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不是中国才有相亲角!日本父母替孩子相亲是怎样的操作?

沪江日语 沪江日语 2019-06-23

「娘様をお持ちの親御様はその場でご起立下さい。息子様をお持ちの親御様はご着席のままお待ち下さい」
“有女儿的家长请起立。有儿子的家长请先原地就坐等待”


女性司会者のアナウンスが会場に響き渡ると、テーブル席に座っていた参加者たちの半数が一斉に立ち上がった。そして目当ての参加者が座るテーブルへと駆け寄り、娘の身上書を相手に差し出す。アピールタイムが始まると、会場がざわついた。
女主持的声音响彻会场,坐在桌边的参加者中一半的人一起站了起来。紧接着马上跑向自己看中的参加者所坐的位置,把女儿的资料交给对方。自荐时间刚一开始,会场就十分嘈杂。

娘を持つ母親4人が順番待ちをしている席では、差し出された身上書を眺めながら、ボールペン片手に大きな声で質問をし、得意げに対応する母親がいた。この母親の長男は、35歳の医師だ。参加者名簿の職業欄に「正社員」「公務員」が並ぶ中、一人だけ存在感を放っているから、母親たちが火花を散らすのも無理はない。同じく息子を持つ親の中には、誰にも言い寄られずに一人ぽつんと座る者もいて、そこには明暗がくっきり分かれていた。
有一桌席位上,四位有女儿的母亲井然有序地等待着,她们等候的是一位手拿圆珠笔,望着对方资料,大声提问且显得有些得意的母亲。这位母亲的长子是一位35岁的医生。在参加者名单上职业一栏中大多是“正式职员”“公务员”的情况下,唯有他的职业大放光彩,可见母亲们对他感兴趣也不是没有原因的。同样是儿子,有的父母那里却无人问津,两边的氛围截然不同。


「本人ではなくなぜ親が?」
“为什么不是本人参加而是父母?”


夏を思わせる陽気となった5月17日、ここ東京大神宮マツヤサロンの会場では、一般社団法人「良縁親の会」(京都府)が主催する親同士のお見合い会が開かれていた。
5月17日,在东京大神宫Masaya沙龙的会场里,进行着一场由一般社团法人举办的名为“良缘亲之会”(京都府)的父母代理相亲会。

「本人ではなくなぜ親が?」
“为什么不是本人参加而是父母?”

そんな疑問から取材を始めてみると、日本各地で今、子どもの結婚相手を探し求める親同士のお見合いが、密かに繰り広げられている実態がわかった。子どもの代わりに婚活を行うことから「代理婚活」と呼ばれている。
带着这样的疑问,我们开始了采访,目前日本各地,由父母为孩子寻找结婚对象的相亲会在不知不觉中发展开来。因为是代替孩子进行相亲,所以被称为“代理相亲”。

白髪頭に杖をつきながら
满头白发拄着拐杖来代理相亲

この日の参加者約120人は60代から80代の高齢者たちで、白髪頭に杖をつきながら来場する父親の姿も見られた。息子は30代半ば〜40代半ば、娘は20代後半〜30代半ばが中心だ。
这一天的参加者中约有120人是60多岁到80多岁的老年人,会场中还能看到满头白发拄着拐杖的老父亲。他们的儿子大多在35~45岁左右,女儿大多在25~35岁左右。

参加費用は1万3000円と、当人同士の婚活パーティー(4000〜6000円)に比べると倍以上。息子の親から娘の親へ、娘の親から息子の親へアプローチする時間がそれぞれ設けられ、話が合えば写真付きの身上書を交換する。お見合い終了後、持ち帰った身上書を子どもに見せ、了解が得られれば親から相手の親へ連絡をするという流れだ。その後は実際に会ってデートを重ね、成婚に至るケースもある。業者への報告義務はなく、成婚料も課されない。
相亲会参加费用为1万3000日元(相当于780元左右),与本人参加的相亲派对费用(4000~6000日元,即240-360元左右)相比高出一倍以上。会场安排了男女父母各自交流的时间,如果双方谈得来就会交换带有照片的资料。相亲结束后,父母会把资料带回去给孩子看,如果孩子满意的话,就由父母再去联系对方的父母。在这之后两人见面,然后通过约会,最后结婚的案例也是有的。不需要向举办者汇报情况,成功结婚也不用再交费。

