柚子
家乡 日本北海道
和之梦第二个日本人正式员工(当然第一是亮叔)
去年6月南京大学毕业后,从南京郊外搬到城内,城内生活“満喫中”。吃货一枚,常把“先胖后瘦嘛”挂嘴边。
現在の北海道疫情下的北海道日本で1番感染者数を出している北海道。私の実家はその北海道の県庁所在地札幌市にあります。新型コロナウイルスの影響で春節休みが伸びたことを利用し、私は札幌に帰省。そのまま在宅勤務を許可してもらい、札幌の自宅で働いています。 现在日本感染人数最多的县,就是北海道。我的老家,就是位于北海道县厅所在地的札幌市。受新型肺炎影响,这个春节假期也因此延长,趁此我回到了家乡札幌。得到公司在家办公的许可,我现在在札幌的家里远程办公。
私が北海道に戻った2月4日は、まだ患者数も武漢から来た中国人観光客1名だけで、北海道全体としてはまだまだ大事と考えていないようでした。春節期間を利用してアメリカ旅行をしていた私は、中国から来たわけではないけれど、中国出国より14日間過ぎていない状態。税関を抜けられないのではと内心すごく心配していました。なのに、検査はザル。我刚回到北海道是2月4日,那时候这里确诊的新冠病毒病例,还只有一个人,是来自武汉的中国观光客。当时的北海道好像还完全没把疫情当回事。 这个春节期间我去了趟美国旅行,虽然不是直接从中国回来,但是离开中国并没有超过14天。“会不会不让我入关呢?”,我当时非常担心。 然而,并没有任何检查。 嘘でしょ?と思い、わざわざ自分から税関の人に「中国から来たんですが、何か検査したりしなくて良いんでしょうか?」と聞きに行きました。帰ってきた答えは「湖北省には行かれてないんですよね?でしたら大丈夫です。」その時、あまりの危機感の無さに愕然としてしまったのを覚えています。我心想,不可能吧?自己还多事地去问海关的人:“我是从中国过来的,不需要做些检查什么的吗?”他们的回复是,“你没有去过湖北省吧?那就没事儿。” 我还很清楚地记得,自己当时震惊的感觉,他们也太没有危机感了。 なぜなら2月4日から1週間札幌では雪まつりが開かれるのです。全国、全世界から多くの人が集まる北海道の札幌の一大イベント。稼ぎ時であると同時に、感染のリスクがグッと高まる時期でもあるのです。なのに、水際対策で1番重要なはずの税関の危機感が薄すぎる。その事実にショックを受けながら空港からの帰路に着きました。之所以这么说,是因为2月4日开始,大概有一周的时间是札幌市的冰雪节。是日本全国和世界各地游客都会慕名前来的盛大活动。然而,“水际对策”(注:疫情中加强口岸防控的日本政府对策)中最重要的海关的危机感,实在是太弱了。我一边感慨,一边从机场回家了。 だから、多くの友達から「南京は大丈夫?」「北海道戻ってるの?よかったね」、中国の同僚からも「今は北海道の方が安全だよ」と言われていました。 所以,很多朋友都问我,“南京没事吧?”“回到北海道了吗?太好了。”,中国的同事们也跟我说,“现在还是待在北海道比较安全”。しかし、それから3週間。現在の感染者数は39人。北海道初の死亡者も出てしまいました。危険な場所であるのは間違いありません。南京にいる同僚たちも皆「早く南京に帰っておいでよ」「こっちの方が安全だよ」と連絡をくれます。 然而,三周后的现在,北海道已经有39人被感染,也开始出现最初的死亡者。现在北海道,无疑已经是一个危险的地方了。在南京的同事们也都跟我说,“还是早点回来南京吧”“还是南京安全一些”。
