地下鉄の“スマホ乗車”にはアリペイが便利、上海の「随申行」も利用可能に
上海の公共交通を統合したオールインワンアプリ「随申行」が外国人居住者にとっても身近な存在になっている。このほどアリペイの「Transport(出行)」で乗車コードのオプションに「随申碼(コード)」が加わり、中国人や永住証の所持者でなくても利用が可能になった。
◇アリペイに「随申碼」が登場
昨年の10月にリリースした「随申行」は、散在するモビリティサービス(交通手段)を統合したオールインワンアプリだ。しかし、同アプリや微信(Weixin)ミニプログラムを起動してユーザー登録に進もうとすると、外国人の身分では実名認証のステップで壁にぶつかる。「中国人以外はお断り」とばかり、外国人パスポートの番号では登録ができない仕組みとなっている。
◇アリペイで「随申碼」を使うには
それゆえ、「随申碼」がアリペイで使えるようになったことは、上海で暮らす日本人にとっても朗報に違いない。同コードをアリペイ上で有効にするには、とりあえず「Transfer(出行)」のボタンをタップしてみよう。「Metro」のタブが選択されている状態なら、画面真ん中下辺りに「Switch metro card」と青色で記された表示に気づくことだろう。これをタップすると「随申碼」の項目がオプションとして表示されるので選択すればよい。
「随申碼」を利用するメリットとしては、スマホ決済ができる手軽さはもとより、乗車後精算という後払いモデルが採用されることだ。改札口から出た後に、バスやその他の地下鉄、リニアといった他の公共交通機関に乗り換える場合は料金が1元割引される。そのほか1か月の使用料金が70元を超えた場合、1割引きの料金で計算される等の優遇がある。
なお、注意すべきは「随申碼」はユーザー本人しか使用できないことだ。スクリーンショットを他人に引き渡して使うことはできない。