【保存版】中国春節天津の風習を紹介!
いよいよ今日は旧暦の大晦日です。中国の春節の風習はたくさんあります。
天津は明の時代に設立されて以来、全国各地から色々な人々が集まった移民都市を形成してきたため、天津の春節の風習は中国の南方と北方の風習が融合されて現在の風習になったと言われています。
ここでは主に天津の年長者が今も続けている旧正月の風習とこだわりを紹介します。近年、天津市の変化に伴い、若者の間では忘れつつあるようです。これらの風習を知っていれば、春節で天津の友人宅に招かれた時役に立つかもしれません。
旧正月前に行う風習
▲旧暦12月8日
旧暦12月8日は「腊八節」で、天津では「腊八児」とも呼ばれ、この日「腊八粥」を食べるほか、「腊八酢」を漬ける風習があります。春節に「腊八酢」で餃子を食べます。
▲旧暦12月23日
「二十三糖瓜粘」(二十三日は飴でベトベト)と言われ、この日は北方の「小年」(小正月)で、子供が飴を食べて神様を祭る日と言われています。
▲旧暦12月24日
「二十四扫房子」(二十四日は大掃除)と言われ、この日は家をきれいに掃除して新年を迎えます。家を掃除することで、家の邪気を取り払い、古いものを捨てて新しいものを迎えるためと言われています。
▲旧暦12月25日
「二十五做豆腐」(二十五日は豆腐を作る)と言われ、この日からお団子や豆腐の煮込みを作り始めます。豆腐の発音が「都福」(福だらけ)と同じで、縁起がいいためと言われています。
▲旧暦12月26日
「二十六炖大肉」(二十六日は肉を煮込む)と言われ、お料理がテーマになった風習が旧暦12月28日まで続き、お正月料理を準備する時期と言われています。
▲旧暦12月27日
「二十七宰公鶏」(二十七日は雄鶏を絞める)と言われ、「宰公鶏」(雄鶏を絞める)は「大吉大利」(縁起が良い)を意味し、正月料理のための買い物をする日と言われています。
▲旧暦12月28日
「二十八把面发」(二十八日は小麦粉を発酵させる)と言われ、天津では「旧正月一日から五日まで、饅頭を蒸してはいけない」と言われています。そのため事前に準備するが必要があります。また、天津の年長者は饅頭を蒸す時、家業が繁盛するようにと願いを込めて、饅頭に赤い点の印を付けると言われています。
▲旧暦12月29日
「二十九貼道酉」(二十九日は年画を貼る)と言われ、「道酉」は「道有」とも呼ばれ、神々を祀る「吊銭」(窓に貼る縁起のいい文字が彫られた赤い紙の切り絵)や「春聯」(家の門に貼る対句が書かれた赤い紙)などを貼ります。天津では「吊銭」を貼る風習があります。「吊銭」は赤い紙の切り絵で、ドアや窓枠に貼ります。旧正月に「道酉」を貼る風習は宋の時代から始まったとされ、「腊月二十九、家家貼道酉」(旧暦12月29日は家に年画を貼る)という諺があります。「道」は万物の源、「酉」は穀物が豊富、「有」は裕福を表すと言われています。
旧正月後に行う風習
▲大晦日
大晦日の夜は徹夜をして新年を迎えると言われ、天津の人々も例外ではありません。徹夜が無理な場合は0時まで頑張って起きて家族で集まって餃子を食べてから寝るようです。普通、大晦日に食べる餃子の餡は「素」(野菜)で、「素素浄浄過一年」(素朴で平和に一年を過ごす)を象徴していると言われています。
大晦日の夜はご利益が続き長生きできるよう願いを込めて、小さめの電灯を一晩中灯すと言われています。
▲旧暦正月一日
新年初日、天津では新しい年が素朴で平和に過ごせるように願いを込めて、「素」(野菜)の餃子を食べる風習があります。
▲旧暦正月二日
天津では嫁婿を「姑爷」と呼び、旧正月2日目は嫁いだ娘が夫や子供を連れて、実家に帰る風習があり、「姑爷の日」とも呼ばれています。天津ではこの日朝から、きちんと着飾った男性がたくさんのお土産を持って、奥さんと子供と一緒に、奥さんの実家へ向かっている姿が見受けられます。この日は麺を食べます。キュウリ、ほうれん草、豆角、もやしなどたくさんの具材が入ったあんかけ麺です。
▲旧暦正月三日
『正月一日は餃子、正月二日は麺、正月三日は「合子」(焼き饅頭)、正月四日は焼き餅の卵巻を食べる。』というのが天津の春節レシピの言い習わしです。正月三日天津では「合子」を食べ、神様にも供えます。俗に「合子往家転」(「合子」が家に転ぶ)と言われ、「転」と「賺」(儲ける)が同じ発音で、財源が転がってくるという意味だと言われています。
▲旧暦正月五日
天津では正月五日を「破五」とも呼び、この日は他の人の家に新年のあいさつには行かず、家で餃子を作って「小人」(邪気)をつまみ、まな板で音を立てて野菜を切って、「小人」を切って追い払う日と言われています。ちなみに、南方の旧暦正月5日は財源の神様を迎える日と言われています。南方と北方の風習でかなり異なっています。
▲旧暦正月十五日
「元宵節」でお団子を食べる以外に、天津の古文化街などでは、たくさんのランタンが飾られ、煌びやかな灯りを鑑賞できます。この日は家族団欒で「元宵節」を過ごします。
▲旧暦正月十六日
天津では「正月十六遛百病」(正月十六日は病気が逃げる)と言われ、この日、みんな外に出て、健康を願ってウォーキングをすると言われています。
▲旧暦二月二日
旧暦二月二日は「龍抬頭節」とも呼ばれ、天津ではこの日、「焖子」(焼きこんにゃくのような食べ物)を小さく四角に切って、黄金色に焼いて、胡麻だれときざみにんにくと和えて、ニラ卵炒めと黒酢もやし炒めを添えて、焼き餅と一緒に食べます。その他、緑豆粥を一緒に食べるのも天津の伝統的な食べ方です。
※風習によってはいくつかの仮説がありますので、ご了承ください。
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文/編集 by 蘭庭編集部
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