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たかが水でも地下鉄車内で飲むのはタブー!?罰金規定も
かつては食べる行為についても無法地帯だったかに見えた中国の地下鉄。上海でも早朝の車内で包子(パオズ)を頬張る通勤客を目にするのが頻繁だった。中には弁当を立ち食いし、食べ物のにおいが車内に充満しても平気でいるツワモノもいた。
しかし、時代は下り、いまや清潔感あふれる地下鉄車内に食べ物を持ち込もうとする乗客はいない。それどころか水分補給する人さえいない。じつは水でさえ車内で飲むのは原則タブーとされているからだ。
◇中国4都市で禁止ルール
江蘇省南京市で7月25日、地下鉄の車内で水を飲んだ女性に罰金が科せられるできごとがあった。たちまち多くのネットユーザーの関心を集めることになったが、そもそも南京地下鉄は 列車内での飲食を禁止しており、水もその対象としている。違反者には「警告または20〜100ドルの罰金」が科されるという。
とはいえ、たかだか水を飲んだくらいでと異議を唱える意見もネットには少なくない。一方で、床にこぼれた水分で乗客が滑り転んだり、飲料の成分によっては虫を呼び寄せ、列車の機内に入り込むなど、走行の安全に影響を及ぼすリスクについて指摘する意見に同調する声もある。
ちなみに、「新街派 生活报」微信公衆号によると、車内での飲食を禁ずる地下鉄の規則が設けられているのは、南京のほかにも上海、北京、青島等がある。そのほかの都市では、食べ物はタブーだが、飲み物の摂取は許可されているという。