このほど取材を通じて、上野公園で日本の花見文化を少しばかり体験した。上野公園は東京屈指の桜の名所で、毎年、国内外から多くの人が花見に訪れる。同公園には様々な品種の約800本の桜が植えられている。
園内では、和服を身につけた人々が伝統的な歌舞のパフォーマンスを行い、たくさんの観光客が興味深げに眺め、カメラを向けていた。家族連れも多く、この日はやや冷え込んでいた上、時折小雨が降る天気だったにもかかわらず、人々の花見に対する思いには影響を与えることはなかったようだ。ここ数年、海外からの花見客が大幅に増え、肌の色が異なる外国人の姿が随所に見られ、さまざまな外国語が飛び交い、「花見のグローバル化」という現状を反映していた。
「うえの桜まつり」というイベントも園内でちょうど行われており、日本の有名な「和太鼓」の演奏者が素晴らしいパフォーマンスを繰り広げていたほか、和服の着付けパフォーマンスも行われ、その複雑な着付けの手順を紹介していた。また、和服のファッションショーも行われていた。そして花見に欠かせないのが美味しい食べ物とお酒。ここにはさまざまな屋台が並び、バラエティに富んだ日本の味を楽しむことができる。
花見客はみな、早い時間からやって来て花見の場所取りをするが、それもまた花見の楽しみの一つ。また園内には立ち食い・立ち飲みのためのスペースも設けられており、飲食後のゴミは分別して捨てなければならない。桜の花が咲いている限り、こうした賑やかさがいつまでも続く。
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