入国時にPCR受検履歴の提示不要に――日中韓そろい踏み?
日本、中国、韓国の水際対策に関する昨今の情報をピックアップし、要点を以下にまとめた。
【中国】
中国税関総署は8月31日0時から第9版となる「中華人民共和国出入国健康申告カード」の使用を始めている。出入国者に対してこれまで義務づけてきたPCR検査の受検履歴、新型コロナウイルスの感染歴、ワクチン接種時期についての申告が不要になった。「検体採取情報の同意」をオンラインで行うプロセスが加わり、検疫作業の簡素化が図られている。
健康申告カードの記入方法自体は変更がなく、電子版の申告と用紙への記入による申告の2つがある。電子版の申告では、入国者が搭乗手続の際に、搭乗前、到着後等のタイミングで「中国海关旅客指尖服务(中国税関旅客指南サービス」の微信ミニプログラムやアプリをダウンロードし、オンライン申告を行う。
一方、用紙への記入による申告では、搭乗している飛行機または空港到着後に入国検査に向かう通路で用紙を受け取り記入する。
【日本】
外務省海外安全ホームページによると、日本は全ての入国者に対して義務付けてきた出国前 72 時間以内の検査証明の提出について見直しを行った。
具体的には9月7日午前0時(日本時間)以降、有効なワクチン接種証明書(ワクチン3回目の接種証明)を保持している帰国者・入国者について出国前72時間以内の検査証明の提出を求めない。ただし、出発地が「オミクロン株以外の変異株が支配的となっていることが確認されている国・地域」でないことが要件になる。
なお、日本政府は8月31日、9月7日から1日の入国者数の上限をこれまでの2万人から5万人に引き上げる方針を示している。
また、日本の各メディアの報道によれば、新型コロナウイルスの感染者数の統計が9月中旬から重症患者と高齢者の感染者のみが対象となる。陽性者数の発表は各地方自治体の自主的な判断に委ねられるという。
8月31日付のシンガポールのウェブサイト「連合早報」に掲載された報道によると、韓国は9月3日から、訪韓旅行者に対する出発前PCR検査を義務付けることをやめるという。
韓国ではこれまですべての入国者に対してPCR検査または迅速抗原検査(ART)による陰性証明を求めていた。
毎日経済新聞 2022-8-31
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