黄興濤『「她」という字の文化史 新刊 ――中国語女性代名詞の誕生』出版
著者:黄 興濤 著
译者:孫 鹿 訳
出版社:汲古書院
出版年月日:2021/09/28
ISBN:9784762950797
判型・ページ数
4-6・260ページ
定価:4,180円
本書簡介
本書は黄興濤氏『“她”字的文化史――女性新代詞的発明与認同研究』の邦訳である。本書は現代中国語の女性三人称代名詞「她」という字の「発明」から社会一般に浸透するまでの過程を追うものである。本書の最大の特色は、歴史研究者の手によって「她」の誕生と普及の文化史的意義が解明されたことであろう。著者は「她」という字を単に東西文化の接触によって現れた言語現象として捉えるのではなく、「她」の発明を20世紀中国の「文化史的な出来事」の一つとして捉え、この「出来事」が現代中国語、中国のジェンダー文化、文学、思想観念の変遷に与えた影響について丹念に考察した。著者は「她」と同じ時期に提案された複数の女性三人称代名詞候補をめぐる劉半農、魯迅、陳寅恪など当時の代表的な文化人が加わった論争、対立を通じて、「她」の発明から定着までの過程を近代中国の激動の歴史のなかで描いた。
作者简介
黄兴涛,男,1965年3月出生。1992年北京师范大学历史系毕业,获历史学博士学位。1992年7月到中国人民大学清史研究所工作至今。2000年晋升教授、博士生导师。现为中国人民大学历史学院院长,教育部人文社会科学研究基地学术委员会主任。兼任北京历史学会副会长,孙中山研究会副会长,中国历史研究院学术委员,北京大学历史系学术委员等。 2003、7—2004、7在哈佛大学燕京学社访学研究;2004—2005在日本神户大学访问研究;2009年在美国旧金山大学利玛窦中西文化研究所访问研究。2001年入选“北京市新世纪社科理论人才百人工程”;2002年获霍英东教育基金会优秀青年教师奖(研究类);2007年入选教育部新世纪优秀人才计划;2009年成为“新世纪百千万人才工程国家级人选”;2015年入选教育部长江学者特聘教授。另外,曾10余次获得省部级以上各种国家社科学术奖励。先后主持过国家社科基金项目《近代中国新名词的形成、传播与学术文化的现代转型》等重要项目多项。 研究专业方向为清史、中国近现代史,主要研究领域为近代中国社会文化史、思想史、中西关系史。论著有《文化史的视野:黄兴涛学术自选集》、《中国文化通史·民国卷》(合著);《文化怪杰辜鸿铭》(台湾修订版改为《文化怪杰:辜鸿铭评传》);《闲话辜鸿铭——一个文化怪人的心灵世界》、《康乾盛世历史报告》(合著)、《“她”字的文化史——女性新代词的发明与认同研究》、《文化史的追寻——以近代中国为视域》等多部。并发表论文百余篇。 主要译著有:《中国人的精神》、《中国人自画像》(1998年获全国优秀畅销书奖)、《辜鸿铭文集》、《最后一个儒家:梁漱溟与现代中国的困境》等;主编过《西方视野里的中国形象》译丛、《文化名门世家丛书》、《新史学:多学科对话的图景》、《民国时期社会调查丛编》与《二编》(副主编)、《清末民国社会调查与现代社会科学兴起》、《西学与清代文化》、《新史学》第三卷《文化史研究的再出发》等,均产生广泛的反响。
部分目錄
日本語版序文
導入:〈她〉という字と「文化史的出来事」
第1章 “she”の翻訳の困難――ヨーロッパ言語との接触後に現れた新しい問題
1、“she”の中国語翻訳の困難の出現
2、『文法初階』の独創的翻訳とその限界
第2章 〈她〉という字の誕生と〈他女〉、
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