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帰る家もなく、行きつく先は刑務所 日本の高齢者犯罪

2017-06-03 人民網日本語版 人民网日文版

日本は高齢化社会が深刻な大国だ。先進諸国の中で、日本の犯罪率は比較的低いが、高齢者という世代における犯罪件数はここ数年増加傾向にある。高齢化が加速するにつれて、日本において「高齢者犯罪」が深刻な社会問題となりつつある。中央テレビニュースが伝えた。

日本の法務省がまとめた「犯罪白書」2015年度版によると、ここ20年ほど高齢受刑者の数が増加し続けているという。2014年と1995年のデータを比較してみると、高齢者犯罪総数はおよそ4.6倍の伸びとなっている。また、警視庁のデータによると、2015年に警察に逮捕または尋問を受けている容疑者のうち、約20%が65歳以上の高齢者となっている。

罪を犯す高齢者のほとんどが貧困が原因となっている。「犯罪白書」によると、貯金が100万円以下の高齢者の割合は約6%となっており、約8%の高齢者は毎月4万円ほどの年金だけを頼りに生活しており、なかには全く収入が無いという高齢者もいる。

そして生活困窮の他に、高齢者を犯罪に至らしめるもう一つの原因が孤独感だ。統計によると、逮捕された高齢者のうち約7割は窃盗犯でありそのほとんどが少額の窃盗罪となっている。こうした高齢者は金があるにも関わらず、故意に支払いをせず、スーパーなどでサンドウィッチなどを盗む。彼らが物を盗むのは刑務所に入所するためなのだ。

動画の中に登場する、始終笑顔を浮かべて、農作業をするこの痩せ気味な高齢者と「犯罪者」を結び付けることは難しいかもしれない。田中さん(仮名)は今年80歳、家族はおらず、その生活は困窮している。彼はこれまで20年もの間、刑務所で「暮らして」きた。これまでに窃盗罪で15回刑務所で服役している。

実際、この田中さんのように犯罪を繰り返す高齢者は少なくない。統計によると、日本の60歳以上の「常習犯」のうち、約40%以上は再犯回数が6回を超えている。増え続ける高齢者の常習犯を社会復帰させるためにどのようにサポートしていくかという問題も、日本社会が現在解決しなければならない課題となっている。

2010年、田中さんはついにその刑務所生活にピリオドを打ち、養護老人ホームに入所した。彼は毎日二つの仕事を続けている。一つは毎朝の近所への新聞配達と午後は同ホームの畑で農作業をすることだ。同ホームの食堂で調理される野菜の多くは彼が育てたものだそうで、他人から「ありがとう」と言われるその一言が、彼に人生をやり直した価値を感じさせてくれるのだという。

田中さんの社会復帰をサポートしたのは、ある高齢犯罪者向けの支援センター。同センターの職員は定期的に刑務所を訪問し、まもなく出所する高齢者たちにむけて講座を開いて、出所後の落ち着き先探しをサポートする。

田中さんは同センターで支援した一人目の高齢犯罪者。同センターの所長は、現在田中さんが入所している養護老人ホームを探すのは容易ではなかったとその当時を振り返る。犯罪者を受け入れることを心配する養護老人ホームがほとんどだったのだという。20年近くの檻の中の生活についに別れを告げることができた田中さんは現在の生活に満足しているという。

長年の刑務所生活で、社会とのつながりを失ってしまっている高齢犯罪者が多いことも、再犯する高齢犯罪者が多い主な原因となっている。罪を犯し、刑務所に入り、出所して再び罪を犯す、こうして悪循環を繰り返してしまうのだ。

こうした高齢犯罪者の悪循環を断ち切るため、長崎の支援センターの取り組みはすでに日本全国各地へと広がっている。しかしながら、日本社会には犯罪者に対する偏見が存在し、養護老人ホームへの入所も難しいため、高齢犯罪者たちの社会復帰は依然として困難に直面したままだ。

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