真辺将之『猫が歩いた近現代:化け猫が家族になるまで』出版
作者:真辺 将之(著/文)
出版社:吉川弘文館
出版时间:2021年6月1日
页数:232ページ
定価 1,900円+税
ISBN:978-4-642-08398-0
本书简介
空前の猫ブームといわれて久しい。化ける・祟るなど、江戸時代には狡猾で恐ろしいイメージだった猫は、どのように今日の地位を獲得していったのか。文豪たちに愛され、ネズミ駆除で重宝された一方、虐待、軍用毛皮の供出、食糧難による猫食いなど、苦難の路を辿った猫たちへのまなざしの変化を描き、人間社会のなかに猫の歴史を位置づける。
作者简介
真辺 将之 (マナベ マサユキ) (著/文),1973年、千葉県生まれ。2003年早稲田大学大学院文学研究科史学(日本史)専攻満期退学。2009年、博士(文学)の学位を取得。現在、早稲田大学文学学術院教授、ルーヴェン・カトリック大学客員教授 ※2021年5月現在。【主要編著書】『西村茂樹研究』(思文閣出版、2009年)、『東京専門学校の研究』(早稲田大学出版部、2010年)、『大隈重信』(中央公論新社、2017年)
目录
「猫の歴史」を考える意味―プロローグ
猫の「夜明け前」―前近代の猫イメージ
猫の「明治維新」と江戸の「猫ブーム」
明治初期の猫認識
近代猫イメージの誕生―猫が「主役」になるまで
明治の文筆家たちと猫
絵画における「猫の近代」の成立
国家が起こした「猫ブーム」―猫の三日天下
「猫畜」を飼え!の大号令
「猫イラズ」と猫捕り
猫の地位向上と苦難―動物愛護と震災・戦争
虐待と愛護のはざまで
震災・戦争と猫
猫の戦後復興と高度成長―猫の「ベビーブーム」
「猫食い」の密行から戦後復興へ
猫文化勃興と猫の社会問題化
現代猫生活の成立―高度成長終焉以降
猫生活の劇的変化の時代
慢性的「猫ブーム」の光と影
「社会の一員」としての猫
猫の近代/猫の現代とはなにか―エピローグ