新书:《围绕中国的英美关系:以英国对华出口飞机技术为中心(1969-1975)》
「中国をめぐる英米関係:
イギリスによる航空機技術の対中輸出を中心に、1969-1975年」
作者:和田 龍太著
出版社:東海大學出版
出版時間:2019年07月30日
ISBN978-4-486-02190-2
頁碼:224頁
価格:3500円
本書簡介
1960年代末から70年代半ばにかけて世界は、中ソ対立の激化と米中接近・ベトナム戦争の終結といった激動の時代であった。本書はこのような時代状況のなかで、英国と米国が対中貿易政策、特に安全保障に密接に絡む航空機技術の輸出に関し、緊密な協力関係を構築したことを、豊富な一次資料を用いて実証した研究成果である。
作者簡介
和田龍太,東海大學講師,主要研究ラテンアメリカをめぐる英米関係、米国の対中南米外交、イギリスの対中南米外交。これまで、航空機技術の対中国移転に焦点を充てつつ、1970年代における中国をめぐる英米関係に関する外交史研究を進めてきました。その中で、英米が現実主義外交を通じてアジアにおける利害と認識の違いを乗り越えることを模索したことを明らかにしました。現在は、前職(株式会社三井物産戦略研究所)での米国及びラテンアメリカに関する調査業務経験を活かし、1982年のフォークランド紛争を事例に、ラテンアメリカをめぐる英米関係に関する外交史研究を進めています。特に、ラテンアメリカにおける英米の利害と認識の違いに着目した研究を進めています。足元では、近年公開された英米両国の一次史料を駆使し、米国がフォークランド紛争発生当初、なぜ中立の立場に固執したのか、という設問を追究しています。
目錄
序章 中国をめぐる英米関係
米中接近,東西陣営,西側諸国
本書の目的と意義
本書の構成と研究方法
第1章 アメリカの対中接近プロセスとイギリス
1969‐1972年__アメリカの対中貿易統制の緩和を中心に__
はじめに
アメリカの対中政策の転換と対中貿易統制緩和への動き
ヒース英政権の対中政策
アメリカにおける NSCの政策立案・決定の強化
1970‐1971年/ニクソン訪中と対中接近
1971‐1972年/まとめ
第2章 イギリスの対中接近と英米関係
1969‐1972年__イギリスによる民間航空機トライデントの対中輸出を中心に__
はじめに
中古のトライデント1E型の対中輸出
新規に製造されたトライデント2E型の対中輸出
トライデント2E型の対中輸出への米同意と英米関係
まとめ
第3章 イギリスの対中国航空機売却の挫折
1972‐1973年__ハリアー機とVC‐10機の対中輸出計画の頓挫を中心に__
はじめに
攻撃機ハリアー機の対中輸出計画
民間機 VC‐10機の対中輸出計画
まとめ
第4章 中国をめぐる英米関係
1973‐1975年__イギリスによる軍事用スペイ・エンジンの対中輸出を通じて__
はじめに
スペイの対中輸出計画をめぐる英米
キッシンジャーに対するイギリスの期待
フォード新政権とキッシンジャーに対するイギリスの不安と期待
第三国移転をめぐる障害の解決と契約成立
まとめ
終章 中国をめぐる英米の協力
米中接近から航空機技術の対中輸出まで
アメリカの三角外交とイギリスの協力
知見と今後の展望
資料一覧/あとがき/人名・事項索引