中国人民銀行、外国人向け決済ガイド発行で決済環境の改善・進化をアピール!
中国人民銀行はWeixin(微信、WeChat)公式アカウントで3月16日、銀行カードからモバイル決済、デジタル人民元まで、訪中外国人向けに決済手段について解説を網羅した指南書(ガイド)を中国語と英語で発行した。外国人の決済体験を向上させ、便利で高品質かつ効率的な決済サービス環境の構築を目指す。
決済環境が大きく改善
中国人民銀行がこのほど訪中外国人向けに発行した決済をテーマとした指南書では、カード決済、現金決済、モバイル決済、旅行通カード、銀行口座の開設、デジタル人民元の使用など、訪中時に利用可能な決済手段を網羅的に解説している。
カード決済では、銀聯(Union Pay)、VISA、マスターカードを含む国際カードが、それぞれのロゴを掲示する加盟店で利用可能なことが紹介されている。特に銀聯カードは、POS端末を備える加盟店全てで使用が可能だ。一方、外国人は人民元をATMや銀行から引き出したり、外貨を人民元に両替したりすることで現金を入手することができる。
プリペイドの「旅行通カード」
モバイル決済に関しては、支付宝(アリペイ)や微信支付(Weixin Pay)などのサービスがスマートフォンで利用できる。一定金額以下の取引では身元情報の提出が免除される。また、「旅行通カード」という外国人向けのプリペイドカードもあり、雲閃付(YunShanFu)アプリを用いて簡単に申請し、チャージを行うことができる。このほか、中国国内で使用できる海外版電子ウォレットも存在する。
さらに、有効な身分証明書を所持している外国人は、自国通貨建ての口座を中国国内の銀行で開設することができる。人民元及び外貨の預け入れや引き出し、為替取引などが可能になる。デジタル人民元に関しては、「デジタル人民元(試行版)アプリ」をダウンロードし、指示に従って利用を開始できる。
*
なお、当指南書の詳細に関しては、下記の記事リンクを参照していただきたい。