参加した親に取材を申し込むと、露骨に嫌な顔をされ、断られることは一度や二度ではなかった。
「結婚して一人前」という従来の価値観が染み付いているため、親同士のお見合いに参加すること自体を恥だと感じているからではないか。
记者向参加代理相亲会的父母询问是否可以采访时,他们的脸上都露出了明显不悦的表情,记者被拒绝了不止一两次。可能是因为深受“结婚了才算独当一面的成人”这种传统价值观的影响,觉得参加父母代理相亲会是一件很羞耻的事。

だが一方で、子どもと同年代の、43歳の私も未婚であると明かすと、「あらそうだったの!」と途端に表情が緩み、同士だと感じて胸の内を語り始める親もいた。
但是当记者表明与他们孩子差不多大,已经43岁了也未婚时,也有家长露出舒缓的表情“原来是这样啊!”觉得是自己人似地,开始谈论自己的内心想法。


死んでも死にきれない
即使去世了,也无法安心入土

「お見合いをしても断りのお返事を頂きます。うちの息子には魅力がないとしか考えられません」
“即使去相亲也被拒绝。我只能认为是我的儿子没有魅力”

「はっきり言われたこともあります。うちの娘は『容姿が悪いからダメ』」
“我的女儿有被对方很明确地说‘因为容貌不好,所以不行’”

「悩んで寝られません。未婚の息子を残したままでは死んでも死にきれない」
“烦恼到睡不着。留下未婚的儿子,即使去世了,也无法安心入土”

取材を始めてからの2カ月、私は屈辱とも言える親たちの思いに耳を傾けてきた。手塩にかけて育てた我が子が「モテない」という現実を突き付けられている姿に、何と慰めの言葉を掛けて良いのか戸惑った。
采访开始后的两个月里,记者从父母那里听到了一些可以称得上是耻辱的感受。看着那些辛苦将自己孩子抚养大的父母要面对自己孩子“不受欢迎”这一现实的样子,真不知该说些什么来安慰他们。

息子は55歳
儿子55岁了

そして東京大神宮でのこの日も、それを象徴する場面に出くわした。
比如在东京大神宫的这一天,就出现了最具代表性的例子。

埼玉県から参加したという父親(83)は、会場で暇をもてあますように一人で座っていた。一緒に暮らす長男は55歳で、参加者の息子の中では最年長。まだ結婚を諦めていないという父親は、参加の動機についてこう説明した。
一位从埼玉县赶来参加相亲会的父亲(83岁),好像无所事事地一个人坐着。与他一起生活的长子今年55岁,是参加者的儿子中最年长的。还没有放弃让儿子结婚的父亲对参加相亲会的动机进行了说明。

「長男に頼まれて来ました。本人が焦っているんです。子孫を残せないのは困ると。私も孫が欲しくて仕方がないです。だから相手の女性は子どもを産める方を希望しています。40代だと難しいですかね?」
“我是被长子拜托来的。他本人很着急。他觉得不传宗接代是不行的。我也很想要孙子。所以希望对方女性是想要生孩子的。但还想要孩子的40多岁女性不好找吧?”

長男は同県内の高校で調理師として働いているが、これまで女性と交際したという話は聞いていない。
长子在埼玉县的高中当厨师,听说至今还没有与女性交往过。

「仕事で忙しく、婚活をする暇がないと。遊びにも行かないから女性の友達もいないんです」
“因为工作忙,没有时间去相亲。平常也不出去玩,所以连女性朋友都没有”

親同士のお見合いに参加したのは今回で3回目。これまで、娘を持つ親2人と身上書を交換したが、相手の趣味が「馬術」や「ダンス」だったことから、引け目を感じた長男が遠慮してしまったのだという。
这次是第3次参加父母代理相亲会了。到现在为止,和2位有女儿的父母交换了自己的信息,但是因为对方的兴趣是“马术”和“舞蹈”,因此被感到自卑的长子拒绝了。

