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堀内淳一《北朝社会における南朝文化の受容:外交使節と亡命者の影響》出版

堀内淳一 中古史研究資訊 2020-09-05


出版社:東方書店

出版年:201803

コード:00846

304p

ISBN/ISSN 9784497218094

 

■內容紹介

中国の南北朝時代における政治的文化的分裂が、その後どのように統合されるかを、当時の政治文化の担い手であった貴族層の南北朝間交流――公的な「外交使節」と私的な「亡命」――に注目し論じる。

 

■編著者紹介

1977年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。皇學館大学文学部国史学科准教授。専門分野は、魏晋南北朝史、東アジア古代外交史など。主な著書に、「魯国か虜国か」(鈴木靖民金子修一編『梁職貢図と東部ユーラシア世界』収録、勉誠出版)、「それぞれの正義」(窪添慶文編『魏晋南北朝史のいま』収録、勉誠出版)など。

 

目次

 

序 章 南北朝交流史の問題と展開

 一 問題意識と課題の設定

 二 北朝と南朝の間の交流に関する研究史

 三 本書の構成

 

第一章 南北朝間の使節よりみた「文化」の多様性

 はじめに

 一 使者の選定とその背景

 二 使節による文化交流の具体的事例

 三 使者の体現する「文化」の範囲

 四 北朝における使者の資質

 おわりに

 

第二章 南北朝間の外交使節と経済交流――馬と柑橘――

 はじめに

 一 遣使と来聘

 二 使節の私的な交流

 三 軍事力と正統性の交換

 おわりに

 

第三章 北朝の使者の帰国後

 はじめに

 一 北魏の南朝遣使と制度改革

 二 魏斉革命と南朝への使者

 三 隋の対陳使者と陳の平定

 おわりに

 

第四章 府佐属僚からみた北魏の亡命氏族

 はじめに

 一 劉昶王肅の府佐の構成

 二 亡命者の子孫の府主について

 三 北魏貴族社会と亡命者

 おわりに

 

第五章 司馬氏の帰郷

 はじめに

 一 司馬氏の北帰について

 二 北魏前期における司馬氏

 三 司馬氏を騙るものたち

 四 華北名族としての司馬氏

 おわりに

 

第六章 北魏宗室の亡命と帰還

 はじめに

 一 北魏宗室の亡命の理由と経緯

 二 梁における北魏宗室の待遇と帰国

 三 北魏宗室以外の貴族の亡命と帰還

 おわりに

 

補 論 『陳書』の編纂過程と隋陳関係記事

 はじめに

 一 『陳書』における隋陳外交記事の欠落

 二 『陳書』の成書と流伝

 三 『陳書』阮卓伝にみる隋陳関係

 おわりに

 

終 章 北朝貴族の目に映る南朝――「島夷」から「万国安和」へ

 

後記

参考文献


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