石悦さんは2006年度中国大学統一入学試験内蒙古（モンゴル）地区における成績最優秀者。大学は清華大学で建築学を学び、修士課程は北京大学で学ぶという中国の名門大学2校を卒業した才媛だ。そんな彼女の現在の職業はネットゲームに関するネット番組パーソナリティーだ。
昨年9月、石さんは中国中央テレビ（CCTV）の番組に出演した。その中で、石さんは建築学を学んだ優秀な学生からネットゲームのパーソナリティーという職業を選ぶことにした自身の心の動きについて語った。この番組が放送されると、ネットユーザーから「有名大学の名折れとしか言えない。中国は優秀なエンジニアを一人失い、『ネット番組のパーソナリティー』がまた一人増えたというわけ」や「青春を売り物にして、数年後に彼女はまだ笑顔でいられるだろうか？ゲームは人々に害を与える社会的な毒」といった遠回しな批判や疑問のコメントを受け取るようになったという。
しかし石さんは取材に対し、「私は別に特別でも何でもない。周りには学んだ専門とは異なる仕事をしている同級生もたくさんおり、みんな自分を『正業に就いていない』と揶揄しているが、どの人も努力して自分の好きなことをやっている。ゲームのパーソナリティーと名門大卒という2つの身分は何ら矛盾していない」と語る。
また石さんは、「こうした議論において、支持してくれる人がたくさんいることも見て取れたし、社会の寛容度と新たな観念も目にすることができた。人々は多分ゲーム業界や新興産業であるライブ配信という業界に対して理解しようとしているところで、理解できなかったり、偏見があったりするのは当たり前だと思う」とした。
そして石さんは建築士とゲームのパーソナリティーという2つの職業にはどちらが上でどちらが下といった貴賤は無く、あるとしたら努力しているかどうかにかかっているとその考えを述べた。6年間にわたる動画作成とネットライブ番組の配信を通じて、彼女は数多くのすぐれたゲームを紹介し続けている。
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