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礪波護《鏡鑑としての中国の歴史》出版

礪波護 中古史 2023-05-09

礪波 護著


四六判 342頁 2017.06
978-4-8318-7716-1 法蔵館
税込2,700円


入門的な概説や人物伝、少し専門的な論文、目から鱗のコラムまで、著者がさまざまな媒体に発表してきた文章を収める。
いちばん早いものは1978年、いちばん新しいものは2016年。
東洋史家が約40年にわたって著わした多彩な文章が示す、歴史の見方、学び方。

ありきたりな結論では終わらない。礪波史学の真骨頂!

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鑑は表面にゆがみがあったり、十分に磨かれていなかったりすると、映し出される影像は、もとの姿をゆがめたり、不鮮明にしてしまう。したがって、歴史が鑑として使われる場合、往々にして「影射害人」すなわちあてこするための器具として悪用されがちになる。……歴史が過去を映しだす鑑であることは確かだが、ゆがんだ鑑には十分すぎるほど気をつけないと、危険なのである。
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目次:



Ⅰ 鏡鑑としての歴史

歴史をつづる営みは、むかしも今も生命がけ
鏡鑑としての中国の歴史
歴史写真のトリック

Ⅱ 歴史地図

宮崎市定氏旧蔵地図
ブラウ 南京および江南地図
ダンヴィル 中国全図
中国の分省地図――陝西省図を中心に
ブラウの陝西省図
ダンヴィルの陝西省図

Ⅲ 政治と社会

曹操が官渡の戦いで袁紹に勝利したのはなぜ?
隋唐時代の社会と文化
白居易の生きた時代
元朝の落日と明の成立――怒りかったラマ僧の横暴と紙幣濫発
二つの革命がもたらした衝撃
中国の官僚制

Ⅳ 伝記と逸話

『世説新語』の周辺
李世民
則天武后
柳宗元
馮道
則天武后の逸話
黄巣と馮道
フビライ、元朝を建つ

Ⅴ 博物館と読書

伝承・受容されたものと、伝承・受容されなかったもの
『天平之甍』と依田義賢
好きなもの
「祈りと造形――韓国仏教美術の名品」開催にあたって
三十代の骨密度
文庫本・新書判と限定本
「折口信夫の筆あと」展参観記
――穂積生萩著『私の折口信夫』解説に代えて
奥山直司著『評伝 河口慧海』解説
古典再読―宮崎市定著『東洋的近世』?(中公文庫)
礪波護編『平岡武夫遺文集』編集後記
カバヤ文庫、京都の力が支え

Ⅵ 東洋史と中国

東洋学
中国学
アンリ・コルディエ
東洋史とアジア史の呼称
東洋史学の十人
内藤湖南(一八六六―一九三四)
桑原隲蔵(一八七一―一九三一)
宮崎市定(一九〇一―一九九五)
藤枝先生の功績調書
日本にとっての中国

あとがき

著者紹介:

1937年、東大阪市生まれ。八尾高校をへて、60年、京都大学文学部史学科東洋史学専攻卒業。同大学大学院博士課程を了え、京都大学人文科学研究所助手、神戸大学文学部助教授、京都大学人文科学研究所教授、同大学大学院文学研究科教授を歴任し、2001年、停年退官。京都大学名誉教授。その後、大谷大学文学部教授、同大学博物館長を勤める。文学博士。専門は中国の政治・社会・宗教史。
著書に『隋唐佛敎文物史論考』『隋唐都城財政史論考』(ともに法藏館)、『唐代政治社会史研究』(同朋舎出版)、『地域からの世界史② 中国 上』(朝日新聞社)、『世界の歴史6 隋唐帝国と古代朝鮮』(共著、中央公論社。のち中公文庫)、『馮道――乱世の宰相』、『唐の行政機構と官僚』、『隋唐の仏教と国家』、『唐宋の変革と官僚制』(ともに中公文庫)、『京洛の学風』(中央公論新社)、『敦煌から奈良・京都へ』(法藏館)、編著に『中国貴族制社会の研究』、『中国中世の文物』(ともに京都大学人文科学研究所)、『京大東洋学の百年』(京都大学学術出版会)、『中国の歴史』(全12巻、講談社)、『中国歴史研究入門』(名古屋大学出版会)。ほかに編集・解説多数。


詳見

http://www.hozokan.co.jp/cgi-bin/hzblog/sfs6_diary/2280_2.pdf



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