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相次ぐ有名百貨店の撤退、上海梅龍鎮伊勢丹が6月末に閉店へ

邦人NAVI 邦人NAVI 2024-03-27

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上海梅龍鎮伊勢丹が6月30日に閉店する。賃貸契約の終了は表面的な理由で、実際には消費者行動の変化やショッピングモール、電子商取引の台頭による業績減退が背景にあると見られている。2月末には天津市内の「天津伊勢丹」と「天津濱海新区伊勢丹」の2店舗が営業を終了しており、これにより、伊勢丹ブランドの店舗は同市の「仁恒伊勢丹」を残すのみとなった。日系百貨店は新しい消費トレンドへの適応を迫られている。



日系百貨店の中国市場撤退の背景

上海梅龍鎮伊勢丹は、1997年の開業以来、上海の南京西路を拠点とする「プレミアムショッピングエリア(最高級商圏)」の一翼を担い、20年以上にわたって高品質のサービスを提供してきた。しかし、25日にWeixin(微信、WeChat)公式アカウントを通し、6月30日を以って正式に営業を終了すると発表した。店舗の賃貸借契約満了が理由だとしている。




百貨店業界の衰退と市場環境の変化

日系ブランドに限らず、過去数年間で中国市場から撤退を余儀なくされた百貨店は少なくない。2022年には35店舗、2023年には21店舗の百貨店が閉店したとされる。伊藤ヨーカドーや高島屋など他の日系百貨店も閉店や事業再構築を余儀なくされている。


伊勢丹については、2008年の上海華亭伊勢丹に始まり、瀋陽伊勢丹、成都伊勢丹、さらに今年に入って天津伊勢丹も営業を終了した。この動きには、消費者行動の変化、ショッピングモールや電子商取引の台頭が背景にあり、百貨店のビジネスモデルが圧力を受けていることを示している。




新しい消費トレンドへの適応

現在、消費者はより多様で個別化されたショッピング体験を求める。小売りブランドが活路を開くには、体験型消費、オムニチャネル戦略、デジタル技術の活用など、消費者の期待に応えるアプローチが必要になる。中国市場の変化への適応とイノベーションを通じて、日系企業が新たな成長機会を見出していくことが期待される。



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