吉澤誠一郎『愛国とボイコット:近代中国の地域的文脈と対日関係』出版
作者:吉澤誠一郎
出版社:名古屋大学出版社
出版时间:2021年12月
页数: 312頁
ISBN:978-4-8158-1048-1
价格:税込4,950円
本书简介
中国ナショナリズムの実像 ——。時に暴力をともなう激しい対日ボイコットはなぜ繰り返されたのか。たんなる外交懸案の解決でも自国工業の振興でもない、それぞれの運動が生じた異なる地域事情と利害・思想を詳らかにするとともに、それらが愛国主義へとつながっていくメカニズムを捉えた力作。
作者简介
吉澤誠一郎教授 (1968-),博士(文学)(東京大学),修士(文学)(東京大学)。中國近代史學者,現任教於日本東京大學大學院人文社會系研究科。吉澤教授的研究重心在近代中國社會變遷,特別關注城市與國族主義問題;此外,也長期思考日本與亞洲的關係,包括中日關係史等。近期則聚焦於近代中國政治與經濟的關係,正著手撰寫「抵制日貨運動」的專書。已出版的著作有專論《天津の近代——清末都市における政治文化と社会統合》(天津的近代:晚清城市的政治文化與社會統合)、《愛国主義の創成——ナショナリズムから近代中国をみる》(愛國主義的締造:從國族主義看近代中國),通論《清朝と近代世界:19 世紀》(清朝與近代世界:19 世紀),以及關於抵制日貨運動、近代中國西北問題、東洋史學史、近代中國思想史等課題的多篇論文。
目录
凡 例
巻頭地図
序 章 ナショナリズム研究と対日ボイコット運動
1 はじめに
2 主要な先行研究とその問題意識
3 工業発展か、外交懸案か
4 運動の担い手
5 愛国運動の地域的偏差
6 日中関係史の視点と本書の構想
7 中国におけるボイコット運動の起源
第1章 第二辰丸事件とその地域的背景
1 はじめに
2 事件の端緒と運動の展開
3 領海の問題
4 治安と武器密輸の問題
5 革命派の動向
6 小 結
第2章 東南アジア華僑による民国初年の対日ボイコット
1 はじめに
2 運動の発端
3 ボイコットの背景と動機
4 マニラの状況
5 孫文の電報と運動の終幕
6 小 結
第3章 懐疑される愛国心
—— 中華民国四年の排日運動をめぐって
1 はじめに
2 二十一か条要求をめぐる外交交渉
3 中国における反対運動の展開
4 救国儲金という運動形態
5 愛国運動を総括する
6 愛国と厭世
7 小 括
第4章 五四運動における暴力と正義
1 はじめに
2 運動の初発
3 学生と政権
4 五月四日事件における暴力と法治
5 小 結
第5章 上海五四運動における工界の位置
1 はじめに
2 上海における運動の発端
3 上海における罷市の開始
4 上海における罷工の開始
5 工界という概念の流布
6 工界の組織化の試み
7 小 結
第6章 旅順・大連回収運動
1 はじめに
2 二十一か条無効の提起から経済絶交運動へ
3 武漢での展開
4 長沙での展開
5 現地日本人の激昂
6 小 結
第7章 五四と五卅のあいだ
1 はじめに
2 工部局と上海の五四運動
3 五卅事件の発生
4 共同租界の条例をめぐる論争
5 五卅運動の要求事項
6 小 結
終 章 ボイコット運動の歴史的位相
1 ナショナリズムと大衆運動
2 ボイコットと日中貿易
3 比較の視点
專訪吉澤誠一郎教授