「私自身は、お嫁さんは本人が見つけてこなきゃいけないことで、実に情けないと思います。本人が頑張んなきゃダメだと。一生懸命いい出会いを見つけるべきです。実は……、長男の下にも弟が2人いて、3兄弟全員未婚なんです。ハハハハ」
“我自己觉得老婆还是得自己找,他实在是太没出息了。自己不努力是不行的。应该拼尽全力找到美好的邂逅。其实……大儿子下面还有两个弟弟,三兄弟都未婚。哈哈哈哈”

そう語る父親の表情は、意外にも明るかった。
说着这些话的父亲看起来意外的开朗。


娘の年齢がネックに
女儿的年龄成为限制

別のテーブル席に座っていた母親(69)は、東京で暮らす42歳の長女のために、長野県から新幹線で駆け付けた。長女は物流関係の会社で正社員として働いているという。
坐在另一桌的母亲(69岁)为了给在东京生活的42岁的长女相亲,坐着新干线从长野县跑来。据说长女在一家物流相关的公司工作,是正式员工。

「もうかれこれ親同士のお見合いには6回ぐらい来ています」
“这样的父母代理相亲会已经来了差不多6次了”

母親は恥ずかしそうに笑ってからこう続けた。
母亲腼腆地笑着继续说。

「自分も年を取って体に痛い箇所も出てきているので、娘には早く身を固めて欲しいです」
“自己年龄也大了身体开始到处出毛病,希望女儿能早点安定下来”

だが、そんな思いとは裏腹に、娘の年齢がネックになってなかなか話が進まない。この日も身上書の交換をお願いしたが、あっさり断られたという。
然而事与愿违,女儿的年龄是限制,很难有进展。今天也有想要交换信息的对象,却马上被拒绝了。

「参加者名簿に相手の年齢は『こだわりません』と書いてあったので交換をお願いしたんですが、『すいません。うちは40手前の人を……』と2人の親から言われました。だから参加できるのもあと数回かなと」
“参加者名单上写着“不在意”对方年龄,所以才请求交换资料袋,但是对方父母却说‘对不起。已经40多岁的,实在是……’所以估计也参加不了几次了”

母親の口からため息が漏れた。
母亲说完叹了一口气。

「結婚離れ」と親の高齢化
“远离婚姻”的子女和父母的高龄化


「結婚できて当たり前」それが親世代に共通している考え方だろう。だが、その子どもたちはバブル崩壊後の「失われた20年」に社会に出た、いわゆるロスジェネ世代が多く、親の時代とは結婚事情も異なる。
“结婚是理所当然的”这应该是父母那一代人共同的想法。但他们的孩子大多是在泡沫经济崩坏后“失去的20年”里进入社会的,也就是说他们中很多都是彷徨世代,与父母那个年代的婚姻观也不同。


良縁親の会によるお見合い会が始まったのは2005年。その背景について、脇坂章司代表理事(84)は次のように説明した。
良缘亲之会这种相亲模式始于2005年。就它的背景,脇坂章司(84)代表理事做了如下说明。

「親と同居する未婚者を指す『パラサイト・シングル』という社会現象を知り、これは何とか結婚させなければいかんと思いました。お見合いを仲介する世話人も少なくなり、企業でも上司が『結婚』と言わなくなった。そういう事情で子どもが結婚から遠ざかった。私自身も婚礼関係の仕事に長年携わってきたので、恩返しの意味も込めて始めました」
“我了解到父母同住的单身青年,即‘单身寄生虫’这一社会现象,觉得无论如何都应该让他们结婚。牵线搭桥的人少了,企业里的上司也不逼婚。因此孩子们越来越远离婚姻。由于我自己长年从事与婚礼相关的工作,所以也有一种报恩的感觉”

これまでに日本全国を行脚した回数は約370回で、参加人数はのべ約2万8000人に上る。
目前为止全日本举行了约370次活动,参加人数超过2万8000人。

「娘の親御さんは公務員の男性を求める傾向があります。今でも高学歴、高収入は絶対です。だからお医者さんは人気がありますね。対する息子の親御さんは、孫が欲しいと若い女性にいきます。でも歳が離れているからと敬遠されがちです」
“女方的父母大多都希望男方是公务员。即使是现在也看重高学历、高收入。所以医生很有人气。而与之相对应,男方的父母想要孙子,所以喜欢年轻女性。但是年龄差距太大的话,也还是会敬而远之”