私はこの3週間毎日張り付くようにニュースを見つめていましたが、正直ニュースが伝える現状の深刻さと、日常を送る人たちの意識の差が大き過ぎて、そのことが私をどうしようもなく不安にさせました。もしかしたら中国の人たちは、「北海道は今大変な状況だから外出を控えているだろう」「みんなマスクをしているんだろう」と思っていると思います。我最近的这三周,每天都紧盯着新闻,说真的,新闻中报道的严峻现状,和现实中还没注意到肺炎、依然过着平时生活的人们,两者意识的差距实在太大了,我感到非常不安。 大概中国的大家都在想,“北海道现在状况这么糟糕,大家应该都尽量不外出了吧”“大家应该都戴着口罩了吧”。
▲截至2月27日18点,日本国内感染人数上升到918人
(图/东海聘)
街中を歩く観光客はほぼいなくなりましたが、それを除けばまだ“普段通り”です。マスクをしていない人も多いですし、飲食店の厨房スタッフですらマスクをしていないところもあります。 虽然在街上已经不怎么看得到观光客的身影,但除此之外,基本上跟平时没有任何差别。不仅很多普通人没有戴口罩,就连餐厅的厨房员工,都有不戴口罩的。 先週よりはマスクをしている人は増えましたが、全体としては70%くらいというところでしょうか。若い人たちのグループとすれ違うことがありますが、彼らは着けていないことが多いです。ただ、彼らが「着けたくない」のではなく「着けられない」可能性も高いです。なぜなら今全くマスクが手に入らない状況だからです。私が帰省したばかりの3週間前は、何店舗か回ればマスクが買えましたし、アルコール入りのウェットティッシュや消毒液もすぐに買えました。しかし今は、どこの売り場もマスクは皆無。アルコール成分を含んだウェットティッシュ、消毒液の棚も空っぽ。 不过比起上周,现在戴口罩的人数已经增多了。但是整体来说,也只有70%左右的人戴口罩。偶尔在路上看到年轻人成群走过,大多也都没有戴口罩。然而,也有很高的可能性是,他们不是不想带,而是没办法戴。因为现在的情形,完全买不到口罩。我刚回北海道的三周前,逛了好几家店都可以买到口罩、消毒湿巾和消毒液。而现在,不管去哪家超市,口罩都已经售罄。消毒湿巾和消毒液的售货栏也都空了。 マスクを手作りする人が増えてきたせいか、細いゴムやキッチンペーパー、換気扇フィルターなども品薄になっていました。 不知道是不是因为有很多人开始自己DIY口罩了,超市里就连细的皮筋、厨房用纸、换气扇的过滤纸这一类商品,都逐渐没有了。
うちの母もマスクが買えない状況を見かねて、マスクを作り始めました。鼻の部分には針金を入れ、キッチンペーパー、医療用ガーゼを重ねて作ったマイマスク。耳の部分は細いゴムで対応しています。もちろん作る前に手は消毒済みです。鼻子的位置塞入金属丝、使用厨房用纸和医用纱布叠起来制作的口罩。挂耳的部分使用细的皮筋。当然做口罩之前,手是消过毒的。
こんな状況ですが、かたや私の妹は今卒業旅行で沖縄に遊びに行っています。なんで止めなかったんだと言われそうですが、正直止めきれませんでした。先週、妹はタイに卒業旅行に行く予定でした。しかし、タイや日本の感染状況を見て、卒業旅行をキャンセルするよう勧めました。もし入国禁止等になったら解決しきれないと思ったからです。結局彼女は行くのをやめましたが、家ではずっと「なんで自分だけ…」と嘆いていました。 你们肯定想问为什么没有阻止她,但说实话,阻止没成功。上周,我妹妹是打算去泰国毕业旅行的。然而,看到泰国和日本的感染状况,我劝她取消毕业旅行。理由是,如果被拒绝进入国境就不好办了。结果,她决定不去了,但是一直在家长吁短叹,“为什么只有我一个人一定要取消啊”。 妹のインスタに流れてくるのは、今も海外に遊びに行き卒業旅行を楽しんでいる同級生の姿です。それを見て「なんで自分だけ我慢しないといけないのか」「みんな遊んでるのに」という気持ちになっていたようです。そんな経緯もあり、「国内なら…」ということで彼女を沖縄に見送りました。妹妹的Instagram里,全部都是同学们在海外毕业旅行开心的样子。看了这些照片,她不禁产生了“为什么只有我一个人不得不忍着”“明明大家都出去了啊”这样的心情。正因为有了这样一个经过,当她说“如果只在国内玩…”这样的话时,我也只能眼睁睁看着她去了冲绳。
