロインとなった「谷爱凌(gǔ' ài líng)」を筆頭に、中国国籍を取得したアスリートにまつわる報道が相次いだ。
しかし、彼らを「归化运动员(guī huà yùn dòng yuán)」と称するのは誤りだというのが専門家の見解だ。そもそも現代中国語で「归化」といえば、教化されて帰順する、同化するといった意味があるという。日本語のように国籍を取得するというニュアンスで使うとしたら、アナクロニズムの誹りを免れられないといえそうだ。
jì lù|記録(する)、計上する
◯纪录 ✕记录
(例)中国体育健儿频创纪录
bào fā |爆発する
◯爆发 ✕暴发
(例)南太平洋汤加海底火山爆发
jiāo zhuó|膠着する
◯胶着 ✕焦灼
(例)美国通货膨胀持续飙升,当地物价翻番
fān fān|倍増(する)
◯翻番 ✕翻翻
(例)美国通货膨胀持续飙升,当地物价翻番
yīng bàng|英ポンド
◯英镑 ✕英磅
tuō gōu|つながりを断つ.デカップリング
◯脱钩 ✕脱勾
cuàn fǎng|非公式に訪問する
◯窜访 ✕蹿访