人気集める中国の癒し系イラストや漫画
心理学イラスト本「ネコとイヌの生活哲学」がこのほど出版された。ネット通販大手・当当網では、出版初日に、心理学新刊の売れ筋ランキング1位、新刊上昇ランキング1位にランクインし、注目を集めた。中国ではここ数年、こうした癒し系のイラストや漫画の人気が高まっている。
心理学的思考+イラスト「ネコとイヌの生活哲学」
「ネコとイヌの生活哲学」では、人間界で暮らすネコとイヌのエピソードが描かれている。2匹は人間と同じように、人間関係や職場での悩みを抱え、成人後も親と暮らす若者や「内巻(閉鎖的な環境で内部の激しい競争に巻き込まれる状況)」といった問題に直面している。そして、心理学的思考がどのようにして2匹の日常生活をより快適にするためにサポートしているかを描いている。同書は、各章にかわいらしくユーモラスなイラストが描かれており、各章の最後には専門的な心理学的解説も添えられている。
同書の作者である亓毛毛さんは、ファンミーティングで、「人生において心理学に出会えたことをとてもうれしく思っている。心理学的思考は、アートのようで、世界をどのように見たらいいかを教えてくれる。他の人の影響を受けたり、心の中で疑いが生じたりするなど、人間というのはしばしば不安を感じるもの。この本がそんな人々の助けになればと願っている」と語った。
短編漫画で描く心温まるエピソード「あなたに構わずにはいられない」
イラストレーターのbibi園長さんが描く癒し系漫画「あなたに構わずにはいられない」には、作者がここ2年の間に、動物系個人メディア「bibi動物園」の各アカウントに投稿したエピソードから42編が厳選され、収録されている。あなたにはどうしても構わずにはいられないような人がいるだろうか?例えばその相手は家族だったり、友人や配偶者だったりで、今日は何を食べて、何をして、誰と会って、天気はどうだったかなど、とにかく構わずにはいられず、その全てを相手とシェアしたいという気持ちに駆られることはあるだろうか?
——「何考えてるの?まだ年末の総括のことで悩んでるの?」
——「いや。ただ日向ぼっこを楽しんでいるだけ。冬は曇りがちで、こんなにいい天気になることは少ないから。暖かい日差しに包まれると、心がすごく落ち着くんだ」
——「ポカポカするね」
——「敢えて総括するとしたら、そうだなぁ、この1年は本当にたいへんで、悔しいこともたくさんあった。でも、なんとかやってこれた。だから、自分でもよくやったと思う。新しい1年は、もうちょっとがんばってみる」
——「一緒にがんばろうね」。
作品のほとんどが4コマから10コマ程度の短編漫画で、温かみに溢れたコミカルな画風と読む人をはっとさせるようなセリフのやりとりを通じて、日常生活における心温まる瞬間を記録している。なにも言わずにずっと寄り添ってくれる家族や、ちょっとした思いやりを示す友人、そして見知らぬ人からの善意など、小さな優しさや思いやりが集まることで、自分をさらにほっこりさせてくれる。読者にとって、毎朝8時半になると公式アカウントに投稿されるこの漫画を見ることが、欠かすことのできない「儀式」となっている。心をほっこりさせてくれる短編漫画を読むことで、明るい気持ちで新しい1日のスタートを切ることができるのだ。
ユーモアあふれ不動の人気誇る「小林漫画」
また近年、中国のネットで高い人気を誇るイラストエッセイの「小林漫画」も、シンプルながらユーモアあふれるフレーズに、流れるような毛筆のタッチで描かれたシンプルなイラストが添えられている。作者の林帝浣さんが描くこれらの作品は、恋愛や結婚、試験などを題材にしたり、さらにはちょっとしたエピソードを取り上げ、ほっこりさせるフレーズで読者を励ましたり、ズバッと切り込むようなフレーズで読者に刺激を与えたりしてくれる。林帝浣さんは、「漫画を描くことは人生の危機を乗り越えるための方法で、それにより自分自身も癒されている。自分をハッピーにして、さらには周囲の人もハッピーにできるなら、それは人生最大の楽しみだと思う」と自らの漫画に対する思いを語っている。
おススメ
本微信号内容均为人民网日文版独家稿件,转载请标注出处。