前述の「パラサイト・シングル」や「婚活」という造語を生み出した中央大学文学部の山田昌弘教授によると、戦後しばらくは見合い結婚が一般的だったが、徐々に恋愛結婚が増え、1960年代後半に初めて見合い結婚の数を上回った。
据创造出“パラサイト・シングル|单身寄生虫”、“婚活|相亲”这些词的中央大学文学部的山田昌弘教授说,战后一段时间内相亲结婚是很常见的,慢慢地自由恋爱结婚的人开始增加,1965年左右开始自由恋爱结婚的人数第一次超过了相亲结婚的人数。

「晩婚化」や「非婚化」の兆しが見え始めたのはその10年後。それまでは、50歳の時点で一度も結婚したことがない「生涯未婚率」は男性が1%台、女性は1〜3%台だったが、1975年を境に男性2%超、女性4%超になった。顕著になったのはバブル崩壊後だ。経済低迷により非正規労働者があふれ、さらには女性の社会進出が進んだ時代背景が、若者たちの「結婚離れ」を招いた。
“晚婚”“不婚”等情况开始出现征兆是在10年后。那时,50岁还没结过一次婚的男性占1%,女性占1〜3%,1975年之后男性就超过了2%,女性超过4%。最显著的变化是在泡沫经济崩坏之后。由于经济低迷,非正规劳动者的数量增加,加上女性开始进入社会工作的时代背景引发了年轻人“远离婚姻”的现象。

2015年の国勢調査によると、男性の生涯未婚率は23%、女性は14%。そこにきて親の高齢化が進めば、介護問題も含め、未婚の子どもの行く末を心配するのは親心として当然だ。
根据2015年的人口普查,男性终生未婚率(50岁还没有结过一次婚)达到23%,女性是14%。如果父母进入高龄状态,包括父母的看护问题在内,作为父母担心未婚子女的未来是理所当然的。


独り立ちをさせるための過保護
为了让子女独立的过度保护

山田教授は、親の代理婚活が生まれた背景を次のように説明する。
山田教授对于父母代为相亲这一现象的产生背景做了如下说明。

「日本の独身者の多くは親と同居しています。やがて30歳、40歳と年齢を重ねるうちに慌てて結婚相談所を勧めたり、親が先に申し込むケースは以前からありました」
 “日本很多单身人士是跟父母同住的。大约到了30岁、40岁左右,随着年龄的增长就会急忙推荐他们去婚姻介绍所,父母事先申请的案例从以前开始就有。”

それがさらに進化したのが代理婚活なのだ。だが、これには一部で過保護を指摘する声も上がっている。山田教授が続ける。
代理相亲就是这样慢慢进化而来的。但是,也有一部分认为这是父母过度保护的指责声出现。山田教授继续说道。

「確かに過保護かもしれませんが、囲い込むのではなく、家を出て独り立ちをさせるための過保護だと理解しています」
“或许确实是过度保护,但并不是捆绑着孩子,而是为了让他们离开家独当一面的过度保护”

女性の高学歴化がネックに
女性的高学历成为限制


3月29日に蒲田の会場で開かれたお見合い会では、開始前から張り詰めた空気が漂っていた。婚活支援サービス「リビングマリアージュ」(東京都)が主催するこの会では、子どもの身上書があらかじめ特設テーブルに並べられているため、入場直後から親たちの視線はそこに釘付けになる。写真に目一杯顔を近づけて食い入るように見つめ、学歴や会社名を黙々とメモしながら「品定め」する親もいる。本人以上の熱意が伝わってきた。
3月29日在蒲田会场举行的代理相亲会上,从活动开始前会场就弥漫着紧张的氛围。在这场由提供相亲支援服务的“living Mariage”(东京都)主办的活动会场上,他们把孩子的信息事先按顺序放在一张桌子上,从入场开始父母的视线就被那里牢牢吸引。有的父母仔细端详着照片,一边默默记住对方的学历和公司名,一边进行“品评”。比相亲者本人还要上心。