▲图/东海聘
ただこの「なんで自分だけ…みんな遊んでるのに、我慢してないのに」が積み重なった結果が、今日本の人たちの姿なのではないかと感じるのです。ツイッターで今流行ってるのは「#コロナのせい」という言葉。皆心のどこかで「誰かが楽しんでいるのなら自分は我慢したくない」「みんながそうするなら、大丈夫」という気持ちがあるのだと思います。但是,我觉得正是因为大家都有“为什么就我一个人要忍耐…明明大家都在外面玩,明明大家都没有忍耐”这样的想法,才导致了日本人现在的状态。我觉得所有人想的都是“如果现在有人在玩乐,我就不想忍耐”“如果大家都这样的话,就没关系”。 こんな状況を目の当たりにして、正直私は南京に帰るべきか悩んでいました。「私がここに住む理由」特別編で見た在日武漢人の回を見て、次は自分の番なのではないかとずっと不安だったのです。这样的现状放在我眼前,说实话,我不确定我是否应该回南京。看了《我住在这里的理由》特别篇中在日武汉人的那集,想着接下来是不是就轮到我了,一直感到非常不安。
▲《我住》特别篇在日武汉人
札幌には80歳を過ぎた祖母が一人暮らしをしています。母方の祖母は心臓疾患を抱えています。もし肺炎に罹ってしまったら大変危険です。 たとえ北海道が危険になっても、南京で仕事ができなくても、家族がいる札幌に残っていた方が良いのではないか、とずっと頭の中でぐるぐると考えていました。ですが、昨日北海道の全小中学校休校が発表された際、北海道知事の鈴木知事が会見で言った言葉を聞いて、少しだけ安心しました。在札幌,我80多岁的外婆一个人住。有心脏病的她若是不慎得了肺炎,会非常的危险。若是北海道真的变得危险,就算不能回到南京工作,我想留在札幌的家人身边会更好吧。然而,昨天(2月26日)北海道所有中小学开始休学的新闻发布会上,听了北海道铃木知事说的话,我稍稍放下了心。
▲图/日本物语
「(全道小中学校休校は)前例のないことなので、やりすぎではないかという批判もあるかも知れないが、政治判断は結果がすべてだ。私自身が責任を負うので理解と協力をいただきたい」 これまでのニュースで見た政治家達は、前例のないことと批判を恐れ、はっきりとした判断を下さず「不要不急」「積極的に検討」などの言葉で、すべて私たちに判断を委ねてきていました。 そんな中、「私自身が責任を負う」と前例のないことでも決断してくれたことは、私が南京に帰る背中を押してくれたように感じます。「(全北海道的中小学休学)这样的事情,之前从来没有发生过,也许会有人批评停课是反应过度,但我认为政治判断,结果就是一切。而所有结果,都将由我本人负责,所以希望能够得到大家的理解和配合。」 在那之前新闻里看到的政治家们,因为害怕做出史无前例的事情而受到批判,便一直没有做出明确的判断,说着“不是那么大的事情,不要急”“正在积极地商量对策中”之类的话,把所有需要判断的责任,都推到了民众身上。 在这样的情况下,却做出了“我自己负责”这样前无古人的决断,给了我一股动力,我要回南京。今後の北海道、日本がどんな風に変化していくのかは全くわかりません。 でも少なくとも、「なんで自分だけ」「コロナのせい」など言わずに、皆が自分のこととして新型コロナの収束のために行動していかなければならないと思います。 这之后的北海道和日本的疫情,会有什么样的发展,完全未知。但是,我认为不管怎样,大家都应该不去说“为什么只有我”“都怪新冠病毒”这样的话,应该把抑制新冠病毒传播,作为自己的责任去行动。更多精彩,欢迎登陆和之梦官网:www.hezhimeng.cn音乐 | 夏夕空-中孝介