【ネットショッピング依存症】618ビッグデータからみえるのは EC企業も次々参戦
毎年6月18日に行われるネット通販イベント「618」は今年で7年目にあたる。
初めはこのイベントを仕掛けた京東のプラットフォームで行われるだけだったが、今では多くのEC企業や商店がこの「カーニバル」に加わっている。規模は11月11日のネット通販イベント「ダブル11」には及ばないが、618は消費牽引の重要な窓口の一つに成長している。
天猫(Tmall)のデータをみると、今年はイベント開始からわずか7分で、系列の天猫国際(Tmallグローバル)の売上が1億元(1元は約16.3円)に達し、日用品市場では天猫超市の売上が開始から30分で前年同期の13倍に達した。
618は「新小売」の概念が提起された後で初めて年度途中で行われた販売促進イベントだ。多くの商店がオンラインとオフラインのサービスを通じて、消費者の体験レベルと相互連動性を高め、新小売の分野であの手この手を次々繰り出している。
今年のイベントのキーワードは「楽しい」と「面白い」だ。6月17日の夜、蘇寧易購が仕掛けた前夜イベント「銭多多多之夜」では、ユーザーの相互連動数がのべ2800万人に達した。京東は技術+小売、ブランド+小売、IP(知的財産権)+小売、金融+小売、マルチチャンネル+小売など多方面から取り組みを進め、販売促進の新たな手法を生み出した。国美は全国初のVR専門の映画館を打ち出し、将来は100館まで増やす計画という。
京東の徐雷最高マーケティング責任者(CMO)は、「小売の消費者時代が本当にそこまでやって来ている。これまでの小売が常に考えていたのは安さと便利さだったが、未来の小売は消費の変革と技術の進歩という2つのはたらきの下で、消費が単一のルートに限られなくなり、至るところにあるオンラインとオフラインの空間に広がりをみせることが予想される」と話す。
18日の早朝、北京市に住む楊さんが蘇寧易購でチョコレートを注文すると、そのわずか9分23秒後に商品が届いた。これは蘇寧が今回のイベントで発送した商品の第一号でもある。
一般商品の配送時間がますます速まるだけでなく、生鮮食品などスピードが重要な商品の物流も絶えず改善が進められている。天猫の物流サービス担当企業は各地の冷蔵商品配送チェーンを24時間稼働させ、一日に発送する生鮮食品は500トンに迫る。顧客の一部は注文したその日のうちに、保税倉庫から発送された海外通販商品を受け取ることができるという。
消費者は618の物流サービスがますます向上していることをはっきりと感じ取っている。その背後には企業が新技術を大量に投入し応用していることや物流企業の密接な協力がある。
「ダブル11」(11月11日のネット通販イベント)と同じく、6月18日も、ネット通販各社にとって1年のうちで重要なイベントとなっている。
各ネット通販大手は6月戦線への参戦を次々に表明し、共に上半期の市場を盛り上げている。しかし、侯総裁は、「現在、ネット通販市場は、消費者が理性的に消費する時代を迎えている。値段の安さのほか、オンラインとオフラインの組み合わせ、サービスや体験の向上を図らなければ勝者にはなれない」との見方を示している。
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