【まとめ】ビッグデータから読み取る2016年「注目の話題」
2016年も師走を迎えたこの時期、この1年で人々が関心を寄せた話題にはどんなものがあるだろうか?その答えは、人によってさまざま。ビッグデータはこうした千差万別な答えの破片を拾い集めて図式化し、国民共通のホットな話題をはっきりと浮き彫りにしてくれる。人民日報が伝えた。
①供給側(サプライサイド)改革
2015年12月に開催された中央経済活動会議において、2016年を供給側の構造改革に力を注ぐ正念場の一年とする方針が打ち出された。同時に、生産能力過剰の解消、在庫過剰の解消、デレバレッジ、コスト削減、弱点分野の補強という5大任務を確実に実施していくことを表明した。ビッグデータによると、その後数ヶ月間にわたり、供給側構造改革に関する情報がネット上で頻繁に取り上げられたことが明らかになった。
②「二人っ子政策」実施
2015年12月27日、全国人民代表大会常務委員会において、「人口・計画出産法」(修正案)が審議通過した。これを受け、2016年1月1日から、子供2人の出産を全面的に認める二人っ子政策が正式に実施された。これを受けてその後しばらくの間、新政策に関する話題が各大型サイトで注目を集めた。
③匠の精神
今年の全国両会で、「匠の精神」という言葉が「政府活動報告」に盛り込まれると、瞬く間にネット上で話題を独占した。
④AI(人工知能)
2016年3月、最強の囲碁ソフト「Alpha Go」と世界トップレベルの韓国人棋士・李世石氏との間で「世紀の対局」が行われた。これを受けて「AI」の話題が人々の関心を集めることに。自動運転車から音声認識技術にいたるまで、AIを使った各種技術は急速発展の途上にあり、人々の生活をアップグレードし続けている。
⑤営業税から増値税への徴税変更
中国政府は2012年1月1日、営業税から増値税への徴税変更試行をスタートした。今年5月1日、この試行はそれまで対象外だった最後の4業界(建築・不動産・金融・生活サービス)にまで拡大され、国内の全ての企業において、不動産の新規取得にかかる仕入税額も増値税とされるため、税額控除の対象範囲に組み入れられ、営業税は歴史の舞台から完全に姿を消した。
⑥初心を忘れず
今年7月1日、習近平総書記は、中国共産党建党95周年を祝う式典の席上で重要演説を行い、「初心を忘れず引き続き前進する」というフレーズが演説の中で十回繰り返された。「初心を忘れず」は7月以降、国民の大きな期待を背景に、ネット上で長期間にわたり話題のフレーズとなった。
⑦リオデジャネイロ五輪
4年に1度開催されるオリンピックの年が再びやって来た今年、開幕が近づくにつれ、「リオ五輪」の注目度は上昇の一途をたどり、開幕を迎えた8月には最高潮に達した。
⑧振り込め詐欺
新学期シーズンを迎えた9月、1本の詐欺電話から山東省の女子大生・徐玉玉さんは人生最高の瞬間から奈落の底に突き落とされ、ショック死という悲惨な結末を迎えた。また、人々が常々感じている個人情報の漏洩に対する深刻な不安という問題も話題となった。次々と起こる振り込め詐欺は、個人情報の漏洩が危ぶまれる現代社会を反映している。
⑨住宅価格
2016年の中国不動産市場において、中・小都市は分譲住宅購入をめぐる補助金支給や販売促進などの手段を講じて、在庫の解消に努める一方で、一線・二線の大都市では価格高騰が続いた。しかし各地の状況に適した措置を講じるというコントロール政策を受けて10月と11月には人気の高い都市の住宅市場でも落ち着きを取り戻しつつある。
今月16日に閉幕した中央経済活動会議において、2017年の不動産市場の発展方向が明確に打ち出され、不動産市場の健全で穏やかな発展の促進が強調され、「住宅は住むためのものであり、投資の対象ではない」ことが再確認された。
⑩オンライン配車
オンライン配車をどのように管理していくべきかという問題をうけて、10月以降、オンライン配車に関する政策や細則が次々と公布され、人々の注目度もそれにともない上昇し続けた。交通運輸部(省)など7つの政府当局が共同で発表した、中国初のオンライン配車管理弁法「オンラインタクシー配車の運営サービス管理暫定法」が11月1日から施行され、オンライン配車予約の合法的な位置づけが初めて明確に示された。
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