Bounce番付で日本航空がベスト航空会社に!ワースト10は?
世界1,000都市余りで手荷物預かりサービスを展開する米国のBounce社がこのほど発表した「 2023年度世界ベスト航空会社トップ10」によると、日本航空(JAL)が世界一の航空会社に選ばれた。遅延率やキャンセル率の低さや、食事・サービスのクオリティーが高評価につながった。機内への荷物持ち込みについても他のエアラインより制約が少ないとされる。
◇Bounceランキング
「Bounce(※)ランキング」は、エアラインの運航スケジュールの正確性や予約キャンセル率(OAG.comからのデータ)、食事、機内のエンターテイメント、座席の快適さ、機内サービス(Skytrax.comからのデータ)などを分析し、標準的なエコノミークラス航空券における手荷物制限(適用される場合)等を評価したものだ。
今回の発表では、中国系のエアラインはランキングの対象から除外されている。2022年の時点で原則的に渡航禁止措置がとられていたためで、そのため他の国や地域における国際航空企業52社が順位比較の対象となった。
◇トップ10に入ったのは?
ランキングのトップに選出されたのは日本航空(JAL)だった。10点満点中8.28点のスコアを獲得した。昨年、フライトの定時運航率は90%にのぼり、キャンセルされたフライトの比率は1.56%だった。食品、座席、エンターテイメント、サービスの評価は5点満点中4点というスコアとなっている。
全日本空輸(全日空、ANA)のスコアは6.23で6位だった。2位にはシンガポール航空(Singapore Airlines)、3位にはカタール航空(Qatar Airways)が入った。ベトナムのフラッグキャリアであるベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)が10位にランクインしたのも目を引く。
シンガポール航空は今回トップ獲得は逃したものの、客室に関連するすべてのカテゴリーで4点(5点満点)を獲得した。キャンセル率については0.03%で、77%のフライトが定時に到着しており、イベリア航空と並び最高スコアとなった。
◇ワースト10にインドネシア2社
ちなみに欧州企業はトップ10に入っていない。最も順位が高かったのは5.12ポイントを獲得したKLMオランダ航空(KLM Royal Dutch Airlines)で第12位。これに続くのはスイス国際航空(第13位)とルフトハンザ(第15位)であり、スイス国際航空は5.01ポイント、ルフトハンザは4.58ポイントだった。
なお、「ワースト」番付にインドネシアの航空会社2社が入ったことが注目された。2社の定時運航率は50%未満で、キャンセル率も高い。1社は16%、もう1社は20%に及んだ。
◉国際線ベストエアライン 2023(Bounce)
※数値はスコア
1. 日本航空(8.28)
2. シンガポール航空(7.63)
3. カタール航空(7.50)
4. 大韓航空(7.19)
5. ビスタラ(6.43)
6. 全日本空輸(6.23)
7. エチオピア航空(5.99)
8. エア・インディア(5.40)
9. アズールブラジル航空(5.25)
10. エミレーツ航空(5.16)/ベトナム航空(5.16)
◉国際線ワーストエアライン 2023(Bounce)
※数値はスコア
1. ウィングス・エア(0.37)
2. ライオン・エア(0.61)
3. ジェットスター航空(0.94)
4. フライドバイ(1.00)
5. ビバエアロバス(1.18)
6. ウィズエアー(1.31)
7. ライアンエアー(1.63)
8. ウエストジェット航空(1.66)
9. ブエリング航空(1.96)
10. エア・カナダ(2.11)/ボラリス(2.11)
Revealed: Best and Worst International Airlines for 2023 According to Bounce (timeout.com)
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