【ふりがな付き】仏アヌシー国際アニメーション映画祭で「中国アニメ」にスポット
フランス現地時間17日、アヌシー国際アニメーション映画祭の受賞結果が発表され、湯浅政明監督の「夜明け告げるルーのうた」が、中国の梁旋(リャン・シュエン)と張春(チャン・チュン)がメガホンを握った「ビッグフィッシュ&ベゴニア(大魚海棠)」など9作品を抑えて、長編部門の最高賞にあたるクリスタル賞を受賞した。
今年の同映画祭の主賓国は中国で、開催期間中、アニメ製作会社・上海美術映画製作所の名作を紹介するイベントや中国アニメ市場の発展に焦点を合わせたフォーラム、中国・フランスハイエンドフォーラムなど、中国をテーマにしたイベントが数々開催され、中国のアニメーション映画の発展の歴史が紹介されたほか、アニメーション映画の分野における中国と海外の連携が促進された。
同映画祭の国際見本市の責任者・ミカエル氏によると、「現在、世界のアニメーション映画市場における、中国のシェアや製作レベルが急上昇しており、当映画祭は中国市場や中国のアニメ企業に注目している」という。
業界関係者によると、ここ5年、中国のアニメーション映画の数は急増し、クオリティも明らかに向上している。2016年、中国で上映されたアニメーション映画は62作で、興行収入は総額74億5300万元(約1192億円)に達した。うち、中国国産の作品が42作で、興行収入は27億2500万元(約436億円)と、中国国産映画の興行収入全体の10分の1を占めた。
中国のアニメーション映画の発展は、世界の業界関係者にも高く評価され、注目を集めている。同映画祭のマネージング・ディレクターであるパトリック・ エベノ氏は、「中国のアニメ産業は近年、急速に発展しており、製作はピークに達している。そのため、今が中国のアニメーション映画を世界にアピールする絶好のタイミングとなるので、中国を今年の主賓国として招いた。現在、フランスのほとんどの人が中国のアニメーション映画についてあまり知らない。当映画祭を通して、一人でも多くのフランス人に中国のアニメの魅力を感じてもらいたい。また、映画祭をきっかけに、中国とフランスがアニメ産業の分野において、さらにプロフェッショナルで密接な連携をスタートさせることを願っている」としている。
1960年に創設された同映画祭は、アニメーションを専門に扱う世界最大規模の国際映画祭の一つ。「アニメ版アカデミー賞」とも称され、長編部門、短編部門、テレビ部門などが設置されている。
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