【ふりがな付き】ネスレが期間限定カフェ50店舗を世界同時オープン

スイスに本社(ほんしゃ)を置(お)く大手食品(おおてしょくひん)メーカーのネスレは、先(さき)ごろ5億(おく)ドル（約(やく)561億円(おくえん)）で「コーヒー界(かい)のアップル」と呼(よ)ばれるブルーボトルコーヒーの株式(かぶしき)の68％を取得(しゅとく)し、今月(こんげつ)22日(にち)には世界(せかい)の約(やく)50都市(とし)で期間限定(きかんげんてい)の「ポップアップカフェ」を同時(どうじ)オープンさせた。中国(ちゅうごく)では北京市(ぺきんし)に三里屯店(さんりーとんてん)がオープンした。

ネスレが中国(ちゅうごく)に進出(しんしゅつ)して30年(ねん)あまりになるが、ポップアップタイプのカフェを開設(かいせつ)したのは今回(こんかい)が初(はじ)めて。三里屯店(さんりーとんてん)のデザインは日本(にほん)の空間(くうかん)デザイナー・青山周平氏(あおやましゅうへいし)が手(て)がけている。営業期間(えいぎょうきかん)は9(く)月(がつ)23日(にち)から29日(にち)までの7(なの)日間(かかん)で、同期間(どうきかん)に「ネスレコーヒー」ブランドの周辺商品(しゅうへんしょうひん)を取(と)り扱(あつか)うミクロネット商店(しょうてん)もオープンし、ノート、保温(ほおん)マグ、リュックなど若(わか)い人々(ひとびと)のライフスタイルに合(あ)った周辺商品(しゅうへんしょうひん)を販売(はんばい)する。

ネスレはわずか1(いっ)週間前(しゅうかんまえ)に、ブルーボトルコーヒーの株式(かぶしき)を多数取得(たすうしゅとく)したと発表(はっぴょう)したばかりだ。ブルーボトルコーヒーはコーヒーの焙煎(ばいせん)と小売(こうり)を手(て)がける先端(せんたん)の専門的企業(せんもんてききぎょう)であり、ネスレは急速(きゅうそく)に成長(せいちょう)する超高級(ちょうこうきゅう)コーヒーチェーン店(てん)をめぐる細分化(さいぶんか)が進行中(しんこうちゅう)の市場(しじょう)に進出(しんしゅつ)したことになる。

中国食品産業(ちゅうごくしょくひんさんぎょう)に詳(くわ)しいアナリストの朱丹蓬氏(　　　し)は、「ブルーボトルコーヒーの買収(ばいしゅう)も、ポップアップカフェの開設(かいせつ)も、若(わか)い消費者(しょうひしゃ)を獲得(かくとく)しようとするネスレの試(こころ)みだ」との見方(みかた)を示(しめ)した。

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