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【サブカルチャー】中国の若者に浸透するコスプレ 依然多い誤解

2016-05-11 人民網日本語版 人民网日文版



「五一(メーデー)」連休中に済南で開催されたアニメ漫画展には、コスプレチームが省内各地から集まり、華々しいパフォーマンスを繰り広げた。現実にはいない様々なキャラクターが、「二次元」のアニメ漫画作品から「三次元」の現実世界に飛び出してきた。

 

しかし、一部のネットメディアからは、このようなイベントは「大胆に露出しすぎであり、一部の若いコスプレイヤーは胸と脚と黒タイツを見せびらかしているだけ」と捉えられており、当事者は大いに困惑している。「二次元」の世界が作ったサブカルチャーの現場が、再び誤解や偏見に包まれるようになった。

 

●「コスプレイヤー」ほとんどが学生

 

済南には現在、数千人のコスプレイヤーがいる。

 

ハンドルネーム「星際」さんは、34年前から、副業でコスプレカメラマンをやっている。彼の印象では、これまでに撮影したコスプレイヤーの多くは現役の学生で、うち女子学生が7割を占めるという。

 

大学のコスプレ愛好団体のメンバーは、ほとんどが「95後(1995年以降生まれ)」だ。現在大学生のコスプレイヤーの中には、中学からコスプレにハマった人や、大学入学後コスプレを初めて経験した人もいる。山東省全体のコスプレイヤーの人数に関する統計資料は、今のところない。だが、確かなことは大学や一般社会で、少なくとも数百のアニメ漫画愛好団体が活動しており、各団体のメンバーは、2桁以上だ。さらに、個人的なコスプレ愛好者もたくさんいる。

 

●コスプレではお金は稼げないが出費は多額

 

コスプレで遊ぶには、多額の資金が必要だ。コスプレ衣装1セットの代金は、70元(1元=約16.7円)から1千元までさまざまだ。このほか、100元ほどでカツラを購入しなければならない。コスプレイヤーのAさんは、「コスプレイヤーの親は、子供のコスプレを支持もしないが、反対もしないという人が多い。だが、親に趣味がコスプレだと知らせていない子供もいる。コスプレイヤーの多くは、生活費の一部を充てる、あるいは古着の衣装や道具を売り買いして、なんとか賄っている」と話した。

 

コスプレイヤーの圧倒的多数は、コスプレをお金を稼ぐ目的にはしていない。「漫画アニメ愛好家」という御旗のもとに、彼らは集まるようになり、好みが同じ人と知り合って交流し、友人関係を築いていく。

 

●今もなお存在する、コスプレが時々誤解される「次元の壁」

 

コスプレイヤーの身なりは、ふつうの人から見ると理解しがたい。済南で開かれた「五一」連休中のアニメ漫画展では、「ノラガミ(野良神)」に登場する美女武神に扮した桜さん(仮名)が、あるメディアのカメラマンに請われて撮影のためにポーズを取っていた。彼女の写真は、他のコスプレイヤーの写真と一緒にネット上にアップされた。関連サイトには、「学生漫画展」「大胆な露出」「挑発的」などの字句が並んだ。

 

この騒動の発端となった人物や一部サイトは、全国に広がったアニメファンからの「糾弾」に対して謝罪の意を示したが、桜さんは、依然つらい気持ちを抱えているという。彼女は、「コスプレイヤーは心の中で、アニメ漫画の世界に参与する人は全員、アニメ漫画を理解しており、大好きで、コスプレに対しても承認理解していると思っている。衣装の露出度について関心を向けることなどあり得ない」と話した。

 

このほか、コスプレが「売国行為」であると誤解される場合もある。あるコスプレイヤーは、「たまにコスプレが嫌いな大人に合うと、『売国奴』とののしられる。たとえ国産アニメ漫画の登場人物であっても、日本の作品を模倣したものだと誤解され、同じようにののしられる」と訴えた。

 

●誤解の原因は、「二次元」の世界に対する無知

 

済南のアニメ・漫画展でネットメディアから誤った報道をされた数人の女性の中には、日本の超人気アニメ「ラブライブ(love live)」に登場する明るい元気な女の子に扮した人がいた。あるコスプレ団体のリーダーを務める魏興華さんは、「良く知らない人から見ると、衣装、道具、外観は理解できないのかもしれないが、本当のアニメ・漫画愛好家ならば、この役柄の持つポジティブなエネルギーを理解することができる」とコメントした。

 

山東省アニメ・漫画業協会の王振華会長は、「アニメ、漫画、ゲームが創造する『二次元』の世界は、今の子供たちにとって、『模範劇』的な存在だ。彼らはそれらの中から偶像を見つけ出し、多くのポジティブエネルギーを取り入れ、自分を投入する。『二次元』経済は、国内では興り始めたばかりで、膨大な数の消費者がおり、今後の発掘が待たれる巨大な市場がある。もしかすると、『二次元』産業の勃興は、『二次元』に対する今の主流文化の捉え方を根本から覆すかもしれない」との見方を示した。


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