【天声人语・有声版】キッチン起業家（20190213）
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キッチン起業家
厨房创业家
（图片来自百度图片）
最近、お昼にラーメンを食べることが増えた。何しろテレビで毎朝毎朝、めんを作る場面を見せられるのだから。ＮＨＫ連続テレビ小説「まんぷく」で、１９５０年代に即席ラーメンが発明された実話を扱っている▼
最近，人们越来越喜欢在中午吃拉面。因为在电视里可以看见每个早晨做面条的情景。NHK连续电视小说“万福”里提到，即食面是20世纪50年代发明的。
「お湯をかければ食べられるラーメン」をめざす男が、庭に建てた小屋で試行錯誤する。だが友人の実業家からの反応は冷ややかだった。「そんなもん誰もほしがってない。家で作れるラーメンがあったらええなと思ってる奴（やつ）が、世の中にどれぐらいおんねん」▼
一名男子在庭院的小屋里反复实验，他的目标是“加上热水就能吃拉面”。但他创业家朋友却态度冷淡。“谁想要那种东西啊，世界上会有人觉得能在家里做拉面真是太好了吗？”
その後はご承知の通り。日本発祥の即席めんは世界で年間１千億食の市場になった。「明日になれば、今日の非常識は常識になっている」。ドラマのモデル、日清食品創業者の安藤百福（ももふく）が残した言葉だ▼
之后的事情，大家都知道了。日本发明的即食面在1年内占据了世界1千亿的食品市场。电视剧的典范人物，日清食品的创始人安藤百福说过，“今天不可思议，明天习以为常”。
一方で彼は、優れた思いつきでも「時代が求めていなければ、人の役に立つことはできない」とも語った（『転んでもただでは起きるな！』）。明日の常識になることに賭け、格闘するのが起業家なのだろう▼
另一方面，安藤也说过，即便是出色的主意，“如果时代不需要，那就没有用”（《雁过拔毛》）。企业家就是赌上明天，奋力拼搏的人。
ガレージ起業家という言葉がある。アップルのスティーブ・ジョブズが、自宅ガレージでコンピューターを作り始めたのは有名な話だ。安藤の場合はキッチン起業家か。今もどこかの倉庫や台所で、未来を変える企てがあるかと思うと、わくわくする▼
有个词叫车库里的创业家。这个有名的故事讲的是苹果前CEO史蒂夫·乔布斯在自家车库里做电脑。那安藤就是厨房里的创业家吧。他现在也在某个仓库或者阳台上，兴奋地想着改变未来。
「歴史のページにまだ書かれていないことを読み取るのが僕らの仕事なんだ」。ジョブズの言葉が彼の評伝にある。かっこよすぎる？ いや、そのくらいの気概がなければ、世の中は変えられない。
“我们的工作就是深挖还未写入历史篇章里的东西。”乔布斯的话写在了他的评传里。酷毙了？不，连这点骨气都没有，怎样改变世界。
試行錯誤
1.试行错误；反复试验，失败，不断摸索。
読み取る
1.领会，读懂，看明白，理解。
転んでもただは起きぬ
1.总不忘捞一把，雁过拔毛。（失敗しても、その中から何かを自分のものにしようとするほど要領のいい人のことを言う。）
2.同倒れても土をつかむ。
「まんぷく」
电视剧标题“まんぷく”，汉字可以写成“满腹”（象征食物带给人们的满足感），或“万福”（主角夫妻名字首字的合成）
「世の中にどれぐらいおんねん 」について
结尾的おんねん是大阪方言，
原文是おる＋ねん，表存在的おる和表疑问的ねん，
意为どれぐらいいるか。
世の中にどれぐらいおんねん = 世の中にどれぐらいいるんだ？そんなにいないだろう？
——狐狸
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朗读：そう
翻译：田园喵
审阅校对：狐狸
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