【ふりがな付き】美術大卒業生、化粧品を売るために彼氏を無理やりモデルに
真っ赤なルージュを塗ったある若者が可愛いピンクのバンダナをつけ、胸には価格表と支付宝(アリペイ)の支払い用バーコードを貼って、露店でモデルをしていた。この派手な厚化粧をした男性が登場したのは浙江省杭州市の中国美術学院の卒業市。写真に写っている男性がこのようなことをした理由は、彼女の徐さんに無理やり頼まれたからだということだ。
徐さんは同学院4年生。大学4年生は間もなく卒業するため、同級生たちはいらなくなった物を後輩たちに次々と転売する。徐さんも4年間でたまってしまった化粧品をこの機会に全部売ってしまおうと考えた。しかし、化粧品は個人的に使うものである上、色合いや効果を説明するのも難しい。そこで徐さんが思い付いた奇抜なアイディアとは、自分の彼氏を卒業市で化粧のモデルにすることだった。彼氏にアイブローやグロスを使って真剣な表情で化粧をしていく徐さんに対して、モデルにされた彼氏は明らかに乗り気でない表情だった。見物に集まった人が彼に感想を聞いたところ、彼はちらりと徐さんの方を一瞥してから、「今は彼女の前だから、ちょっと言いづらいなあ・・・」と答えた。
なぜ彼氏の胸に支付宝の支払い用バーコードが貼られていたのかについて、徐さんは、「化粧するときに両手が塞がっているし、お金を触った手で化粧するのは不衛生だから」と説明した。徐さんのこの販売方法は効果が高かったようで、多くの人の注目を集め、徐さんの露店は大盛況となった。
徐さんの化粧品の価格は9元(約150円)から100元(約1600円)までと幅広く、あっという間に5点の化粧品を売り上げ、総売上額は200元以上(約3200円)となった。
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