新书:《中国人留学生と「国家」・「愛国」・「近代」》
標題:中国人留学生と「国家」・「愛国」・「近代」
時間:2019年3月
出版單位:東京:東方書店
作者:孫安石、大里浩秋 編著
《故都的秋》节选
「第Ⅰ部 中国人留学生と『国家』の発見」では、清国留学生会館などの諸団体の活動や中国人留学生の日記を通して、彼らがどのように「国家」という概念を認識し、中国人としてのアイデンティティーを確立していったのかを検討する。
「第Ⅱ部 中国人留学生と文学――『愛国』を求めて」では、張資平、郁達夫など日本留学経験を持つ作家の作品などから、「国家」と「愛国」の問題を取り上げる。
「第Ⅲ部 戦争と混乱の狭間でみた『近代』」では、中国人留学生として受け入れられていた彼らが、満洲国建国以降、もう一つの国家のアイデンティティーを持つよう強制された苦悩、そして1949年の中華人民共和国建設以降においても、引き続き国家(国民党か、共産党か)と愛国の選択に悩まされたことを取り上げる。
作者简介
孫安石(SON An suk)神奈川大学外国語学部教授
郭夢垚(GUO Mengyao)神奈川大学外国語学研究科、修士2年
欒殿武(RAN Hirotake)武蔵野大学グローバル学部教授
林麗婷(LIN Liting)同志社大学大学院文学研究科助手
鄧捷(DENG Jie)関東学院大学国際文化学部教授。
中村みどり(NAKAMURA Midori)早稲田大学商学部准教授
潘吉玲(PAN Jiling)早稲田大学大学院博士後期課程満期退学
見城悌治(KENJO Teiji)千葉大学国際教養学部准教授
三村達也(MIMURA Tatsuya)千葉大学人文社会科学研究科特別研究員
川島真(KAWASHIMA Shin)東京大学大学院総合文化研究科教授
大里浩秋(OSATO Hiroaki)神奈川大学名誉教授
目录
まえがき(孫安石)
第Ⅰ部 中国人留学生と「国家」の発見
清国留学生会館研究初探―─「国家」と「愛国」のはざま(孫安石)
はじめに
一.先行研究
二.清国留学生会館の起源と組織、そして活動
三.清国留学生会館の活動――留学生の招待(案内)ネットワーク
おわりに――「国家」と「愛国」のはざま
清末中国人日本留学生の初期活動について―─励志会と訳書彙編社を中心に(郭夢垚)
はじめに
一.励志会について
二.訳書彙編社の変遷
三.訳書彙編社社員の留学生活
おわりに
中国人留学生の日記から読み取る日常生活―─下宿屋という都市空間を中心に(欒殿武)
はじめに
一.宋教仁『宋教仁日記』と黄尊三の『三十年日記』および研究史について
二.宋教仁と黄尊三の来日と初期の居住状況
三.宋教仁と黄尊三の生活空間
四.下宿屋という都市集合住宅の空間
五.下宿屋の問題点
おわりに
第Ⅱ部 中国人留学生と文学――「愛国」を求めて
余計者としての留日学生―─張資平「一班冗員的生活」を中心に(林麗婷)
一.張資平及び「一班冗員的生活」
二.第一次世界大戦後の中国人日本留学生
三.「エリート」から「冗員」へ─―余計者としての留日学生
四.「創造社」作家の描く留学生
五.張資平の問題意識
留学と愛国、そして詩―─聞一多と鄭伯奇・穆木天(鄧捷)
はじめに
一.聞一多と「国家主義」、そして「新格律詩」
二.鄭伯奇と「国民文学論
三.穆木天の象徴詩論:国民生命と個人生命の交響
おわりに
中国人留学生が語る「日本」―─郁達夫「帰航」とイギリス排日小説『キモノ』
(Kimono)(中村みどり)
はじめに
一.「創造社」の作品と日本描写
二.郁達夫「沈淪」におけるフィクションとしての表現手法
三.「帰航」と排日小説『キモノ』
四.排日小説『キモノ』をめぐる言説
おわりに
中華学芸社とその機関誌『学芸』について(潘吉玲)
はじめに
一.中華学芸社の軌跡
二.『学芸』の刊行状況および内容
おわりに
第Ⅲ部 戦争と混乱の狭間でみた「近代」
「満州国留日学生会」の諸活動とその実相(見城悌治)
はじめに
一.『満州国留日学生会会報』の発刊と留日学生会分会の設立
二.満州国留日学生会による「修錬」活動
三.「満州国留日学生会分会長懇談会」での議論から見える諸問題
四.『満州国留日学生会会報』あるいは留日学生会をめぐる現実
おわりに
「対支文化事業」における「特別講習会」―─東京帝国大学農学部の事例を中心に(三 村達也)
はじめに
一.「対支文化事業」における「特別講習会」の位置づけ
二.東京帝国大学農学部における「特別講習会」の発足とその実態
おわりに
一九五〇年代半ばの中国留日学生と日本国費留学制度再開(川島真)
はじめに
一.日華講和条約締結後の留日学生問題――日華協会問題を中心に
二.中華民国側との留学生派遣をめぐる調整
三.私費留学生問題――香港人留学生招致問題と華僑問題
四.中国共産党と留学生の関係性
おわりに
一九五〇、六〇年代の中国留日同学会と華僑社会―─陳学全さんに聞く(大里浩秋)
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