訪中外国人向けデジタル人民元アプリの利用方法を日本語で解説!
中国人民銀行が3月18日、デジタル人民元の海外版(e-CNY APP)アプリガイドを発表した。英語・中国語の2か国語で併記されており、以下、公開情報を当編集部で仮訳した。文中に使用した画像はガイドから転載したものである。正式な日本語版ガイドが公開された場合は、そちらを参照していただきたい。
訪中外国人向け
デジタル人民元決済ガイド
Service Guide
for Visitors in China
デジタル人民元アプリ
海外版
e-CNY APP
ダウンロード
スマホユーザーは「App Store」「Google Play」などのアプリストアで「e-CNY」と検索し、デジタル人民元アプリをダウンロードしインストールすることが推奨される。Androidユーザーは、以下のQRコードを直接スキャンしてダウンロードを行い、インストールすることも可能である。
ウォレットの開設
1. デジタル人民元アプリを開き、「サインアップ(Sign up)」をタップしアカウントを登録する。
2. 「e-CNYウォレットの開設/追加(Open/Add e-CNY Wallets)」をタップし、国際サービスをサポートする任意の運営機関を選んでウォレットを開設する。
▶豆知識|TIPS
1. 210か国以上の国と地域の携帯電話番号でアカウントを登録し、ウォレットを開設できる。
2. 運営機関の銀行口座を持っていなくても、デジタル人民元ウォレットを開設することができる。
3. 匿名ウォレットを開設する場合は、銀行窓口に足を運ぶ必要はなく、パスポートなどの身分証明書や中国国内の銀行口座を提供する必要もない。このタイプのウォレットでは、1回の支払い上限が2,000元、1日の支払い合計額の上限が5,000元となっている。
使いながらチャージ
「スキャンして支払い(Scan to Pay)」や「支払いQRコード(Payment QR Code)」などの機能を使って業者に支払い、表示画面の指示に従って銀行カードを追加するか、「転数快(FPS/Fast Payment System)」を選択して香港のモバイルバンキングアプリを起動する。
2. 国際銀行カードとウォレットを紐付けることによって、事前にウォレットへのチャージは不要になり、直接銀行カードを使用して支払うことができる。
3. デジタルウォレットの支払いパスワード(PIN)を入力して支払いを完了する。
▶豆知識|TIPS
1.「使いながらチャージ(Top-up As You Pay)」はVISA、Mastercardの銀行カードをサポートしており、さらに多くの国際カード組織が連携を予定している。
2.現時点で中国工商銀行、中国銀行、建設銀行、交通銀行などのウォレットが「転数快」を利用したチャージに対応しており、中国銀行香港、中国工商銀行アジア、HSBC、恒生、スタンダードチャータード香港、建設銀行(アジア)、交通銀行(香港)、招商永隆銀行、東亜銀行、信銀国際、衆安銀行、大新銀行など10以上の香港地区の銀行口座をカバーしている。さらに多くの機関が接続を進めてる。
トラベラーウォレットTraveler Wallet
1. デジタル人民元アプリ海外版でウォレットを開設する。
2. 「ウォレットにチャージ(Top-up)」ボタンをタップし、銀行カードを使ってウォレットにチャージする。
3. 先にチャージしてから支払うなら、決済がさらに便利になり、中国のオンラインショップでの消費にも使用できる。
4. 銀行カードでチャージした残金がある場合は、ウォレットをタップして表示を裏返し、「銀行に預ける(Deposit)」をタップし、残額を銀行カードに戻すことができる。
▶豆知識|TIPS
1.海外ユーザーは、運営機関の窓口カウンターで人民元または外貨の現金でウォレットにチャージすることもできる。カウンターでチャージした金額が残っている場合は、カウンターで現金に交換する必要がある。
2.香港のユーザーなら、「転数快(FPS)」を通じて香港の地元銀行の口座からウォレットにチャージできる。現在、チャージ手数料はかからない。
ハードウェアウォレット
Hardware Wallets
モバイルペイ
1. 「モバイルペイ」をタップして、「モバイルペイ(Mobile Pay)」を開設する。
2. 使用可能な運営機関のウォレットを選択して関連付ける。
カード&ウェアラブルデバイス
1. 運営機関のカウンターまたはセルフサービスの端末で申し込み受け取る。
2. デジタル人民元アプリ海外版で「タッチして関連付け」を行うことで、カードやウェアラブルデバイスのウォレットのチャージおよび管理が便利になりる
◉カード式ウォレット
◉e-inkスクリーン搭載ハードウェアウォレット
◉ウェアラブルデバイス
◉シニアID
◉バリアフリー装置
◉バッジ
◉SIMカード
▶豆知識|TIPS
1.現在、Android携帯はモバイルペイをサポートしており、一部の機種は電源が切れていても支払いが可能になっている(サポートするデバイスの範囲については、デジタル人民元アプリのハードウェアウォレットのページを閲覧すること。)。
2.Android携帯のユーザーは、チャイナモバイル(中国移動)、チャイナテレコム(中国電信)、チャイナユニコム(中国聯通)が発行するスーパーSIMカードを所持していればSIMカードハードウォレットを開設して使用することができる。
スキャン決済
1. 「スキャン決済(Scan)」ボタンをタップし、業者のQRコードをスキャンする。
2. 支払い金額を入力し、ウォレットを選択する。ウォレットの残高が十分な場合は、直接支払うことができる。ウォレットの残高が不足している場合は、「使いながらチャージ(Top-up As You Pay)」機能を使用して差額を補う。
3. 支払いパスワードを入力して、支払いを完了する。
▶豆知識|TIPS
・デジタル人民元のロゴがある業者のところで、QRコードをスキャンして支払うことができる。
QRコード支払い
1. 「支払い(Pay)」をタップするか、またはウォレット画面を上にスワイプして「支払いコード(Payment QR code)」を開設する。
2. 支払いコード(Payment QR code)を業者に表示し、業者がQRコードスキャナーなどのデバイスを使ってコードをスキャンする。
3. 500元以下の場合は、ワンタッチで支払いが完了する(クイックペイ)。500元以上の場合は、支払いパスワードの入力が必要になる。
▶豆知識|TIPS
・クイックペイの上限は「自分(Me) - 支払い設定(Payment Settings) - 小額パスワード免除(Quick Pay)」で設定できる。
タップ決済
1. 携帯電話の電源ボタンをダブルタップして支払いページを表示し、モバイルペイで業者のPOSデバイスにタッチすると支払いができる。
2. カードやウェアラブルデバイスのウォレットで直接、業者のPOS端末に触れると支払いができる。
▶豆知識|TIPS
・電源オフ支払い(out-of-power payment)の機能を有効にすると、携帯電話の電源がオフになっていても、販売店のPOSデバイスに直接タップして支払うことができる。
タッチ管理
「
1. アプリ内の「タッチして管理(Tap to Manage)」ボタンをタップして、カードやウェアラブルデバイスのハードウェアウォレットを読み取る。
2. 海外の銀行カードを使用してハードウェアウォレットにチャージすることができる。
オンライン決済
「
1.滴滴(DiDi)、美団(Meituan)、携程(C-trip)、去哪儿(Qunar)などのオンラインショップでデジタル人民元の支払いオプションを選択する。
2. 2.スマートフォンのシステムがデジタル人民元アプリを起動するので、画面の指示に従って支払いを完了する。
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