【ふりがな付き】日本のサラリーマンのストレス解消の場・飲み屋街を訪ねて

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日本(にほん)では数十年前(すうじゅうねんまえ)なら、居酒屋(いざかや)が立(た)ち並(なら)ぶ飲(の)み屋街(やがい)が、仕事(しごと)あがりのサラリーマンが集(あつ)まる場所(ばしょ)だったが、今(いま)では各(かく)レストランチェーンの居酒屋(いざかや)に取(と)って代(か)わられている。しかし、東京大井町(とうきょうおおいまち)には、昭和(しょうわ)にタイムスリップしたような気分(きぶん)を味(あじ)わえる飲(の)み屋街(やがい)が今(いま)でも残(のこ)っている。

地下鉄(ちかてつ)・大井町駅東口(おおいまちえきひがしぐち)を出(で)ると、「東小路飲食店街(ひがしこうじいんしょくてんがい)」があり、昭和(しょうわ)の雰囲気漂(ふんいきただよ)う居酒屋(いざかや)が約(やく)50(ごじゅっ)軒立(けんた)ち並(なら)んでいる。夜(よる)11時(じ)でも、狭(せま)い道(みち)の両側(りょうがわ)にはネオンがまだ煌々(こうこう)と輝(かがや)いていた。

この約半世紀(やくはんせいき)の歴史(れきし)を持(も)つ飲(の)み屋街(やがい)は駅(えき)から近(ちか)いため、電車(でんしゃ)が通過(つうか)する音(おと)が聞(き)こえ、その200メートルにも満(み)たない路地(ろじ)に、寿司(すし)やラーメン、焼肉(やきにく)などの店(みせ)が立ち並(なら)ぶ。安(やす)くて手軽(てがる)に飲(の)める立(た)ち飲(の)み屋(や)や昔懐(むかしなつ)かしの飲(の)み屋(や)などに入(はい)って行(い)くのは、ほとんどが忙(いそが)しい一日(いちにち)を終(お)えたサラリーマン。仕事仲間(しごとなかま)と一杯(いっぱい)やりながら、話(はなし)に花(はな)を咲(さ)かせ、2、3軒(けん)とはしご酒(ざけ)する人(ひと)も多(おお)い。これが、日本(にほん)の多(おお)くのサラリーマンの一般的(いっぱんてき)なストレス解消法(かいしょうほう)だ。

似(に)たようなメニューしかないチェーン居酒屋(いざかや)と違(ちが)い、アットホームなこうした飲(の)み屋(や)はとても貴重(きちょう)な存在(そんざい)。東京(とうきょう)には今(いま)ではこのような飲(の)み屋街(やがい)はもう5、6ヶ(か)所(しょ)しかない。その営業時間(えいぎょうじかん)はほとんどが午後(ごご)5時(じ)から夜中(よなか)1、2時(じ)ごろまでで、狭(せま)い店内(てんない)に大勢(たいせい)の客(きゃく)が肩(かた)を並(なら)べて飲(の)み、店(みせ)には毎日(まいにち)、つまみとなる家庭料理(かていりょうり)が日替(ひが)わりメニューで用意(ようい)されている。値段(ねだん)も30年前(ねんまえ)とほとんど変(か)わらず4000円(えん)ほどで飲(の)み食(く)いできるという。

近年(きんねん)、こうした昭和(しょうわ)の雰囲気漂(ふんいきただよ)う飲(の)み屋街(やがい)が新(あら)たな「夜(よる)の観光(かんこう)スポット」となっており、外国人観光客(がいこくじんかんこうきゃく)も増加(ぞうか)している。

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