【中国渡航規制緩和】9月は広州臨時便が2回就航
9月に入ると広州日本商工会と深圳日本商工会は臨時便を2回に分けて飛ばす(いらすとや)
●中国への渡航規制の緩和がきっかけ実現
広州日本商工会によると、広州日本商工会と深圳日本商工会は共同で9月18日(金)と25日(金)の2回に分けて、羽田から広州までの臨時便運行を決定した。両商工会が実施した2便に対するアンケート回答の内訳は、9月3日の時点で広州側は260名、深圳側は130名。3日の夕方18日飛ぶ臨時便の案内通知が来た。9月18日の便はANA、25日の便はJALがそれぞれ担当する。
今月に入り、臨時便の申請者が増えた理由の一つに、中国への渡航規制の緩和が挙げられる。ひとつは、8月21日未明に中国大使館が発表した「9月1日以降、中国で有効な就業の居留証を持つ人及びその家族は入国ビザの申請及び発給ができるようになった」ということ。もう一つは、入国ビザ発給条件として、各地方政府からの招聘状が必要だが、非重点企業で働く日本人にも招聘状が出るようになったということだ。
もちろん、すべての地方政府が日本に残る中国駐在員とその家族に対し招聘状を発行してくれる保証はないが、日本から戻ってくる人が増えていることを鑑みれば、少しずつ規制が緩和されていることは事実である。
●中国に戻る手順
コロナ禍以降、中国渡航には入国ビザがないと入国できない。居留証とビザは違う(いらすとや)
現在、日中間の自由な渡航が認められていないため、中国に入国するには入国ビザが必要。当然渡航目的は観光ではなくビジネス目的及び親族訪問であることが前提。しかも、中国で発行した居留証だけでは入国が認められず、必ず中国大使館か各地の領事館で入国ビザを入手する必要がある。
① 中国で発行した有効期間の居留許可を持っている日本人は中国入国に必要なMビザを申請できる。Mビザ取得後中国に渡航したのちZビザの切り替えが可能。ただし、居留証の有効期限は中国入国日+14日間の観察隔離期間も必要となるため、この期間に有効期限が切れてしまうと、招聘状を必要とする。
② 有効な居留証がない場合、目的地の省レベルの人民政府外事弁公室もしくは商務庁などの招聘状が必要。申請者及び帯同する子女も該当。
③ 有効な居留証がない場合、外国人工作許可通知書※がある場合、目的地の省レベルの人民政府外事弁公室もしくは商務庁などの招聘状が必要。申請者及び帯同する子女も該当。
④ 中国に親族がいて、病気や見舞いで中国に出かける場合。
※外国人工作許可通知書は日本にいても更新できるが、工作許可証が日本にいる本人の手元にある場合、日本から中国の企業に郵送することが必要。結局は現地企業のスタッフが更新手続きを行うため、現物がどこにあるか覚えていないと大変なことになる。
●日本から中国への渡航方法
9月の時点で日本からの中国便は成田発が9都市、関空発が4都市就航している(いらすとや)
6月末ぐらいまでは出発地と目的地、航空会社、運行スケジュールが厳しく制限されるファイブワンというフライト規制があったが、7月に入ってから中国系を中心に渡航都市と発着曜日が増えている。
9月時点の中国へのフライト情報は、
ハルビン 春秋航空(火) 瀋陽 中国南方航空(木) 大連 日本航空(火/木) 南京(関空) 吉祥航空(木) 常州(関空) 春秋航空(金) 上海(成田) 全日空(日)、中国国際航空(木)、中国東方航空(金)、春秋航空(日) 上海(関西) 吉祥航空(火) 杭州(関西) 長龍航空(土) 福州 厦門航空(月/水/金) アモイ 厦門航空(火) 広州 中国南方航空(水) 深圳 深圳航空(日) 西安 中国東方航空(火) |
となっている。
チケットは航空会社のHPからしか直接買えないケースが多く、旅行会社で販売している場合、市場価格を上回る足元を見た価格帯で販売している会社もあるので要注意。
●隔離ホテルで過ごす準備
中国到着後、14日間のホテル隔離は会社負担が認められなければ自腹負担となるので出費はでかい。サービスはホテルごとに違う。(いらすとや)
中国に渡航した方は、現時点だと入国から14日間は政府指定の隔離施設(ホテル)に送られる。どこの施設になるかは、政府側が決めるのでこちらでの要望は受け入れてもらえないと思ったほうがいい。ただし、以下の条件によっては中国に自宅がある場合、自宅隔離が認められる。
① 持病を持っている方
② 14歳以下の子供と同伴する方
③ 上海だと7月27日より入国後7日間は隔離施設で過ごし、(上海に自宅がある場合)残り7日間は自宅で隔離生活をすることになっている
また、隔離施設に入るにあたり、チェックインのとき14日分の宿泊費用を払うことになるため、クレジットカードが必要。さすがに外国人が宿泊する施設にクレジット未対応はないと思うが、そうなった場合は、支付宝(アリペイ)の「TourPass」を使い、クレジットカードから支付宝用の人民元をチャージしておくという手もあるが最大5000元分までしかチャージできないのがキツイ。
14日間の隔離生活だと、どうしても退屈な生活になってしまう。暇つぶしや仕事にスマホかノートパソコンかタブレットは必須。あとは「捨ててもいいや」の漫画雑誌や文庫本なども用意しておいたほうがいい。着替えも現地で捨てるつもりで宿泊日数+αで多めに持って来ておいた方がいいだろう。運動不足にならないようにお部屋でできる筋トレやストレッチ、散歩(徘徊)も覚えておいたほうがいい。
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