早稲田大学大学院を卒業後に地方公務員として働く29歳の長女を持つ母親(57)は、「今から見つけなければ」と意気込む。
早稻田大学大学院毕业后担任地方公务员的29岁长女的母亲(57岁)干劲十足地表示:“现在开始必须要找到对象”。

「次女が先に結婚をしてしまったので、長女にも身を固めて欲しいなと。長女は安定した仕事に就いていますし、私が家事をやるので帰宅すればご飯はある。生活面で特に困ってないからこのまま30、40とあっという間に年を重ねるのではないかと心配になります」
“因为小女儿已经结婚了,所以希望大女儿也能安定下来。大女儿从事的工作很稳定,因为家务是我在做,她每次回到家就有做好的饭等着。生活上没有遇到过什么特别的挫折,所以很怕她就这样一晃晃到30、40岁”

そんな長女からは、職場も含めて出会いの機会がないため、良い人を見つけて欲しいと頼まれている。
长女因为工作原因也没有机会认识对象,希望母亲帮助能通过这个活动找到值得托付的人。

「他業者のお見合いも合わせてこれまで5回ほど参加しました。長女は2、3人の男性と会いましたが、なかなかうまくいきません。向こうが好意を持ってくれても娘は嫌だって言うし、その逆も然りです」
“加上其他公司的相亲活动到现在为止已经参加了5次。长女和2、3位男性见了面,但是很难顺利进行下去。有的是对方有好感,但女儿不喜欢,有的则相反”

この母親の話に耳を傾けていると、娘の高学歴が理由で男性から敬遠されている事情もあるようだ。
听母亲话里的意思,女儿似乎也因为高学历而被男性拒绝过。

「立派な大学を出ているというだけで断られたこともあります。まさか大学名がこんなところでネックになるとは。」
“因为毕业大学好而被拒绝的事情经常发生。难道好大学在这里成为了限制。”

他にも特設テーブルに並ぶ身上書は、男性以上に女性の高学歴化が目立っていた。一橋、お茶の水、早稲田、慶應、中央などの出身で、中には年収が1000万円近い金融機関勤務の女性もいた。
除这一位之外,桌子上的信息表中比男性学历高的女性很多。其中有一桥、御茶水、早稻田、庆应、中央等大学毕业,还有年收入近1000万日元在金融机构工作的女性。

「たぶんみんな断られました」
“大概是被他们拒绝了”

グレーのスーツを着た、白髪の父親(75)は「娘2人のために活動してきました。参加回数は数え切れないです」と渋々口を開いた。長女はすでに成婚したため、この日は東京で一人暮らしをする次女(35)のために参加した。同じく早稲田大学卒の“高学歴女子”で、都内で正社員として経理の仕事をしている。
穿着灰色西装的白发父亲(75岁)极不情愿地说:“我是为了两个女儿,参加这个活动的。参加的次数已经数不清了。长女已经结婚了,今天是为了在东京一个人生活的次女(35岁)来参加的。次女同样是早稻田大学毕业的“高学历女子”,在东京都内当会计,是一名正式职员。

「焦って動いているんですけど、何回参加してもうまくいかない。次女は自分から積極的に話し掛ける性格じゃないから、見合いをしてもなかなか話が弾まないのです」
“虽然很着急,但参加了很多次还是不顺利。因为次女不是那种喜欢主动说话的性格,所以即使相亲也很难和对方交流下去”

お見合い会が終了後、この父親に再び話し掛けると、身上書2通を交換したと教えてくれた。
相亲结束后,父亲说与两个人交换了信息。

「これまでも会う段取りまでは取り付けてきました。でも相手があることですので。会う前に『息子が別の選択をしました』と身上書を返送されることもありますよ」
“到现在为止,也有谈到约见阶段的。但是因为还有别的竞争对手。所以有时在见面之前,对方父母就说‘我的儿子选择了别的女性’而把女儿的资料还给了我”

