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追思 | 高田宗平:石立善先生追悼文

高田宗平 日本汉学研究 2021-01-30






編者按:2019年12月18日,上海師范大學哲學系教授、《古典學集刊》創辦人暨主編石立善先生因病辭世,享年四十七歲。石先生生前好友,日本高田宗平先生特此撰寫悼文。《日本漢學研究》公眾號現取得高田宗平先生授權,特刊發他的悼念文章如下。










石立善先生追悼文


高田宗平


上海師範大学哲学与法政学院教授石立善先生が2019年12月18日明け方に御逝去されました。享年47歳(満46歳)でした。


石先生の御逝去に哀悼の意を表します。

 

石先生は、2001年に関西学院大学総合政策学部を卒業、2004年に京都大学大学院文学研究科中国哲学史専修修士課程を修了、2007年に同大学大学院文学研究科中国哲学史専修博士後期課程単位取得退学、2010年に「「朱子語録」と「朱子語類」の研究」により同大学大学院文学研究科中国哲学史専修から博士(文学)を授与されました。

 

私が石先生に初めてお会い致しましたのは、2014年の初夏に国立歴史民俗博物館(以下、歴博と略称する)(千葉県佐倉市)でした。石先生は、琉球大学の客員研究員として日本で研究をされている時期で、水上雅晴先生(当時、琉球大学教育学部教授。現、中央大学文学部教授)、近藤浩之先生(当時、北海道大学大学院文学研究科准教授。現、同教授)と御一緒に歴博所蔵の漢籍調査に来館されました。私は、この時期、歴博研究部に非常勤研究員として勤務しており、上記の漢籍調査に同席致し、初めてお会い致しました。漢籍調査では、石先生は、古活字版漢籍や漢籍古鈔本を熱心に調査されていた記憶があります。


翌2015年4月からは、水上先生が歴博共同研究「廣橋家旧蔵文書を中心とする年号勘文資料の整理と研究」(2018年3月まで)、日本学術振興会・科学研究費助成事業・基盤研究(B)「年号勘文資料の研究基盤の構築」(2019年3月まで)の両研究プロジェクトを組織されました。両プロジェクトに石先生は唯一の海外機関の研究者として参加され、私は末席を汚しました。石先生は定期的に両プロジェクトの研究会や資料調査へ参加され、研究会では議論をリードされ、資料調査でも熱心に熟覧調査されました。研究会や資料調査では、石先生は不勉強の私に度々御指導下さりました。また、石先生と私とは、興味の対象が異なることから、資料調査では、同一の資料でも異なる視点や見解があり、意見を述べ合い、調査終了後も議論し、これは楽しい思い出の一つです。


上記歴博共同研究の一環として、2017年9月には、特集展示「年号と朝廷」及び第106回歴博フォーラム「年号と日本文化」が開催されました。石先生は、特集展示の企画立案に参画され、特に宋刊本・古活字版の部門を担当され、歴博フォーラムでは「中国の年号と予言」と言う題目で、中国の測字術について講演されました。歴博フォーラムは研究者以外の方々を対象とした内容ですが、講演は好評を博し、聴衆から多くの質問がありました。石先生の研究が最先端を行くものであることは言うまでもありませんが、一般の聴衆からも好評を博したことは、石先生の卓越した日本語能力によるものと言えます。そして、同年10月には歴博共同研究の一環として、歴博国際シンポジウム「年号と東アジアの思想と文化」が開催されました。このシンポジウムは、中国哲学をはじめとする多分野にわたる日本、中国、台湾の研究者が参加した学際的・多角的な内容でした。石先生は、同シンポジウムで基調講演の司会及びコメンテーターを担当され、総合討論においても重要な議題を提起され、議論をリードされるなど、活躍されました。


2015年以降、石先生は開催の国際学術研討会に、毎年私に声をかけて下さり、私は毎年参加させて頂きました。石先生は、国際学術研討会に参加の研究者を私に惜しみなく御紹介下さりました。特に、2018年12月開催の“中国的経学与日本的経学”国際学術研討会(中央大学駿河台記念館。東京都千代田区)が印象的でした。私も末席におりましたが、両岸の経学研究の第一人者や第一線の研究者が多数参加し、改めて石先生の人脈の広さと人望の厚さを知る会でした。

 

石先生の思い出は上記以外に資料調査を挙げることができます。来日の日程が決まると、度々連絡を頂きました。歴博以外にも、足利学校、石川武美記念図書館、宮内庁書陵部、国立公文書館、国立国会図書館、東京都立中央図書館などの調査に御一緒致しました。石先生は、調査では一文字たりとも疎かにせず、常に熱心に調査されていました。足利学校へは、私が運転する車で御案内致しましたが、往復の車内では、今後の研究計画・構想や調査計画などを率直に語り合え、私にとって石先生との大切な思い出となりました。


 石先生の来日の度に、お会い致し、お互いの近況や研究などを語り合い、今後の研究で協力し合うことなど、今後の研究計画・構想を確認していました。

 

 昨年夏から秋もいつも通り、石先生と私は近況や研究に関するメールの遣り取りがありました。その過程で9月に北京大学人文社会科学研究院に訪問学者として滞在し、12月に北京大学と共催の“写本論壇”国際学術研討会の計画をお知らせ頂きました。私は、国際学術研討会に参加させて頂く御返事を致し、とても楽しみにしておりました。しかし、その後、石先生から体調が優れず、一時上海に戻るが心配しないようにと御連絡を頂き、更に“写本論壇”国際学術研討会を中止し、暫く静養し、改めて開催を計画すると御連絡を頂きました。私は、2020年の早い時期に御本復され、“写本論壇”国際学術研討会でお会いできるものと思っておりました。


急逝の訃報は、童嶺先生(南京大学文学院教授)、陳捷先生(東京大学大学院人文社会系研究科教授)、孫致文先生(台湾中央大学中国文学系副教授)から御連絡を頂きました。石先生から体調不良と伺い、心配しておりましたが、このように深刻な病状とは思ってもおりませんでした。訃報に接した後、在りし日の石先生を思い出すと、涙が溢れてきます。志半ばで倒れたお気持ちを考えますと、胸が苦しく、残念でなりません。そして、私は石先生がこのように早逝されるとは信じられませんし、今でも訃報が信じられません。


石先生は、私を中国の学界へ導いて下さった恩人です。私は石先生にお会いしてから五年半程ですが、計り知れないほどの学恩を被りました。石先生は学問にとても厳しいかたでしたが、とても心優しく気配りの人でした。


私は石先生を師と思い、そして兄のように思っていました。石先生が御逝去され、私の心に大きな穴が空いてしまったように感じてなりません。


石先生は、天界道でも、古の聖人、思想家、学者たちと語らい、こよなく愛した読書をされていると思います。


石先生の御冥福をお祈り致します。
                                                                      合掌弟 宗平 敬上2020年1月21日


2017年9月16日,石立善教授在日本国立历史民俗博物馆,“年号与朝廷”特辑展示室留影



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