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【感想】視聴者を「ミゾミゾ」させた伏線も見事に解決した「カルテット」最終回

2017-04-05 人民網日本語版 人民网日文版

ネット上で大いに話題を集めた日本ドラマ「カルテット」が21日、最終回を迎えた。最終回は第一話のストーリーと呼応する形となっており、これまでに張られていた伏線が一つ一つ解决されていき、カルテットのメンバーである主要キャラクター4人もそれぞれ納得のいく結末が描かれた。ファンらの間でさまざまな憶測を呼んだサスペンス風のストーリーも一件落着し、この名作ドラマに相応しい大団円を迎えた。

日本のあるメディアは、「カルテット」は、細かな所まで楽しむことのできるドラマと称賛し、ツイッタ―上では、「カルテット」をめぐる議論が過熱している。その感想を述べたり、共感を求めたりするコメントが寄せられるほか、ファンらは、同ドラマの残した伏線や謎をめぐって次々と想像を膨らませており、サスペンスドラマ顔負けの推理を展開している。あるファンは冗談交じりに、「『カルテット学』を立ち上げたら」と提案しているほどだ。

魔性の女・有朱は「不思議の国のアリス」がモデル

カルテットは細かい演出が詰まったドラマで、視聴者はシャーロックホームズになったような気分になる。例えば、主人公の巻真紀(松たか子)とその夫・巻幹生(宮藤官九郎)の最後の晩餐では、テーブルの上にピンクのスイートピーが飾られていたが、その花言葉は、「別離」と「優しい思い出」と、二人の関係そのものだ。また、別府司(松田龍平)にひそかに思いを寄せる世吹すずめ(満島ひかり)は、いつもサボテンに水をあげているが、その花言葉は、「秘めたる情熱」と「枯れない愛」だ。

ファンらは非常に鋭い目で細かな演出を探している。ある鋭いネットユーザーは、登場人物の名前にも深い意味が込められていることに気付いている。悪女・有朱の発音は「アリス」。それを演じる魔性の女・吉岡里帆は、「不思議の国のアリス」が元になっていることを認め、「カルテットの国のアリス」と題するブログで、「すずめさんとのお茶会…手ほどき?ケーキのウサギ…目を潰されたウサギ。そして、鍵を開けてしまったアリス…落ちていく穴。もうお気づきかと思いますが、坂元裕二さんが下さった『来杉有朱』という役は、某お国のアリスと通ずる部分が多々あります」と綴っている。

また、別のネットユーザーは、「まきさんは毎回事件に巻き込まれてるし、すずめちゃんは毎回事件の周りを飛び回ってるし、別府くんは毎回何か起きても別の場所にいて蚊帳の外。家森さんは毎回ヤモリのように家に張り付くか森を彷徨ってる」としている。

プロデューサー「想像超える視聴者の深読み」

「カルテット」のプロデューサー・佐野亜裕美は日本メディアの取材に対して、「このドラマの不思議なところは、視聴者の方が私たちも想像しなかったことを深読みしているところ」と語った。つまり深読みするほど、視聴者は同ドラマに熱中していたということになる。

例えば、すずめが、いつも飲んでいる三角パックのコーヒー牛乳。「あれは、形がかわいいから選んだだけなんですけど、三角すいは正四面体で、実はカルテットという意味を持つとネットで書かれていて、私たちも『へえ』と感心した」という。さらなる偶然は、主演の松たか子のデビューシングル「明日、春が来たら」の作詞を手がけたのが坂元裕二で、発売日は20年前の3月21日。同ドラマの最終回が放送された日だった。

さらに話題になったのが時間軸のズレ。第5話の愛死天ROO公演日が2月11日だったものの、第6話で別府が倉庫に閉じ込められた時スマホの画面に表示されていたのは2月6日。ファンからは、「カルテットは逆再生。最後に驚くような結末が待っているに違いない」と声が上がるなど、さまざまな憶測を呼んだ。しかし、「カルテット」のツイッター公式アカウントは、「私達の単純なミス」と憶測を否定するツイートをした。佐野亜裕美は、「カルテットを通して、ドラマは、視聴者が創作に参加する総合アートだと感じた」と述べている。

坂元裕二の集大成

中国の日本ドラマファンの間でも、「カルテット」の脚本家・坂元裕二はなじみの存在。坂元裕二は23歳の時に、一世を風靡した純愛ドラマ「東京ラブストーリー」を手掛け、40代以降には、一連の社会問題にスポットを当てた同ドラマを手掛け、そのキャリアはまさに円熟に達している。

「カルテット」では、坂元裕二の過去作品の影も垣間見える。今年50歳を迎える坂元裕二の集大成とも言える作品で、人生、恋愛、結婚、犯罪などさまざまな要素が詰まっている。


「最高の離婚」彷彿

ある視聴者は、「カルテット」はドラマ「最高の離婚」を彷彿させるとしている。「カルテット」で描かれる結婚問題は、基本的に「最高の離婚」の延長線と言えるだろう。「カルテット」の一人、家森諭高は、結婚について、「結婚ってこの世の地獄。 妻ってピラニア。 婚姻届は呪いを叶えるデスノート」との名言を残した。この言葉は、「最高の離婚」の名言「結婚って、長い長い拷問ですよ。季節で言うと、梅雨。冠婚葬祭でいうと、むしろ葬。つらい」を彷彿させる。

 「カルテット」の巻夫婦は、「最高の離婚」の濱崎光生と結夏夫婦とは逆のパターンだ。巻夫婦は表面的には仲が良く、ケンカをしたこともない。しかし、実際には、溝が深く、価値観は全く異なる。一方の光生と結夏は相手の欠点にばかりに目を向け毎日のようにケンカしていたものの、実際には愛し合っていた。

「それでも、生きてゆく」も彷彿

そして「カルテット」の被害者と加害者に関する議論は、坂元裕二の2011年のドラマ「それでも、生きてゆく」を彷彿とさせる。同ドラマは、「被害者家族」と「加害者家族」が偶然出会う物語だった。

「カルテット」の巻真紀は、被害者でもあり、加害者でもある。真紀は始めのころは、姑に夫を殺したのではと疑われる加害者として登場する。しかし、謎が少しずつ明らかになるにつれ、失踪している夫は死んではいないことが判明する。夫は妻に嫌気がさして家を出たのだった。つまり、真紀は捨てられた身で被害者だったのだ。第7話で、坂元裕二は、「真紀は実は山本彰子が本名で、現金300万円で『早乙女真紀』の戸籍を購入し、その後行方不明となった」という、大きな伏線を敷いた。

 山本彰子は義父から日常的に暴力を振るわれ、「早乙女真紀」の戸籍を購入し行方不明となった直後に、その義父は心不全で死亡した。そして、山本彰子が義父を殺害したのではないかという疑いが浮上する。この疑問に関して、坂元裕二は、最終回のコンサートで山本彰子がシューベルトの楽曲「死と乙女」を選曲するという、演出を行っている。加害者は時に被害者であり、被害者は時に加害者になるというといのが坂元裕二の価値観のようだ。(文:胡広欣。羊城晩報掲載)

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