この父親とは、3週間後に白金台の結婚式場で開かれたお見合い会でも再会した。蒲田の会場で交換した相手との進捗状況を尋ねると、視線を合わせずにこう口にした。
我们与这位父亲在3周后白金台的结婚会场举行的相亲会上再次遇见。询问到在蒲田会场交换信息之后的后续时,父亲移开目光,这样说到。


「たぶんみんな断られました」
“大概是被他们拒绝了”

「相手もストレートに断るわけにはいかない。だから言い方は親御さんも色々考えるわけですよ。だいたい、理由を言わないで、『申し訳ありませんが、お返しさせて頂きます』というのが普通ですね」
“对方也不会直接拒绝。所以父母也考虑了很多回绝的方法。大体上,不说理由直接说‘对不起,请允许我把信息表还给你’是最常见的”

白金台でのこの日はまた新たに3通、交換したという。
据说在白金台的活动中又交换了3次信息。

「まあ期待はしていますけど、競争相手がいますからね。負けたら仕方がありません」
“虽然很期待,但还有竞争对手。输了也没办法”

主催者のリビングマリアージュによると、同じ親が参加した回数の最高記録は60回に上るという。
据主办者living Mariage说,同一父母参加次数的最高记录达到60次。

「自分で相手を探したい」
“想自己找对象”

親が相手を探しても、実際に会って結婚を決めるのは子どもたちだ。親の声だけでなく、子どもの側に立った代理婚活を考えてみたい。
虽然是父母代理相亲,但最后决定是否结婚的还是孩子自己。因此不仅要听到父母的意见,也想从孩子的立场考虑代理相亲这件事。

彼らの取材は親以上にハードルが高く、特に女性より男性の方が取材協力者探しは難航した。あるイベント会場で遭遇した息子に取材を申し込むと「これから走って帰らなければならないほど忙しい」とあからさまに拒絶されたこともある。そうしたなか、何人かに話を聞けた。
采访很困难,特别是比起女性受访者,更难找到男性受访者。在某个活动会场,遇到帮儿子申请的父母想要去采访其儿子时,一直被对方拒绝说“我们现在必须要回去了,还有很多事要忙”。在这样的情况下,记者还是找了几个人进行访谈。

製造業で正社員として働く中部地方在住の男性(35)は目下、婚活中だ。「草食系」を自認している。
住在中部地区,在制造业工作的男性正式职员(35岁)目前正在相亲。认为自己是“草食系”。

「僕はスーパー内向的なんです。婚活パーティーも誘われないと自分からは行けない。大学は理系だったので周りに女子はゼロで、今の職場も同じような環境です。だから女性とどう接していいのか分からない。気になった女性に彼氏がいると分かると、自ら引いてしまいます」
“我非常内向。如果不是别人邀请参加相亲活动,我自己是不会去的。因为大学念的理科,所以周围一个女孩子都没有,现在工作的环境也是一样。所以不是很了解如何与女性相处。如果知道了自己中意的女生有男朋友,我就会自己退出”

これまでの交際歴については、「ノーコメント」。一緒に暮らす両親はそんな息子を心配してか、数年前から代理婚活に乗り出したという。
对于此前的感情经历对方表示无可奉告。与他一起同住的父母很担心,从几年前就开始参加代理相亲。

「でも、親の婚活自体は別に構いませんが、できれば相手は自分で探したい。親が見つけてきて『この人どう?』っていうのは、親の価値観で話を持ってきているだけ。親目線の相手と自分のそれはかみ合わないと思います」
“父母代为相亲本身倒是无所谓,但如果可以的话还是希望尽量自己找。父母的人选都是他们带着自己的价值观在考虑,我认为他们找的对象和自己想要的并不一致”

お見合い後、掛かってきた電話に出ると……
相亲后,对方打来电话,却发现……

東海地方で公務員として働く独身女性(41)は、30代半ばから婚活を続けているが、未だに意中の男性には巡り会えていない。
一位在东海地区当公务员的单身女性(41岁),从35岁左右就开始相亲,但至今还没有遇到过中意的男性。

「今年こそはと思って頑張っていたんですが、ドンピシャみたいな人はいませんでした。そのうちに母親から『もうそろそろ家を出ないの?』と尋ねられ、『その時が来たら出ていくから』と言っていました。でもなかなか出て行けず……。心配してくれているのだと思います」
“虽然想今年一定要找到而努力,但还是没找到理想的人。被妈妈问‘差不多该离开这个家了吧?’时我说“时机到了我就会离开”。但是真的很难啊……。我想她也是在为我担心”

そんな中で母親が昨年、親同士のお見合いに初めて参加した。しかし、身上書を交換した相手の息子が頼りなく、あきれてしまったと、女性は笑いながら振り返った。
在这样的情况下,母亲去年首次参加了父母代理相亲会。但是,交换信息的那个男性不可靠,女性一边笑着一边回忆。

「お見合いの後日、相手から電話が掛かってくることになっていました。ところが電話に出ると、声の主は母親だったんです! 『うちの息子と会ってくれないか』と。だったらせめて、息子が自分で電話を掛けてくるべきだと思いました。おまけに母親は押しが強くて困りました」
“相亲之后没几天,对方打电话过来。但是接电话的时候,传来的却是他母亲的声音!他妈妈问‘能和我的儿子见一面吗?’。我觉得电话至少应该是儿子自己打。加上妈妈催得很紧弄得我很为难”

全国を見渡すと、自治体が率先して親同士のお見合いを主催する地方都市もある。調べた限りでは、千葉県我孫子市、三重県伊賀市、福岡県飯塚市だ。
纵观全国,出现了很多自治体率先举办父母代理相亲的城市。据调查有千叶县我孙子市,三重县伊贺市,福冈县饭冢市。

伊賀市では3月24日、上野商工会議所が主催する「親コン」が開催され、約40人が参加した。昨年に引き続き2回目の開催で、同会議所担当者の窪田朱子氏がその経緯を説明する。
3月24日在伊贺市,由上野商工会议所主办的“父母代理相亲会”约有40人参加。这是继去年之后第2次举办,会议所负责人洼田朱子说明了经过。

「これまで開催してきた婚活イベントに本人が申し込まず、代わりに親が問い合わせるケースが結構ありました。息子が遠方で働いているなどの理由からです。そこでもっと柔軟に対応しないと、若者が地域に定着しにくいのではないかと始めることにしました」
“到现在为止举办的相亲活动中很多都是本人没有申请而由父母来询问的。因为儿子在外地工作的原因。如果不灵活应对的话,年轻人就很难在该地区定居”

伊賀市では2011年に人口が10万人を下回り、地域経済の低迷や小規模事業者の跡継ぎ問題が表面化している。本人同士の婚活パーティーはその頃から実施してきたが、地方特有の村社会ゆえ、特に女性は地元で知られてしまう恐れから、男性に比べて参加率が低かったという。
伊贺市2011年人口低于10万人,地区经济低迷,小工商业者的继承问题开始显现。虽然那时举办了本人参加的相亲活动,但由于是小地方,女性很怕被大家知道,所以与男性相比参加率很低。

「特に娘の親御さんは地元に帰ってきて欲しいという思いで参加されているようです。」
“很多父母都是因为特别希望女儿能回老家,所以去参加代理相亲会的。”


親子の世代間ギャップ
父母与子女之间的代沟


このように代理婚活は浸透し始めてはいるものの、いずれも成婚するケースは極めて少ないのが実情だ。
虽然这样的代理相亲已经开始变得普遍起来,但实际上真的能促成结婚的情况还是很少。

その原因について、前出の山田教授は親と子の世代間ギャップにあると指摘する。
具体原因,前文中的山田教授指出是由父母和孩子间的代沟造成的。

「親の婚活の問題点は、親の頭に伝統的な結婚観しかないことなんです。つまり息子の親御さんだったら、同居して何でも言うことを聞いてくれるお嫁さんを求めます。対する娘の親御さんは、収入の高い次男。お互いに理想を言い合うので、親の代理婚活でまとまるケースは本人同士よりも低いとみられます」
“父母代理相亲的问题在于父母的头脑中只有传统的结婚观。也就是说,男方的父母希望给儿子找一个住在一起什么都听自己儿子的妻子。而女方的父母则希望对方是收入高的次子。因为会争论理想型,所以父母代理相亲总体成功率低于本人相亲”

山田教授の調べでは、本人同士の婚活による成婚率は1〜2割で、代理婚活はそれをさらに下回るという。
根据山田教授的调查显示,本人相亲的结婚率为1 ~ 2成,而代理相亲则更低。

リビングマリアージュによると、成婚したケースは報告ベースで年間10〜20組。親の参加者はのべ人数で年間約2000人に上るので、単純な成婚率を割り出すと2%に満たない。
据living Mariage说,数据报告显示能结成婚的每年约有10〜20对。由于父母参加者的人数一年约有2000人,所以单从结婚率来说还不到2%。

代理婚活で成功する秘訣
代理相亲成功的秘诀


同社の平野直哉氏は、代理婚活で成功する秘訣としてこう提言する。
该公司的员工平野直哉提到了代理相亲成功的秘诀。

「親の価値観を押し付けず、なによりも子どもの話を聞くことが大切です。仕事や家庭を持つことについて、子どもがどう考えているのかを把握することで、親がどのような支援をしたら良いのかが見えてくる。そうしたことについて親子で話し合う機会が少ないと思います」
“父母不要强加自己的价值观,听孩子的话是最重要的。知道孩子是怎么考虑工作和家庭的,就能很好地进行支援。我觉得孩子们很少有机会和父母一起商量这些事”

つまりは世代間ギャップを埋めるための、親子間のコミュニケーションが不足しているということだ。
总的来说,就是世代之间的代沟,两代间的交流不足。


良縁親の会のお見合いを通じて知り合った男性と婚約した、関西地方在住の女性(34)はまさしく、母親とのコミュニケーションを重ねた結果だった。百貨店の衣料品店で働く彼女は、親が交換した身上書を基に、10人以上と会ってきた。しかし、口数が少ない男性が多く、食事に行っても沈黙が流れるのはざら。それ以上の関係に発展しなかった。
住在关西的一位女性(34岁)通过良缘亲之会的相亲与相识的男性订了婚,就是因为与母亲进行了深入交流。在百货商场的服装店工作的她,在父母交换得到的男方信息基础之上,见了10人以上。但是,很多男性话都很少,即使是吃饭的时候也很沉默。所以没有再进一步发展。

「母は最初、収入や仕事を重視して相手を選んできたので、回数を重ねるごとにそれが全てではないと伝えてきました。好条件を並べても仕方がありません。自分も完璧じゃないですし。そうして母と話し合いながら進めてきました」
“母亲起初通过收入和工作进行选择,次数多了,我就跟她说这些并不代表全部。条件再好也没用。因为我自己也不完美。就这样我和母亲一边交流一边进行着相亲”

それが奏功したのか、昨年秋に母親が見つけた男性(33)に会ってみると、好感触だった。男性は技術職で、機械の設計を仕事にしていた。
可能是交流奏效了,去年秋天与母亲挑中的男性(33岁)见了面,感觉很好。他是技术岗位,从事机械设计的工作。

「話しやすい人柄で、この人だったら会話のキャッチボールができそうだと思ったんです」
“他是个很好沟通的人,我觉得跟他在一起,互相有话题可以聊下去”

最初に出会ってから結婚を決めるまでにわずか4カ月。すでに寿退社し、いずれは一緒に暮らす予定だ。婚約指輪も制作中という。
从最初认识到决定结婚只有4个月。女方已经辞职了,打算一起生活。订婚戒指也在定制中。

「成功するためには数を当たるしかないと思いますが、それよりも、親と相談し合える関係かどうかが大切だと思います」
“为了成功只能不断尝试,但我觉得与之相比,和父母沟通好还是更重要些”

身上書に書かれた収入、職業、年齢などの条件は確かに重要だ。だがそれ以上に親と子の対話を重ねることこそが、代理婚活では最後に物をいうのかもしれない。
信息上所写的收入、职业、年龄等条件固然很重要。但是,除此之外父母与孩子不断的交流,或许才是能在代理相亲中起决定性作用的。


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